表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゴブリン先生、異世界を行く  作者: 青背表紙
37/154

36 蠢動

 ねぐらを出発した俺たちは、支流を遡り大河を目指していた。初夏の朝の太陽が、白くまぶしい光を降りそそがせ、川面はそれを反射してきらきらと輝いている。


 俺とダーマさんにとっては夜の方が活動しやすいのだが、アリスのことを考えて昼間に移動しているのだ。


 初めてねぐらを離れたアリスは、物珍し気にあちこち指さし「あれは何?」と尋ねていた。彼女が話しているのはゴブリン語だ。はっきり言って人間には発音しにくいと思うが、覚えようと健気に頑張っている。


 ダーマさんがアリスの質問に答え、俺はそれをアリスに人間の言葉にしてもらっている。俺が人間の言葉を覚えるためだ。一緒にいる間に短い二語文でなら多少会話や意思疎通が出来るようになってきていた。


 俺は人間の言葉を覚えて、アリスにこの世界の人間のことを教えてもらいたいと思っている。あと、会話することで彼女が本当に転生者でないか確かめたいという思いもあった。今のところそんな兆候は全くないけれど。


 ここ数日で、アリスも俺とダーマさんに慣れてきたようだ。怖がる様子はなくなったし、ダーマさんの側にいつもいて、色々学んでいるように見える。俺は安心した反面、ちょっとだけ寂しくも感じていた。


「ところでさっきから気になっていたんですが、ガウラさんの腰にあるものは何ですか?」


 ダーマさんが俺の腰を指さして聞く。どれのことだろう?腰には一杯荷物をぶら下げてるからな。腰ミノのことかな。


「その変な腰巻のことはどうでもいいです。器に入った小さな木のことですよ。」


「変な腰巻とは失礼な。結構似合ってると思うんですけど!それからこれは、ヤミリンゴの植木鉢ですよ。」


 そう、俺は越冬地を出るときに自作の植木鉢を使ってヤミリンゴの苗をいくつか暗黒の森へ持ち帰ったのだ。暗黒の森でヤミリンゴが増やせたらいいなあって思ったんだよね。


 そしてある程度成長したものを、俺たちの縄張りの「丸太の巣」の周りに植えてみた。残った一本は、観察も兼ねて持ち歩いている。


 いま30㎝くらいの大きさに育ってきているので、そろそろ新しい鉢に植え替えようかと思っているところだ。移動中は腰につけたカゴの中に入れて持ち歩いている。


「相変わらずおかしなことを考えますね。どうしてわざわざ持ち歩いてるんですか?」


「ヤミリンゴがどんな環境で育つのか知りたかったんです。まあ、俺の趣味ですね。」


 そう。園芸は俺の趣味の一つだ。最初は小学生時代に誰も引き受けたがらない園芸係をすることになったのがきっかけだった。


 学校の正面にある植木鉢や花壇は、学校の用務員さんや先生たちが管理していて、いつも世話が行き届き、とてもきれいだった。


 対してクラス用の花壇は校舎の裏にあって目立たないため、ほとんど人が来なかった。俺も引き受けるまで存在を知らなかったくらいだ。でも一人で出来て気楽だと思って引き受けたのだが、これが結構大変だった。


 特に休みの日の水やりは本当に大変で、よそのクラスの花壇は枯れたり荒れたりしているものも多かった。俺もはじめは誰も見向きもしない花壇なんか世話して何になるんだろうと思っていた。


 それでも何となく世話を続けているうち、自分で植えた苗が小さなつぼみを付けたのを見たときに、なんか胸の中がじんわり暖かくなったんだ。


 それから俺は学校にいる間、ほとんど花壇で過ごすようになった。打ち捨てられたままの他のクラスや学年の花壇も勝手に世話していった。


 あるときから校長先生が一緒に手伝ってくれるようになった。世話に必要な道具や肥料、花の苗や種も学校の予算で買ってもらえるようになった。


 俺が卒業するころにはどの花壇にも花が一杯になり、俺は小学校を卒業するときに校長先生から手作りの表彰状をもらった。それが小学校で唯一俺がもらった賞状だ。


 その後中学、高校、大学と進学しても、その先々で園芸に関わってきた。教師になってからも学校の花壇を毎日世話していた。あの5年生の子たちも一緒によく世話をしてくれたものだ。


 花は同じ種類でも手の掛け方によって育ち方が違う。種類が違えば世話の仕方も全く違う。だけどそれを見極め、育てることができたときには、何とも言えない喜びがある。


 ダーマさんは俺が植木の世話をするのを不思議そうに見ていたが、アリスは時々手伝ってくれることがある。


 アリスと一緒に植木鉢の世話をしていると、ふとあの5年生の子供たちを思い出して切なくなる。でも本田アリスは水かけを嫌がってたっけ。やっぱり別人か?


