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Episode 5 男装カフェ Moon Night

「お帰りなさいませ、お嬢様ぁぁぁ!」


 扉を開けると店内には、数人のイケメンと多くの女性客が座っていた。

 そして、蘭夜さんがすぐに此方に来てくれる。

「お店、来てくれたんだ……嬉しいよ」

 そして営業スマイル? でお出迎えをしてくれた。

 私と葵ちゃんは、丸テーブルの席に案内され、お店のシステムを説明される。

 どうやらテーブルチャージの様な物が一定時間おきに掛かるのと、最低限のドリンクオーダー等は、必要らしい。

 当たり前だよね。向こうも商売だし。

 そして各スタッフは、それぞれのオリジナルカクテルを作れて、それをオーダーすると一緒にツーショットチェキを撮れるというサービスも行っているようだ……


 カクテルと言っても、アルコールの入っていない物も作れると言うので、私と葵ちゃんは、蘭夜さんのオリジナルカクテルを注文してみた。


 長細いグラスに入って出てきたカクテルは、緑色で、表面の辺りだけ濃い赤になっている。

 何が入ってるのかは、良く分からなかったけど、とりあえず味は、普通に美味しかった。


 その後、私と葵ちゃんは、それぞれ2ショットチェキを蘭夜さんと撮影。

 そして暫くすると出来上がった写真に蘭夜さんがメッセージを書いて席まで持って来てくれた。

 

 蘭夜さんは、暫く私達の席の近くにいてくれたので、結構いろんな話が出来た。

 そして葵ちゃんは、かなり浮かれている。


「いやあ、実は、響は、昔、彼女さんがいたらしいですよ~」

「え、本当に?」


 キメ顔を作った蘭夜さんと何故か目が合う。


「あ、アハハ……」

(葵ちゃん余計な事を……)


「俺、響ちゃんみたいな子、好きだよ」


 え? いや、またこのパターン?

 言い出せないよね。

 私、男だよって。

 でもある意味付き合ったら外見が反対なだけで普通のカップルなんじゃあ……


「じゃあさ、響ちゃんが初めてお店に来てくれた記念にもう一枚チェキ撮っとく? お店に飾っとくからさ」

「いや、飾らなくていいんで。恥ずかしいし」


「俺との写真、飾られるの嫌?」

 蘭夜さんが片方の眉を上げて私を見つめる。


「いや、そ、そういう訳じゃ……」

(うわっ、断りづらい……)


 結局、二人で撮影した。

 蘭夜さんに肩を抱かれて、私は、何故か馬鹿っぽくダブルピースをしている。

 その後写真は、入口近くのボードに貼られてしまった。



 こんな流れで、私に大学で二人目のお友達が出来たのです♪

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