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Episode 14 女装メイドさんやりませんか?②


「き、君が男の子なのかい?」

 蘭夜さんが顔をひきつらせながら楓ちゃんに聞き返す。


「男の子じゃない……男の()……」


 楓ちゃん…言いたい事は、わかるけど、

 発音は、同じなんじゃあ……


「ひ、響ちゃん、この子の言っている事は……」


「本当ですよ、それと私も……」


「えっ? お、乙女まで……?」


 蘭夜さんが目を丸くして私を見つめる。


「本当ですよ、ほらっ」


ぎゅッ…

ペタリ…


 私は、蘭夜さんの手を掴むと、メイド服の上から自分の胸にペッタリとくっつけた。

 今日のコスプレでは、胸に何も入れてないのでわかる筈……


「こ、これは……」

もみもみ……もみもみ……


 蘭夜さんが神妙な顔をして確かめる様に私の胸を揉む。


「も、もう少し確かめないと……」

もみもみ…


 あんまり触られていたら、ちょっと甲高い声が漏れてしまった。

「んッ…」



ガシッ…

「……響の胸……あんまり触らないで……」


 楓ちゃんが突如蘭夜さんの手首を掴んだ。

 楓ちゃんを見ると、無表情ながらに怒っているのが伝わってくる。


ミシッ…ミシッ…

「痛っ……ご、ごめん、す、すぐ離すから!」





「ふぅーぅ……」

なでなで…


 結構痛かったのだろうか、蘭夜さんは、さっき捕まれていた部分を撫でながら話始めた。


「いやあ、ボクとした事が、レイディー? の胸を揉むなんて、失礼な事しちゃったなあ……アハハハ……」


 明らかに楓ちゃんにビビっていそうな表情を浮かべながらも、蘭夜さんは、ダンディーな喋り方を続けた。


「と、ところで相談なんだけど、響ちゃんウチのお店で、メイドさんのアルバイトとかやってみない?」


 あれ? さっき二人って言ってたのに私だけ?


ぐいっ…

 楓ちゃんが私の左腕に腕を通して自分の方に引き寄せた。


「か、楓ちゃん、大丈夫だよお……」


 楓ちゃんは、私を引き寄せながら蘭夜さんを睨んでいた。


 蘭夜さんが顔をひきつらせながら話出す。

「そ、そうだあ! か、楓ちゃんも響ちゃんと一緒にメイドさんのアルバイトしてみないかーい?」



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