 そんなことをしながら2日程で大河に到着した。アリスに合わせているので、移動速度はかなりゆっくりだ。


 ダーマさんの予測ではこのまま大河を遡っていけばあと5日ほどで目的地である巫女姫の領域に到着する予定だ。


 ここまではほとんど魔獣や大型の肉食獣に襲われることなく、進むことができた。だが大河には大型の肉食水棲生物が多く住んでいる。気を引き締めないとな。


 大河を遡り始めて1日目の夕方から雨が降り始めた。川の水位が上昇しているので俺たちは川の側を離れ、雨を避けて野営するための林を目指していた。


「先客がいるようですね。しかもあまり歓迎されていないようです。」


 ダーマさんが言う通り、俺たちの目指す林から角の生えたカバみたいな動物が現れた。見た目の印象はカバっぽいのに、頭には牛みたいな大きな角があり、下あごの付け根からは大きな2本の牙が覗いていた。


 角カバは俺たちの姿に気付くと大きく口を開け、威嚇の声を上げて突進してきた。開けた口の中には鋭い牙がずらりと並んでいた。しかも結構足が速い。アリスを連れて走って逃げるのは難しそうだ。戦うしかないだろう。


「私がやりましょうか?」

「いえ、ダーマさんはアリスを守っていてください。」

「分かりました。アリスさんは私がしっかり守ります。」


 ダーマさんはアリスをしっかり後ろから抱きかかえると、側にあった大きな木の下に入った。なんか必要以上に密着してない?ほんとに変なことしてないでしょうね、ダーマさん?


「おい、カバ野郎!こっちだこっち!」


 俺は荷物を二人に預け、角棍棒を握ってカバを威嚇する。狙い通りカバは俺の方に頭を向け、猛然と突っ込んできた。だがこれくらいなら余裕で躱せる。


 そう思った瞬間、カバの姿が一瞬で目の前から消えた。次の瞬間、俺は牙に突き上げられ、暗くなった空に高々と舞いあげられていた。何が何だか分からないうちに地面に叩きつけられる俺。


「ガウラさん!!」

「やっぱり、私が替わりましょうか?」


 アリスの悲鳴とダーマさんののんびりした声が聞こえる。アリスとダーマさんの温度差がすごい。ちくしょう、バカにしやがって。アリスを抱きしめているダーマさんを横目で睨んで立ち上がった。腹から結構な量出血している。


 いくらダーマさんが俺より強いっていっても、メスを戦わせるのは俺のゴブリンとしての矜持が許さない。俺は体内の魔力を活性化させ、腹に開いた傷を塞ぎつつカバと向き合う。


 すでにカバは俺目がけて次の突進を開始していた。今度は魔力の目を使って角カバの姿をしっかりと捉える。角カバの胸から足に向かって青い魔力の光が流れ込んでいるのが見えた。


 光がものすごく強くなったと思った次の瞬間、カバは地面を大きく蹴り、凄まじいスピードで俺に向かって突っ込んでくる。それと同時に、頭を大きく振り上げて牙で俺を突き上げようとした。


 今度はギリギリのところで牙の一撃を躱すことができた。だが今度はその巨体で大きく跳ね飛ばされてしまう。倒れそうになるところを慌てて立て直し、何とか踏ん張ることができた。


 魔力で体を強化していなかったら、あばらが何本かイッてたかもしれない。馬鹿みたいな見た目に騙されそうだったがこいつ、強い!


 カバはまたすぐに俺に向かって突っ込んでくる。俺は体内の魔力を一気に放出し、強烈な緑の閃光を放った。俺の必殺技、閃光拳だ!


 カバは一瞬怯んだもののそのまま突っ込んできた。だが怯んだため、足に集めていた魔力が分散してしまっている。そのスピ―ドなら十分に対処可能。飛んで火にいる夏のカバだ!


