赤い糸の世界
赤い糸が小指から伸びていない
睫毛を掠めて飛んでいく
真っ暗闇で先が見えない
でもどこかに繋がっている
風とか光とか香りとか愛とか
僕らは赤い束の世界の中で
睫毛を掠めて飛んでいく
真っ暗闇で先が見えない
でもきっとわかっている
手を伸ばせば掴めるかもしれない
そういうものではないのかもしれない
僕の周囲はこんなにも素敵なもので溢れているのに
赤い糸はどこにも繋がってなどいない
睫毛を掠めて飛んでいく
真っ暗闇で先が見えない
どこへ向かうのか予想もつかない
不安定で 千切れて 解れて
そして流される
赤い糸はふらりと揺れる
僕はそれについて行ってみる
真っ暗闇で先が見えない
その隣を目をつむって歩いた
ふと足取りが軽くなった
気付くと小さな赤い世界の中にいる
そこでは、赤い糸は僕らと繋がっていた