表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

第3話 無双

魔術というのは、物理の原理を知った上で魔法のように精霊を使うのではなく、

そのトップである神、また悪魔、12司徒と契約し、魔法を使うことである。

魔法と違い、種類も多く、威力も違い、またその人オリジナルの特性などがある。

しかし、使う人が少ないばかりか扱うのにも難しく、とても苦労する…


「えっ?モンスターってこんなに弱いの?」


第一声がこれだった。相手になるところの話じゃない。弱すぎる。ヴェルウルフを10体倒したところで手を止めた。


『何故だ?武器が強すぎたのか…?しかし魔術は使ってないし…とゆーか銃も使ってないよな?」


今の装備品は、刀身まで真っ黒な刀、M1911だ。この世界で銃弾は売ってないので大切に使う。

まぁ、魔術を使ったらできるんだが。しかし魔術ってほんと便利だよな… うん。

というか、俺一人で国一つ潰せるのでは?女神さん、世界バランスがどーのこーの言ってたけど。

十分やばくないか…? と呟きながら森を進んでいると、森の奥から、


『ギャァオオォォォォォォオォオーーーーーーーーー』


というえげつない声がした。声だけでわかる。でかい。強い。そして怖い。


「って冗談じゃない!…… いや、無理無理無理ー!!!」


声の正体が見えた。 うん。これ戦ったら絶対死ぬわ。いや、心が持たんわ。これ。

声の正体は、身長約15m。目が紅く光っている、真っ黒な…。ドラゴンだった。

これは迷うことなく全力逃走!仕方ない!…すると走りかけた時に、


『キャアアァァァァァァァ!来ないで!ひゃ!ひ、イヤァァァァァアァア!!!』


と、まぁお決まりのかわいい(?)高い声が聞こえてきた。ここはどうするべきか…?

やっぱ逃げるか?勝てるだろうが、心が持たないかも。でも…うぅ…助けるしかないじゃん、これ。

全力疾走。声が聞こえた方に走って行く。あまり気は乗らないが。理由は、人が困っているのに助けないのはおかしい!…というのは建前で、正直夜夢でうなされ恐怖and睡眠不足に悩まされようだからだ。

その理由として人には必ず良心というものが存在する。前の世界で嫌という程体験した。恐怖や人の絶叫、人の死体に、死んでいく時の顔。これだけは忘れたくても忘れられない。人は殺してはならないと分かっているからだ。これは一種の呪いだ。何度精神科に通って薬を飲んできたことか。

最強のスナイパーは「自分は弾丸」と言って何も考えず人を殺す。ここまでは正しい。人の感情を捨てないとこんな事やってられないからだ。だから精神が弱い者はいくら腕が良くても成功率は低く、続ける人は少ない。仮に続けたとしてもそれは自身の心を砕いていき、鬱病などになり、殺した相手がいつも近くにいるみたいな感覚に陥る。毎日見えない敵と戦っていき、しまいには自ら自分の命をたった人も少なくない。人の心は自身が思っているよりも脆く壊れやすいのだ。

そのため現代日本でも罪を犯して死刑になる場合、一人の犯罪者に対して通常3人で処刑を行う。まぁこの理由は自分が殺したという心の負担を軽減するものなのだが、それでも恐怖やその人に対する申し訳なさを感じてしまう。そのためこのことに関わった刑執行者は処刑代でボーナスのようなものがもらえるが大体の人が犯罪者のために使う。要するにこうゆうことに中々関与しない人は相当の精神ダメージを食らう。

話を戻そう。プロのスナイパーは確かに人を殺す時は何も感じない。しかしその後も何も感じず、考えない訳ではない。罪悪感が必ず存在する。その後も何も感じない、まさに機械のように振舞える人はまさに一握りしかいない。プロでもこうなのだ。では俺はどうだろうか。助けず逃げて後々永遠に後悔し続けるなら戦って死んだ方がまだいい。こう考える人は少ないがこのような経験をずっとしてきた場合、この結論に至る。

