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13話

「私は吉野鈴太郎とカトリーヌ様だけを呼んだはずだがな」

はぁ……。と長テーブルの上座に肘をつけ、嘆息をつくツルギさん。

放課後、生徒会室という場所に言われた通りやって来ていた私たち。

赴いたのは私とリンタロウ、そして。

「僕は鈴の親友だぞ。来るのは当然だ」

「あっ、オレもっす」

ユキとええと、あの後自己紹介を受けたカメノコウタが口々に理由言う。

理由?理由でいいのかしら?

長テーブルにはパイプ椅子もあるが、それに座ろうとする人はいない。

「それよりもさ」

リンタロウがツルギさんの隣でビシッと真っ直ぐな姿勢で立っていたベルを指さして問いかけた。

「この人、俺と似てるというか瓜二つというか……」

「それは」

「平行世界の同一人物、だろう?」

生徒会長より先に髪を結っている白いリボンを指でいじりながらユキが先に答えた。

「さすが篠崎(しのざき)家の人間だ。耳が早いな」

「カトリーヌもこの世界にいたんだ。そう考えるのが妥当だろう」

「さて、カトリーヌ様」

「おい、僕のことをスルーするな」

ツルギさんが私に顔を向ける。ユキのことは完全に無視している。

「隠す必要が無いので、事実を先に申し上げます」

事実……?なんだろう……?

ゴクッと唾が喉を通る。

「貴女をこちらの世界へ呼んだのは私です」

「えっ……!?」

頭が真っ白になった。

え?この人が……?どうして……?

「なぜ……ですか?」

やっとの思いで、絞り出した問い。

「あなたを守るためです」

「どうしてですか?どうして私一人の命を救うために?」

「ベル殿」

「はい」

短いやり取り、ベルとツルギさんの関係も気になるけど、どうして私がこの世界に呼ばれたのか、それを知るのが先決だった。

「姫様、あの夜、姫様のお城が襲われましたね」

「はい」

「どうしてだと思いますか?」

「分から……ない……わ……」

「それは、姫様がいたからです」

「え……!?私が?どうして!?」

私の命が狙われる理由?見当がつかない。

どうして私が?

ぐるぐると思考が渦巻く。

私のせいでたくさんの人の命が奪われた。私が……。私のせいで……。

くらっ。足がふらつき体が倒れると同時に私の視界は、ブツっと電源が切れたように途切れた。

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