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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

人形姫はいい子でありたかった

作者: 海人

セリフと説明だけ。お許しを。

「アーシャ、アーシャ、可愛い我が娘。

 良い子に育つんだよ。」


「アーシャ、ちゃんと

 の講座を受けないと良

 い子じゃなくなってしまうわよ」


「アーシャ、物分りが良くて良い子ね。大好きよ。」


「アーシャ、今日の夜会のダンスは良かったわ。良い子ね。」


「アーシャ、第一王子との婚約が決まったの。良い子にしないと解消されちゃうわよ。」


「アーシャ、王子に成績で勝ったんでしたっけ。悪い子ね。貴女の様な子は直ぐに嫌われちゃうわ。王子を立てなさい。2度はないわよ。」


「ねぇ、アーシャ。王子と喧嘩をしたのだって?…貴女の言うことなんか聞きたくないわ。良い子にできないのなら、私の子ではないわ。出て行きなさい。」


「まぁ、アーシャ。王妃様からお褒めの言葉を頂くなんて素晴らしい子ね。さすが私の子ね。なんて、良い子なのかしら。愛しているわよ。アーシャ。」


「アーシャ!貴女、男爵家ごときの令嬢に王子がうつつを抜かしているとはどう言うことなの!貴女の言うことなんて聞いていないわ!そんなドブネズミは早く学園から追い出してしまいなさい!」


「アーシャ、本当に貴女は使えないわね!

 誰がここまで育ててあげたと思ってるの⁈

 恥を知りなさい!どうして良い子になれないの⁉︎」


「貴女さえいなければ!貴女さえいなければ!悪魔の子!直ぐに私の前から消えて無くなれ!あんたなんか育てるんじゃなかった!あんたなんか!どうして、良い子になれなかったの!」


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「さぁ、行くんだアーシャ。君は罪を償わらければならない。

 君の家がやっていた事は本来、一族連座でも済まされない。重い重い罪だ。

 まぁ、学業に励まなかった君には分からないかも知れないから処刑を待つ間、群衆に君の罪をもう一度読み上げてあげるよ。」


「ポイペアンズ家令嬢アーシャ ポイペアンズ」


「 彼女はポイペアンズ家の一員として代々不当領地からに搾取した血税と隣国からの違法薬物等の密輸入品の売買を行い、その利益を私利私欲の為のみに用いてきた。

 そして、事が発覚するのを恐れて国の調査官であったイエリア法衣男爵を暗殺した。

 これらは王から信頼されて預かった領地、領民を、無下に扱い王の信頼を裏切り、王の忠臣を殺害しようとした。延いては王への反逆行為である。

 また、彼女自身もヒイロン子爵令嬢であるリリーを、王立学園でイジメ、寮に火を放つなどの指示をした事がわかっている。

 これらは、彼女の家の罪と合わせて許しがたい暴挙であり未成年でありながらも彼女には特例として王によって死罪が言い渡された。」


「これを分かりやすく言うとね、愚かで馬鹿な君は生きる価値なんてないから今すぐにしねってことなんだよ」


「前に進みなさい、そうそのまま。良くできたね。

 ……これから処刑されるのに身じろぎもしないのか。全くつまらない奴。お前みたいな屑は泣き喚いて汚いツラを晒せば良いのに。何なんだよそのいつも通りの微笑は。

  ……気持ち悪っ」

 


「そうだ、こんなに晴れ渡った良い空なんだから上を見たらどうかな。

 ん、良い子だな……っ⁈」





 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




 アーシャ公爵令嬢

 人形姫

 常に微笑を絶やさず、感情はないと思われていた。家が断絶される際に、始末に困った末についでに殺されることとなった。

 彼女に感情がないならモノとして扱って良いだろうと考えられた。廃棄処分。

 彼女は処刑されたときに初めて笑ったとされる。

 彼女は心から嬉しそうに笑いながら死んだ事と、彼女に感情があった事の2点で酷く恐れられ、後に彼女の死体は王城のの地下深くに厳重に封印されることとなった。




 王子

 アーシャが怖かった。

 能面に付きまとわれている気分。

 動く人形と結婚するのが嫌で仕方がなく、彼女の家の罪の細かいところは自身を支持する貴族のやった罪。

 アーシャの笑顔を初めて見てやっぱり怖かった。笑顔で飛ぶ生首を一番近くで見ていた人。

 飛んだ生首と目が合ったとか。

 心を壊して失脚。


 アーシャの母

 アダルトチルドレン

 毒親

 虐待を極めた人

 死刑になった。

 アーシャ以外にはまともな人で、他人には迷惑をかけない人ようにしていた。

 しかし、諸悪の根源

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― 新着の感想 ―
[良い点] 緻密な世界観、生き生きとしたキャラクターに惹かれました。瑞々しい死生観には当惑しました。物語の展開も巧みでテンポ良く楽しめました。
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