さぁ。戦闘開始だ。銃は相手にならないから… ロケランか?いや設計図がわからん。前の世界でも数回しか見たことがない。具現化魔術の弱点は正確に頭に思い浮かべないといけない事だ。スマホを見ればいい話だが、いまは1秒が結果に関わる。身体強化の魔術はあるがどれくらい使えるか。いくら刀が軽量化で使いやすくなり、攻撃力が上がっているとはいえ… 攻撃魔術はスケールが大きすぎて先ほどの人もろとも消してしまう。魔力無限で練習しないと力加減が難しいのだ。国一つ普通に潰せるが具現化で核爆弾出しても仕方がない。刀でやるしかないだろう。そろそろ見える筈だ。


『グギァァァァァァアオォォオォォオォォオオォォォ!』


『ひっ!そ、そこの人、逃げてください!死にますよ!』


「死にかけの人間が何言ってんだ?マジで笑えねーぞ。」


この世界で初めて使う素の話し方。礼儀正しくするのにも疲れるものだ。

さて。盛大に闘いますか。


「身体強化!俊敏力強化!動体視力強化!反射神経強化!解析能力強化!上限解放!!!」

「神よ。願わくば我が身を、我が友を、我が祖国を…。

して願わくば我が願いを聞きたまえ!enhans-arnament!」


大量の魔法陣。背後には光り輝く大きな十字架。そして時が止まったような感触。神術、使徒化だ。

対物理攻撃軽減、魔法攻撃無効。痛覚無効などなど。本当のチートだ。もしかしたら世界を滅ぼせるかもしれん。まぁ、その話は置いといて。ドラゴンと向き合う。自分の周りだけ時間が緩やかになっているように感じている。動体視力、反射神経を極限まで上げたからだ。


『なっ…!?す、すごい…』


なんか驚いてる。そりゃそうだよね…


「よっしゃ!いくぞおらぁ!!」


何処かのカッコつけか?俺は。と思いながらドラゴンに向かって行く。俊敏力強化で一瞬で間合を詰め、もはや見えないような速度で切っていく。というか斬り込みを入れていく。右足…左足…翼…胴体…尻尾の根元…手…首… 顔にはジャンプしても届かなかった。それは仕方ない。そして地面に降り立つと同時に神体加護の効き目が切れる。時間が早くなったように感じる。


『グギャャャャアァァ… ギャァァ? ウギャャャャャアァァァォオォォォ………』


3000個は入れた斬り込みから血が出てくる。ドラゴンは最後に叫ぶと…「ズシンッッ」と倒れた。

……え?倒したの?いやでも使徒化だし…?え?使徒化ってこんなに強かったっけ?あり?なんで恐れてたんだ…?スナイパーの話いらなくね?余裕じゃん…でも怖かったぁ…


『あ、あの! た、助けてくださり、あ、ありがとうございました!』


ふと後ろを見るとかわいい女性が頭を下げている。戦闘で夢中だったが、こいつを助けるために戦ってたんだ…よく見るとだいぶ可愛い。サラサラの銀髪のロング。黄色がかった目。超可愛い顔。日本じゃモデル確定だな。これ。やばい。マジ可愛いじゃん。


『わ!私はアルと言います!16歳で冒険者してます!お、お強いですね…』


おぉ…。16…俺より2歳下だ。歳下か…。いいかも?


「俺は暁水明。水明でいいよ。最近冒険者になった。」


『スイメイさんですね!ほんとに助けて頂きありがとうございます!』


「ま、まあね… しかしそっちも無事で良かったよ。怪我はない?」


『は、はい!大丈夫です!………スイメイさん!ほんとありがとうございました!』


「あ、ああ… お礼ってなかなか慣れないな…」


『そうですか? でも本当に強いですね… かっこよかったです…!』


「おぉ…ありがとう… まぁこれでもFBIの一員だったからな…関係ないか?」


『ん?えふびーあい?なんですかそれ?』


「あー、いやいやなんでもない。じゃそろそろ帰るか…」


『ご一緒してもいいですか?』


「おう。全然いいぞ。じゃ帰るか。」


……この出会いがまた波乱を呼ぶ事を誰が考えただろう。

こうして波乱の初日が過ぎた。異世界まじパネェ…。



次回。ギルドで大騒ぎ。一瞬で時の人に。


よーやく3話…。行き詰まって本爆買いしたら色々思いつきました。 良ければ感想よろしくお願いします!

2.3.4日に1話で上げれたらいいと思ってます!今後ともよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