魔法の味
1章 味 3話
「ん……寝てた…?」
どうやら昨日勉強しながら寝落ちしてたみたい…
イスで寝るの体痛くなるからあんま好きじゃないんだよな…
てか今何時…?
時計をみる…
6時か…
弟は7時ぐらいに起きるからまだ一階に降りなくてもいっか…
朝ごはんは毎日私がつくってる。
お母さんは魔法学者で、日頃仕事で忙しいため家にいること自体稀だ。
お父さんはたしか海外で魔法雑貨の商品開発してるんだっけなあんま覚えてないや…
私の家系は魔力が高く魔法を使う仕事に就くことが多い。
私も例に漏れず魔力が高い
というか歴代で1番魔力が高いらしい
まぁおかげで魔法授業のときとかは全然困んないからうれしいとこもあるのかな?
ってかこんなこと考えてる暇ないわ
準備しよ
散らかった机を片付け、バッグに教科書を詰める
「ミサ君、おはよ」
これだけはかかせない。
アクスタに挨拶したところで
一階に降りる
リビングに入るドアを開ける
誰もいない。
まぁ誰も起きてないしそりゃそうか…
冷蔵庫を開けてお茶をとりだす
やはりお茶は烏龍茶しか勝たん。
コップに烏龍茶を注ぎ、飲み干す
「さて…朝ごはんつくるかぁ…」
冷蔵庫から卵とハムを取り出し、フライパンを用意して…
「炎よ…」
魔法コンロである。
今の時代ガスなんていらない、魔法ですべて代用してしまう。
水や電気さえも魔法で解決するための電力会社などはすごい数倒産している。
今考えればすごい世の中だよなぁ…
目玉焼きと焼いたハムを皿に盛り付ける
「おねーちゃん…おはよぉ…」
「おはよ」
かいが起きてきた
相変わらず可愛い
「自分でご飯よそって食べて、醤油とか冷蔵庫の中にあるから」
「うん…ふぁ〜…」
自分の分もちゃちゃっとつくってテーブルに座る。
「いただきます」
「いただきます!」
やはり目玉焼きには醤油…醤油しか勝たん…
「おねーちゃん今日もご飯美味しいよ!!」
可愛すぎて朝から死にそう。
「それならよかった」
今思えば卵とハムと白米…栄養が…
まぁ美味しければいいか
「ごちそうさまでした」
かいの方が先に家を出るから私はお皿を洗っとこう。
「おねーちゃん俺もお皿洗うの手伝う?」
優しすぎんか?この弟。
「かいはもうそろ学校行かなきゃだめでしょ?」
「ん〜わかったじゃあ夜ご飯の皿洗う!」
「かいは偉いね」
「えへへ〜」
可愛すぎて死ぬ……
「じゃあ俺はもう学校行くね!」
「行ってきまーす!」
「気をつけてねー」
かいは元気いっぱいで可愛いしまじで可愛い。
癒やされる〜
さて…皿洗いも終わったことだしちょっとゆっくりしてから学校行こうかな…
テレビをみる。
魔法特集か…
魔法あんまり好きじゃないんだよぁ…
テレビを消す。
ん〜はやく学校行ってみようかな家にいてもすることないし…
支度を済ませ、家を出る
「鍵をかけてっと…」
移動はもちろん風の魔法だ。
空を飛び、数分で学校につく
「〜〜♪〜〜♫」
最近見ているアニメの曲を聞きながら登校する
最近のアニメは作画がよくて昔のアニメと比べると技術の進歩を感じる…
アニソンも最近は泣けるもの多いしなぁ…
そんなこんなでもう学校についてしまった…
今日もここで待つか…
美夜はここを通って登校するはず…
「…………こないなぁ…」
美夜に何かあったのだろうか?
もし美夜に危害を加えるヤツがいるなら…
「行くか…」