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警察学校  作者: rekipon
1/1

1.入学式 裕也/正義/林檎 やがて世界を救うヘキサゴン

この物語は7人の主要な主人公で視点がコロコロと変わります


読みにくさを感じる人もいるかもしれません

これはある種の実験です。合わないなと思われる方はブラウザバックを


もしもどうなるのか気になる方はお付き合いお願いします



新入生 入学成績60/42位 椎名(しいな) 勇弥(ゆうや)


ここは地球の日本という島国の関西地区

大阪にある施設。異能者を育成する機関

この世界には異能という未知の力が備わる人間が生まれる世界


48年前は異能は存在せず

突然、異能を発現したりする人が現れたり

生まれてくる赤ん坊が異能を持っていたりする様になったらしい


何故「らしい」という言い方をするか

それは俺がまだ、15歳のガキで異能とは当たり前のものだから

異能無かった時代を生きた大人の世界が狂ってしまったという話はよくわからない


そんな世界で生きる俺は異能者を育てる施設

それも、日本を守る異能警察官。Mutant(ミュータント) Human(ヒューマン) Police(ポリス)通称MPSを育てる特殊な学校だ


そんな学校の体育館で俺椎名(しいな) 勇弥(ゆうや)


入学式と書かれた横断幕の下

その壇上にて立派な演説をする我らが新入生代表の生徒を


それを見守る600人の先輩と50人の教師

加えて、俺達新入生600人の1人として眺めていた


「今日この日。誇り高き ここ関西警察官育成養成機関 入学し自らを高める事を認めて下さった皆様には感謝の限りです。我々は立派な警察官を目指し1人でも多くの犯罪者を検挙すべく己を高め合いたいと思います。教師の皆様。先輩方。ご指導の程よろしくお願い致します


さて、と……ここまではテンプレの挨拶としまして……」

の新入生代表は今までの100点の演説を逆転させる言葉を最後の最後に言い放った


「俺はいつか。日本最強の10人の1人になり十柱に名を連ねる男になる。同じ1年のお前等には俺の方が上であると新入生代表になる事で証明して見せた。次は先輩方の番だ。ここに宣言する!俺は日本一……いや、世界一の警官になってやる!俺から目を離すなよ!


手始めに才気溢れる俺を弟子(バディ)にしたい先輩は俺と模擬戦をしてくれ!あ、1つ言っておくが戦闘科以外のバディにはなんねーから把握よろしくな


そんで、同級生の奴らは優秀な俺とチーム組みてぇのはわかる

だが、選抜終了までは誰とも組むつもりはねぇし。チームのメンバーは俺からの指名制にさせてもらう

精々俺にアピールすんだな!」


アイツ色んな奴にケンカ売ったな…

バカだな……どうして、入学試験で手を抜いた奴がいると思わないんだろうか?


「以上!新入生代表 吉良(きら)正義(せいぎ)


会場は色々な反応でどよめいている

そんな中俺は冷ややかな目で新入生代表様を見る


アイツは確かに入学試験で目立った

そして、新入生代表を勝ちとった


しかし、

【それに何の意味があるのか?】


答え・何もない

無駄に能力を晒しただけ


成績1位もビリも変わらない

俺にとってデメリットはあってもメリットはない


「本当の勝負は…入学した後」


まずは陰に隠れて足を引っ張らない奴を探す


バカな新入生代表の挨拶で始まった俺達41期生の

自らの異能で日本を守る警察官になる為の学校ライフが始まった


(ここからが始まりだ…家族を殺したヤツらは根絶やしにしてやる…)


復讐という野望に燃える新入生 椎名(しいな) 勇弥(ゆうや)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・正義side


新入生 入学成績 60/2位


「今日この日。誇り高き ここ関西警察官育成養成機関 入学し自らを高める事を認めて下さった皆様には感謝の限りです。我々は立派な警察官を目指し1人でも多くの犯罪者を検挙すべく己を高め合いたいと思います。教師の皆様。先輩方。ご指導の程よろしくお願い致します


さて、と……ここまではテンプレの挨拶としまして……」


日本を守る伝統ある学校?クソ喰らえだ!


「俺はいつか。日本最強の10人の1人になり十柱に名を連ねる男になる!」


俺は高らかに宣言する。


(この後、先生から怒られるんだろうな……)


まぁ、しかし

ここで宣言する事は、俺という証明の為に必要な事だ


俺は、1人だった俺を育ててくれた父親に恩返しをする為にも

世界に誇れる警官の背中を追いつずけなければならない

それが最高の親孝行だと俺は思っている


「世界一の警官になってやる!俺から目を離すなよ!


