表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/31

第二十五話 アーサー王と巨人/リトン王

 ベディヴェアは語った。

 死んだヘレナの墓、その傍らで嘆き悲しんでいた年老いた乳母、そして、煙が立ち上っている巨人のねぐらについて。

「……我が王よ。以上が、私が目にして、そして聞いたことのすべてです」

「……うむ」

 アーサー王はホーエルの姪であるヘレンを襲った運命を思い、耐え難いほどの悲しみに襲われた。

 だが、アーサーは怖気づくことはもちろん、涙を流すこともしなかった。そんなことをしていたら時間はどんどん過ぎてしまう。

 胸の中の激情を押し殺して、アーサーは鎧を引き締め戦いの支度をして、更に二人の騎士にも同じように準備させ、今すぐ乗り込むことを宣言した。

 今は折よく潮が引いていて、聖ミカエル山の周囲は浅瀬になっている。大きな船がなくとも、馬で駆け抜けて聖ミカエル山へと昇ることが出来るのだ。

 聖ミカエル山の麓、馬では登れない山道の入り口についた時、三人は馬を降りてマントを脱ぎ、それらをそれぞれの従者に預け、安全な場所で待っているようにと告げた。

 アーサー、ベディヴェア、ケイの三人は勢い込んで山を登って行く。その途中、そろそろ山頂の煙が近くなってきた辺りでアーサーは言った。

「盟友たちよ。私が先に乗り込んで巨人と戦おう。そなた達は、少し遅れて後から付いてくるのだ」

「しかし、我が王よ」

 老女から巨人がいかに危険であるかを聞かされていたベディヴェアが言いかけるが、アーサーはそれを手で制した。

「そなた達がいかに勇敢であるかは私が一番良く知っておる。なればこそ、私の戦いに手助けをしてはならぬのだ。私が戦うための力を残している間はな。私と巨人がどれほど激しく打ち合っていようとも、私が地面に打ち倒されない限りは、そなた達は我慢して見届けなければならぬ。……例え相手が巨人だとて、命がけの一騎打ちに他のものが手を貸すことは相応しい行いではなかろう」

「それでは、万が一のときには……」

「うむ。仮に私が敗北したとて、狼藉の限りを尽くす巨人を野放しにすることは許されぬ。もしも、そなた達の目に私が敗北し、危険と恐怖が私を押し包んだように見えたのなら、その時こそ助けに来るのだ。私にはローマ皇帝と戦う使命がある。ここで殺されるわけには行かぬからな」

 二人の騎士はそれで納得し、危険がアーサー王に迫ったら助けに行くという約束を交わした。そして、三人は再び山を登り始める。

 そして、目の前の岩山が開けてきた。いよいよ頂上に到達しようとしているのだ。

 アーサー王が他の二人に先んじて一人で登り切った時、煙の源となっている薪と、そのすぐ近くに巨人が座り込んでいるのが目に入った。

 どこから略奪してきたものか、大きな豚がまるまる一頭串刺しにされて焼かれている。

 周囲には巨人が食い散らかした骨が散らばり、炎の中には食い残しの肉が焦げて炭となってくすぶっていた。

 ただでさえ醜悪な巨人である。その顎髭や髪を血と炭でどろどろに汚していた巨人の醜さはより一層のものとなっていた。これだけでも、並の男ならば震え上がって逃げ出すところだろう。

