#2 果物の香り
前回のあらすじ:着いた。
という訳で2話です。
前回文字数500位だったので3倍にしました。
いまだに会話文が難しいのでアドバイスください。
それでは、ゆっくりしていってください!
「いやー遠いところからわざわざありがとうございます。さぁさぁ、こちらへどうぞ。」
一行は町につくなり村の集会所へ案内された。
「町長若っ」
フェリックがこう漏らした。
確かに、町長など地方の長といえばおじいさんを思い浮かべるが、この町長は30台後半位に見える。
一行は集会所についた。
リョーヘイが切り出す。
「今回はどのようなご依頼で…」
町長は語りだした。
「では話していきましょうか。申し遅れましたが、私はこのレーシアの町の町長、ソンチョです。」
「町長なのにソンチョってむごごごごぉ」
失礼なことを言いかけたマリーの口を、ジョーが塞ぐ。
そんなことは気にせずソンチョは続ける。
「掲示板に書いた通り、私達の村のお年寄りと子供達が何名か連れ去られてしまいました。
この季節は特産であるこの果物の収穫時期なんです。あ、そちらはこの果物で作ったジュースなので、どうぞお召し上がりください。」
「やった!ありがとうございます!」
マリーが嬉しそうにジュースを飲み干す。それに他の三人が続く。桃のような甘味にかすかに酸味が感じられ、確かに飲みやすいジュースである。秋の味覚を一行が楽しむなか、ソンチョが話を続ける。
「まあ幸い男手はとられなかったので作業にあまり支障は出ません。しかし、数日後に収穫祭を予定していて、子供達をはじめたくさんの人々が楽しみにしていたんです。しかし、こんなことになってしまって…このままではホントにかわいそうなことになってしまいます。
どうかお助けいただけませんでしょうか…」
「任せてください!」
リョーヘイが期待に答えようと高らかに宣言する。
「こちらこそお願いします。
ちなみに宿屋はあちらなので、拠点として活用してください。」
「そして、さらわれた人々の場所の検討はついてるのでしょうか…」
ジョーが尋ねる。
「いや、夜中のうちに起こったのでわかりません。しかし、やつらは人目のつきにくい洞窟や森に拠点を置くことが多いので、そちらを探索してみてください。」
話を終え、宿屋に荷物を運び込み、他の手がかりを求め、町の人々に話を聞くことにした。
「奴らが西の方から来るのが見えたなあ」
「いやあ、わからねえなあ。」
「確か、何とかの洞窟に運べ、て声が聞こえた気がします。」
「すみません、わかりません…」
「子供達の声が森から聞こえた気がしたなぁ。」
「どうでもよいが西の森の奥に洞窟があるってよ」
「…ざっとまとめるとこんな感じか。」
「わかりませんという意見をまとめる必要はねーだろ、リョーヘー」
「いや、なんとなくだ。とりあえずこれらの情報を元にして、探索を始めよう。」
そうして出発しようとしたとき、
「おーい!」
聞きなれない声がした。
「何のようがあるんだい?」
フェリックが訊く。どうやら村の若者のようだ。
「俺の名はテッド。この村で僧侶をやってるものだ。」
「僧侶がどうしたんだい?」「実はさらわれた子供の中には俺の子供もいたんだ。俺も子供達を助けたくていてもたってもいられなくなったんだ!」
「ほおほお」
「だから俺もつれてってくれ!」
「断る!」
応対していたフェリックが叫び、場が凍りついたが、フェリックは続けた。
「と言いたいところだが、うちのパーティー回復に不安があってね。僧侶と言ったね。回復役が増えるならこちらからお願いしたいところだよ。」
「ありがとうございます!一生懸命頑張ります!」
「それじゃ、仲間が増えたところで改めて、レッツゴーです!」
マリーが元気よく言った。
こうして、一行はレーシアの町の西側の探索へ出かけて行った。
「…」
「…」
「…」
「…ねえどうしてソンチョさんがいるんですか?」
「あ、バレた?いやー実は私も付いていきたいと思いましてねぇ」
「人数が増えるのは構わないですが、町長の不在はどうかと思います…万が一死んだら大変ですよ…」
「あ、そこらへんは大丈夫です。私攻撃はからきしですが守りに関しては自信があるので。もし私が死んでも私の頼れる友人が町長職を継いでいくので。」
「そういう問題ですかねぇ…」
ソンチョさんは攻撃力低いパラディン的な感じをイメージです。
早くもキャラ崩壊しそうで怖いです。
次回は初戦闘です。少し文字数少なくなるかもしれませんが、絞り出して何とかしてみます。
次回もゆっくりしていってください!