 俺は全身の魔力を燃え滾らせ、上段に振りかぶった角棍棒にすべての魔力を集めると、棍棒の先に魔力の刃を作り出す。これまでの戦いで魔力の操作に慣れてきたため、今ではかなりの強度、鋭さで作ることができるのだ。


 それを突進してきたカバの脳天に全力で叩き込んだ。頭を割られたカバは苦悶の声を上げ、めちゃめちゃに頭を振り回した。俺はカバの角に体をひっかけられ、空中に投げ出されそうになる。


 無我夢中で体を反転させ、角を掴んで振り落とされないようにカバに飛びついた。カバはしばらく暴れていたが、やがて動かなくなった。


 勝った!俺は荒い息を吐き、全身から汗を滴らせながら、アリスとダーマさんの方を見て、サムズアップする。


『ガウラさん、ガウラさん、大丈夫ですかっ!?』

「はーい、飛び出して行っちゃダメですよー。危ないですからねー。お姉さんと一緒にここで見てましょうねー。」


 あ、そうか、アリスはこの暗さじゃ周りが見えないんだった。あとダーマさん、どさくさに紛れてアリスの頬っぺた撫でてません?


 俺は角棍棒を魔力でぼんやりと光らせると、二人のところに戻った。


「ホーンヒッポを一人で倒すとは、なかなかやりますね。ガウラさん。」

「なんかすごい上から目線を感じますけど、ありがとうございますダーマさん。」

「ガウラさん!」


 アリスがダーマさんの手から抜け出し俺に抱きついてきた。ダーマさんがちょっと残念そうに手をわきわきしてる。俺はアリスの頭を撫でながら人間の言葉で言った。


『オレ、ダイジョウブ、アリス、アリガトウ』


 アリスが俺を見上げて、安心したように笑った。よかった。俺たちはその後、ホーンヒッポを(主に俺が)解体し、魔石と肉を手に入れた。


 魔石の色はソルジャーウルフと同じ青色だが、ウルフよりもヒッポの方が色が濃い気がする。大きさはウルフとさほど変わらず大きめのビー玉くらいだった。アリスは宝石のようにきらきら光る魔石を、不思議そうな顔で見つめていた。


「これは水の魔石ですね。」

「水の魔石?魔石にも種類があるんですか?」


 ダーマさん曰く魔石の種類には大きく六つの種類があるそうだ。俺たちゴブリンが持つのは黒の闇の魔石。青いのは水の魔石らしい。


 魔石を持つ生き物が魔物や魔獣と呼ばれるそうだ。それ以上は教えてくれなかった。これも『禁忌』なのかな?


 肉はその日の晩飯になった。焼いて食べてみたのだが、脂肪が多く霜降りのマグロみたいな味だった。レアで食べるととろける様な甘さがある。塩だけで十分に美味しいが、個人的にはわさび醤油で食べたいかなあ。


「これ、美味しいですね。あ、お塩もう少しください。」


 アリスはもちろん、ダーマさんもモリモリ食べている。あなた食べなくても平気なんじゃないんですか?


 脂肪がたっぷりなので、もしかしたらと思って脂身のところを細かく刻んで水と一緒に煮込んでみた。灰汁を取り、草で作ったざるを何枚も重ねて濾しとってみたら、きれいなラードが取れた。


 持ってきた壺に入れて保存しておくことにする。残った肉は焚き火で燻しておく。魔獣の肉だから、しばらくは持つだろう。


 角と牙もすべて持っていきたかったが、荷物になるのでカゴに入る分だけ持っていくことにした。これでまた何か作ってみようと思う。


 その日、寝る前に俺は魔石を手のひらに乗せて、自分の中に溶け込ませた。魔石の魔力が俺の胸に宿り、俺の体に新たな力が溢れる。


 翌朝は雨が上がり、空にきれいな虹がかかっていた。俺たちは虹の下をくぐり、雨上がりの道を再び歩き始めた。





 ガウラが巫女姫の聖域を目指し旅立ったのと同時刻、暗黒の森から遥か東にある聖堂の会議場は、喜びに沸く人間たちの熱気に満ちていた。


 エラリィース神聖国の中央に位置するこの聖堂は、人間世界にあまねく広がる救世教の聖地として日頃は厳粛で静謐な空気に満ちている。


 しかし昨夜届いた伝書鳩による知らせが今朝の会議で報告されるや否や、その場にいた全員から大きなどよめきが起き、歓喜の笑顔と涙であふれたのだ。


「ついに、我らの悲願であった『救済の日』が訪れるのですね!」


 簡素な司教の衣装を纏った高齢の女性枢機卿が、声を詰まらせながら感極まった様子でそう言うと、続いて涙を流しながら神へ感謝の祈りを捧げ始める。


 枢機卿たちはが彼女の姿に心から頷き、同じように祈りを捧げ始めた。その様子を目にした護衛の聖堂騎士たちの目にも涙が浮かんでいる。


 人類の誰もが待ち望んでいた『救済の日』。悪しき者どもによって奪われていた地の恵みを取り返す時がようやく訪れようとしているのだ。


「アルム王国に出向かれた高弟様からの知らせはそれだけであったか?」


 祈りを終えた最年長の枢機卿が、知らせをもたらした騎士に問いかける。その場にいた全員に向かって騎士は手に持った書状を高く掲げ、神に宣誓するかのように読み始めた。


「高弟ロべト様からのお知らせをご報告いたします。先ほど申し上げた通り、ロベト様率いる結界守備隊及びアルム王国辺境警備隊によって、転移により魔界への侵入に成功。また今後、転移門の設置に向け準備を進めるため、さらなる『不浄の者』の確保と輸送を至急要請するとあります。」