 しかし、巨人は手に持った肉の塊に喰らいつくのに夢中で、アーサー王のほうには気づいていない。襲いかかるならば、今が好機である。


 アーサーはエクスカリバーを鞘から抜き放ち、巨人に向かって歩き始めた。

 だがその時、視界から不意に巨人の姿が消え、その手にあった肉の塊が地面にぼたりと落ちた。直後、凄まじい地響きとともにアーサー王の目の前に降り立っている。

 驚くべき跳躍である。巨人はアーサー王がやってくるのに気づいていて、あえて気づかないふりをして待ち構えていたのだ。

 その手に握られた棍棒はとんでもない大きさで、恐らく力自慢の人間が二人がかりでも持ち上げることはできまいと言うほどである。

 丸太の如き棍棒を二度、三度と威嚇するように振り回す巨人。その目が獲物たるアーサーを見据えて、ニタリと邪悪な笑みを浮かべた。

 だが、対するアーサーも負けてはいない。目の前に巨人が降り立ち棍棒を振り回しているのにもかかわらず、歩みを止めずに巨人へと向かっていく。

 そして、ついに間近で向き合った。

 近くで見ると冗談のような背丈である。いったい頭幾つ分上に相手の顔が乗っているのか、見当もつかない。

 その遥かな高みから、突如として棍棒が襲いかかってきた。まるで無造作に小動物でも殺そうと言わんばかりに巨人は棍棒を振り下ろしたのだ。

 それを見たアーサーは、右手のエクスカリバーを離してしまわぬようしっかと握り、左手の丸盾を頭上にかかげた。直後、衝撃が襲った。

 その打撃たるや、まるで山が鉄床で出来ていて、それに相応しい大きさの槌で叩きつけたような音が鳴り響くほどであった。

 さしものアーサーも、立ったまま目眩を覚えるほどだった。しかし、決してよろめきはしない。四肢に力を込め、更に巨人へと肉薄していく。

 その時、アーサーの掲げていた左腕の上で、鉄と木の破片がバラバラと崩れ、地面に零れ落ちた。なんという一撃か、巨人の棍棒は聖母マリアの描かれていたアーサーの盾を粉々に砕いてしまったのだ。

 だが、アーサーを覆っていたのは恐怖ではなく、怒りだった。

 身軽になった左手をエクスカリバーの柄に添え、両手持ちで巨人に打ちかかる。幸い、巨人は棍棒を振り下ろしたまま頭が下がっている。その中心に、渾身の一撃を見舞った。

 だが、巨人の反応も速い。躱せぬと見るや、エクスカリバーを受け流そうと、打ち下ろしていた棍棒を引いたのだ。

 巨人の額にエクスカリバーが食い込んだ。しかし、それ以上は深く入らない。この棍棒がなければ、アーサーの一撃をもって戦いは終わっていたことだろう。棍棒は辛うじて顔の上まで持ち上げられ、強烈な一撃を凌いでいた。

 それでもなお、巨人の傷は浅くはない。切りつけられた額からとめどもなく血が溢れ出し、ただでさえ恐ろしい巨人の顔を悪鬼のごとく装っていく。

 痛みと視界を遮る鮮血によって、自分が傷を負ったと気づいたのだろう。巨人は邪悪な何かに取り憑かれたかのように怒りの咆哮を上げ、アーサーに向かって突進してきた。

 その様子たるや、まさしく手負いの野獣である。狩人に追い詰められ、猟犬の牙やナイフで傷だらけになった猪のように、気が狂ったように襲い掛かってくる。

 その顔に怒りと悪意をいっぱいに浮かべ、巨人はアーサー王に向かって闇雲に殴りかかっていた。

 アーサーもエクスカリバーで伸びてくる腕に切りつけ、躱し、応戦する。しかし、怒りで頭に血が上った巨人は、エクスカリバーで自分の腕が切り裂かれることなど気にもせずに、拳を叩き込んでくる。

 そして、拳を振り回しても当たらないと察した巨人は、突然両手をいっぱいに広げてアーサーに掴みかかってきた。

 アーサーもエクスカリバーを両手に掲げ、辛うじて掴まれることは避けたが、しかしその掲げたエクスカリバーごと上から押さえこまれてしまった。巨人はここぞとばかりに体重をかけて、アーサーをこのまま押し潰そうとしてくる。

 さしものアーサーも、これだけの巨碗で押し込まれては、押すことも引くことも出来ない。信じがたいほどの力で上からぐいぐいと押さえこまれ、ついに片膝を着いてしまう。目の前に巨人の膝が見えるところまで押さえこまれ、このままでは潰されてしまうかと思われた。

 だが、アーサーはただ強いというだけではない。きわめて素早く、そして機知に富んでいるのだ。彼はこれほどの窮地に際しても、決して男らしさを忘れることはなく、あくまでも正々堂々と戦ったのだ。