その為には


「手始めに才気溢れる俺を弟子(バディ)にしたい先輩は俺と模擬戦をしてくれ!あ、1つ言っておくが戦闘科以外のバディにはなんねーから把握よろしくな


そんで、同級生の奴らは優秀な俺とチーム組みてぇのはわかる

だが、選抜終了までは組むつもりはねぇし。チームのメンバーは俺からの指名制にさせてもらう。精々俺にアピールすんだな!」


優秀な先輩と優秀な同級生見つけなければならない


弟子(バディ)とは

3学年ある内の2年生と3年生の先輩の弟子となり教えを乞うたり

課外授業に一緒に行ったりとメリットも多い


しかし、強制では無い為バディを組まない先輩も多く

1人3人までという制限もある為

優秀な先輩ともなると競争率が高かったりすると噂だ


次に同級生内で組むチーム。これは強制だ

これはこの学校において非常に重要な要素だ


このチームとは

将来的に俺がなろうとしている警察官は昔とは違い班活動を主体とする。人数は6人で1班。このチームという制度はその予行練習なのだろう


学校内での班活動は決められたチームが決まり次第固定となり

普通は3年間変える事はできない。そして、班員に恵まれず苦労したという話はよく聞く話だ


だから俺は自分の目で見て接してみて優秀な奴だけを引き入れる!

現に何人かは既に目をつけてる奴がいる


(間宮 林檎 馬地 宗介 シャルロッテ・リリソワール)


特にシャルロット・リリソワールという新入生は

僕の成績を差し置いて第1位。僕は彼女が新入生代表を辞退した為

その後釜で今こうして立っている


入学試験で俺はトップの成績を収めて新入生代表の座を勝ち取った

その過程で体力測定・学力測定・犯人のファイリング

これに加えて教師との個人模擬戦とあり総合点が求められるのだが


まず、間宮林檎は学力テスト1位を取っていた。惜しくも俺は2位だったのだ


そして体力測定では馬地宗介はA会場とB会場に別れていて俺はA会場のトップ成績。馬地宗介はB会場のトップだったらしい


次にファイリング。犯人のファイリングとは与えられた情報で犯人を絞り込む

成績的には俺は1位通過。シャルロッテは2位通過

解いた時間差で俺が1位を取ったのだが、


シャルロッテは100点満点のテストで120点を取った、らしい

俺は的確に犯人を突き止めた1位を取ったが

シャルロッテの方がやたら教師が褒められていた


成績は各順位と総合点の順位しか公表されない

しかも、BEST10までだ。それより下は個人にしかわからないし

教師との模擬戦は完全に秘匿とされる


俺は父の元でバランスよく鍛えてきた

だから、何でもこなせる自信がある。

だが、上には上がいる。それは大きな背中を毎日追いかけていたから良く知っている


確かに俺は総合点で1位を取ったが

1番優秀だと本気で行っている訳ではない


(だが、これに乗ってくる能ある鷹がいたらラッキーだな)


噂に聞いた話だが、教師との模擬戦で教師を倒した新入生が3人もいるらしい。その1人は俺……ではない。


曲がりなりにも俺と同じクラスの教官と当たって敗北判定にしたなら

ソイツは戦闘面において格上である可能性が高い。早々に見つけなければ……


そんなこんなで、俺は堂々と宣言し終える


「以上!新入生代表 吉良(きら)正義(せいぎ)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

間宮林檎side


新入生 入学成績 60/21位 間宮(まみや) 林檎(りんご)


「俺はいつか。日本最強の10人の1人になり十柱に名を連ねる男になる!」


自信過剰

それが林檎の下した我らが代表に下した評価


「世界一の警官になってやる!俺から目を離すなよ!


厚顔無恥

入学試験なんて所詮通過点

新入生代表になるというのは愚策

目立つ必要はない。だから、私は手を抜いた


ただ、念の為に学力だけは本気を出した

万が一にも落とされない為に


教師との模擬戦で勝つ自信が無かった……という訳ではない

が、勝つ確証かみ無かった。そして、私の保険は見事に的中


私は負けた。私の担当は運悪く誰もが認める学校最強どころか

元10柱の内が1人で世界的にも有名な校長先生だったから仕方ないのかもしれないが……


ただ、負けるのは悔しいが当たり前。しっかり私という存在をアピールしたつもりだ


兎にも角にも私は程々に優秀ながら学力以外では頭を1つ抜けない程度で楽々と入試を通ってみせた


(ここまでは想定内。ここからよね)