「収容所にいる神聖国内の『不浄の者』を送れということか。だがもはや国内にいるのは生まれたばかりの幼子ばかり。周辺諸国も同じような状況であろう。」


「辺境国を探せば見つかるかもしれんが、信仰の薄い民の中には、我が子や家族を差し出そうとしない者も多いと聞く。そのような者たちに信仰を説き、家族を魔界へ赴かせることは難しいであろうな。」


「おやぁ?おやおやおやぁ?今の発言はよろしくありませんなぁ~。かしこくも偉大なる神の御威光を疑い、軽んじると取られても仕方がないのではございませんかぁ?」


 額を寄せ、相談し合う枢機卿たちの後ろから、粘つくような男の声がした。その場にいた全員が凍り付きその男、異端審問庁長官のジム・ボーゲンに注目した。


 ボーゲンは大きく突き出た腹を揺らしながら、彼と同じ臙脂色の審問官の制服を着て、同じ色の覆面で顔を隠した護衛を引き連れてその場に入ってくる。


 審問で浴びた返り血が目立たぬようにその色に決められたと実しやかに囁かれる審問官の制服。それを見た聖堂騎士たちの中にはあからさまな侮蔑と嫌悪を顔に浮かべる者もいる。


「神の御威光に背き『不浄の者』を匿おうとするものなど、悔い改めさせた後に地獄へ送り返してやればぁよいのです。さすればやがて来る救済の日には、汚れた魂も少しはまともになっているでしょうからなぁ。」


「民をいたずらに傷つけては、かえって神の御威光を汚すことになりませんかな。それにボーゲン殿、ここは神聖なる枢機卿会議の場。いかに信仰篤き審問官殿といえども、立ち入ることは許されておりませんぞ。」


「枢機卿ともあろう方が、神に背く『不浄の者』を狩り出すことよりも民草を心配なさるとはぁ。これは、審問庁でお話を伺わねばなりませんかなぁ?」


「なっ!?枢機卿に対しその言い草は不敬であろう!!誰の許しを得てここに入ったかと聞いておるのだ!」


 ボーゲンの発言に対する大柄な男性の枢機卿の激昂を、どこ吹く風と受け流し、彼は懐から鎖の付いたメダルを取り出すとそれを周囲に見せつけながら言い放った。


「これは先ほど、高弟イゼベダ様より賜った品です。私は高弟様方のご意向に従い行動しておりまぁす。あなたこそ発言にお気を付けくださぁい。」


 彼が取り出したのは表面に二つの円が横向きに重なった紋章の入った黄金のメダルだった。聖導師である高弟直属の臣下であることを示すものだ。


「・・・これは知らぬこととはいえ、大変なご無礼をした。どうかご寛恕いただきたい。」


 先ほどボーゲンに激高した大柄な枢機卿が、奥歯を噛み砕かんばかりにして声を絞り出し、その場に叩頭する。それをさも愉快気にしばらく眺めた後、ボーゲンは言った。


「いえいえ、手順をきちんと踏まずにお話を始めた私の落ち度です。どうしても見過ごせない発言を耳にしたものですからねぇ。どうか頭をお上げくださぁい。」


 この後、最年長の枢機卿のとりなしにより会議は再開され、各地の『不浄の者』の狩り出しを強化し、結界守護隊に送り届けることが全会一致で決定された。


 世界を揺るがす大きな危機が迫りつつあることを、ガウラたちはまだ知る由もなかった。



個体名:ガウラ(後藤 武)

種族名:ゴブリンカースドファイター

生息地:暗黒の森

装 備:魔獣の黒角

レベル:4(44)

スキル:突撃L7 格闘L8 短弓術L2 棍棒術L4 登攀L2 潜伏L5 武器防御L6 魔力操作L5 魔力感知L5

魔 法:影隠L5 点火L4 瞬光L3 自己回復L5 身体強化L5 魔力武器創造L5

言 語:ゴブリン語

称 号:真の名を持つもの

状 態:狂戦士の呪縛(封印)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