Episode 4 GO TO 執事カフェ
突然の蘭夜さんとの出逢いから、数日が過ぎた……
その間、葵ちゃんがいろいろと蘭夜さんについての情報を調べて私に教えてくれる。
勉強は、やらないくせにこういう事は、必死に頑張るんだなあ……などと私は、感心していた。
夜神 蘭夜 19歳
私達と同じ一年生。本名は、不明。
カフェの男装店員としてアルバイトしながら、男装アイドルグループとして(趣味で)活動しているらしい。
アマチュアながらになかなかの人気で、多くの女性ファンを持つグループ。
蘭夜さんは、グループ内で唯一、バク転の出来るメンバーだと言う。
聞いた時、そこそんなに強調する部分かな? って思ったけど突っ込むのは、やめておいた。
◇
放課後、葵ちゃんがどうしても行きたいと言うので、私達は、蘭夜さんの働いているカフェMoon Nightへ行く事となった。
いったいどんなカフェなんだろう?
ドキドキするよ。
都内の細長い雑居ビルの上の方に看板が見える。
「男装カフェ Moon Night」
なんか高そうだけど、平気かなあ?
まあ、お茶一杯位だったらそんなにいかないよね……
葵ちゃんを先頭に私達二人は、とても狭いエレベーターで上に昇る。
それぞれのフロアーのボタンの横には、お店の名前が書いてあったけど、どれも微妙に怪しさを感じさせるネーミングだった。
チーン…
着いた、このフロアーだ。
葵ちゃんの後ろについて恐る恐る入り口へ。
普段は、かなり小心者の葵ちゃんが何故か今日は、とても堂々としている。
「響、入るよ」
「うん」
ギィ~~~…
「お帰りなさいませ、お嬢様ぁぁ!」
こ、これは……