私は入試の結果を聞いて驚いていた

噂で3人もの生徒が模擬戦で教官を倒したと


ただ、驚いたのは教官を倒したのが3人という所では無く……

いや、これも日本どころか世界から集めた優秀な教官に負けを認めさせるというのも中々の事だが……


そうではなく

もしかしたら、私が負けた。校長先生を相手に勝った奴がいるかもしれないという所だ


私との模擬戦の前にも後にも校長先生は手合いが組まれているはずだ

私の前にも居たと考えるのが無難


そして、私は模擬戦が始まると校長先生に猛攻を仕掛けた

そのとき校長先生の誰かに向けた訳でもない。呟きが聞こえたのだ


「あの坊主といいあと少女程では無いが、この子も将来有望じゃのぅ」


私は驚きに目を見開いた

私は少なくとも同級生には劣らないと自信を持っていたからだ

しかも今の口ぶり。少なくとも2人いる事になる


世界に名を轟かせる校長先生が私より格上と認めさせる存在

私の今のとてつもない猛攻よりも凄い事をした奴がいる

それが驚きだった


私は自惚れでもなく。自分が強い事を自覚している

他人から言わせればそれが自惚れなのだろうが来る5月1日

私を皆が認める事でしょうね……と思っていた矢先の出来事


私が全く歯が立たず模擬戦終了を言い渡された

そんなわたしに校長先生は


「見事じゃった。お主も中々のやるのぅ。面接用紙でお主の能力を見て実際に触れて見たくなったのじゃが正解じゃたのぅ」


私は実力を褒められた事よりも「も」という言葉の方が気になって質問権した


「今年入試を受けにきた者の中に模擬戦をやってみて私より強い生徒はいましたか?」


その質問に


「あぁおったよ。2人な」

と校長先生は即答した


「っ!誰ですか!?もちろん入学するんですよね!!」

「あぁ。もちろん。儂が実力を認めた者じゃ。もちろん合格じゃ」


校長先生はとても嬉しそうに話す

「きヤツらは儂の30年間の中でもかなりの逸材じゃ。お主と戦ってみても才気は感じたが。優劣を付けろと言われれば現時点ではきヤツらの方が上じゃのぅ」


「その2人は何て名前なんですか!?というか、この学校内にいますよね?会いに行きます!」


「フォッフオッ。それならん。お主は学力テスト1位じゃろ?

ならば何故この採取試験が個人で実施されるのか考えれば分かるじゃろう?」


「実力を隠すのも戦略の内だから……ですよね」

「その通りじゃな。じゃから儂の口からは他言はできぬ」


私は肩を落とす

名前を知れなかった事にもだが

冷静さを失いバカな質問をした自分にもだ


「まぁ、あの2人ならば何時(いつ)か放っておいても頭角を表すじゃろ。それに入学すれば存分に探すが良い。儂はお主の事を才気ある若者として認めた合格じゃ」

「ちょっと!?校長!!本人にそれは言っちゃダメです!」


「お?そうじゃな。すまんすまん。今のは聞かなかった事にしてたもう」


そんなやり取りを見て私は微笑みが漏れ

そのまま笑顔で「ありがとうございました」と頭を下げて会場を後にした



まぁもちろん噂がそのまま

教師を倒した3人の内2人が校長先生を相手にというのは考えにくい話ではあるし現実的ではないのかもしれない


しかし、例えば

会場が持たないとか……審判の人の身が危ないとか

だったりの理由だったら?


確かに校長先生はこう言っていた

「」面接用紙でお主の能力を見て実際に触れて見たくなった」っと


つまり、私の様に殺傷性が高かったり

その他何かしらの理由でヤバい能力は校長先生が人柱になったかもしれない


あの校長先生なら万が一は無いだろうし

受験者も気軽に全力を出せるだろう


となると、実際に校長先生を倒れ伏させた

というより、校長先生の方から止めた=負けという図式の方が自然

それでも中々に信じ難いが可能性として残す事にしましょう


「以上!新入生代表 吉良(きら)正義(せいぎ)


この新入生代表がもしかして……いや、無いか

校長先生に勝つような人が、こんなパフォーマンスはしないでしょ


と、なれば探さなければ

私のチームメイトを


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


時は2087年

人間は地球がフォトン ベルトを通過し

遺伝子の進化により超人的な能力を得るものが現れてから23年


その子供からも超能力が発現し

日本だけで言えば10%もの人が超能力を使える様になった時代


日々増え続ける異能を活用した凶悪犯罪を取り締まるべく

様々な想いを胸に抱き


4月10日。少年少女はスタートラインに立った

これは7人の若き才を持った少年少女の訓練生活とその後を綴る物語である

残り4人は今後出てきます

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