 この巨人はもはやエクスカリバーで切り刻まれることすらも恐れぬほどに怒り狂っていて、少しでも気を抜いたらどんな結果になるか分かったものではない。そして、この巨人を相手に腕力などは何の役にも立たない。……ならば、こんな時こそ機知に勝機を見出すべきであろう。

 アーサーは豪腕に押さえこまれながらも、自分の全身に力を込めた。身体全体をまるで一本の木にでも変化させたかのように硬く引き締め、その状態を保つことで、極端に強い巨人に対抗した。

 そして、巨人が押し込み続ける手をほんの僅かに緩めた瞬間、アーサーは素早く動いた。

 巨人の腕の下を走り抜け、その胴体に掴みかかる。巨人も力比べに応じるべく改めて両腕を広げ、アーサーの身体を掴んだ。が、その両手は空を切った。

 アーサーの身体は巨人の横にあった。正面から掴みかかるふりをして巨人の動きを誘い、掴まれる瞬間に真横に転がって巨人の腕の届く範囲から逃れたのだ。

 すぐに向き直って掴みかかってくる巨人、その動きをアーサーはじっくりと見極めた。掴まれるぎりぎりのところで素早く後ろに飛んで躱し、次の瞬間には再び前に出ている。巨人はどうしてアーサー王を掴む事ができないのかわからない様子で、何度も何度も掴みかかってくるが、結果は同じである。

 そして、再び跳びかかってくるのを躱したその時、巨人が大きく体勢を崩した。

 今こそ、まさに今この時こそ、最大のチャンスである。

 アーサー王は巨人の頭に何度も斬りつけた。一度で頭蓋を割ることが出来ないのであれば、何度でも打ち込むのみである。

 巨人もまた、どうにかしてアーサー王の身体を掴もうと闇雲に腕を振り回すが、完全に手探りになっていた。数度に渡るエクスカリバーの斬撃で、巨人の視界は鮮血で溢れ返り、もはやアーサーの姿どころか目の前が白いのか黒いのかすらも分からぬ有様だったのだ。

 巨人が拳を叩きつけた時、アーサーは背後にいる。そして、エクスカリバーの強烈な一撃を頭の横合いに叩き付けてくる。慌てて背後をなぎ払うように豪腕をふるうも、捉えることは出来ない。その時にはアーサーは巨人の正面に立っているのだ。

 巨人がアーサーを捕まえようと無防備に両腕を広げ、頭を下ろす。その瞬間、アーサーはエクスカリバーを水平に構え、ここぞとばかりに突進した。

 ついに、巨人の腕がアーサーの姿を捉えた。しかし、その時にはエクスカリバーが深々と彼の額に突き刺さっていた。

 なおも力を緩めず、剣の柄を押し込んでいくアーサー。そして、ついにその切っ先は巨人の脳を貫いた。

 巨人の絶叫たるや、山全体が震えるほどである。巨体が地面に倒れ、なおもしぶとく悶絶して転げ回るその振動は、地面を激しく揺さぶり、それは巨人が完全に息絶えるまで嵐のように吹き荒れたのだった。[1]


 戦いの行方を見守っていたベディヴェアとケイが山頂へとやってきたとき、アーサー王は少し離れた所から巨人の屍を眺め、戦いの高揚に酔ったのか、高らかに笑っていた。

 この土地のものやヘレンに狼藉を働いた巨人は殺されたのだ。彼の命とともにアーサー王の怒りも吹き飛び、その心も晴れ渡っているかのようだった。

 アーサー王は酌取りであるベディヴェアに命じた。

「この巨人の頭を打ち落とし、従者に運ばせるのだ。さすればこの偉大なる脅威は軍隊に伝えられよう」

「仰せのとおりに。我が王よ」

 ベディヴェアは剣を抜き、横たわっている巨人の屍から頭を打ち落とした。

 ごろりと転がる頭は、改めて見ても信じられない程に巨大で、そして見たこともないほどに醜悪なものだった。

 アーサー王は臣下の騎士たちの前では決して言わなかったが、この危険極まりない巨人と相対したときほど恐怖を感じたことは、一度もなかった。

 いや、たった一つだけ例外がある。

 かつてアーサー王が平和のうちに王国を統治していた頃、その平和を乱す巨人と戦ったことがあったのだ。


 ――巨人の名はリトン[2]と言い、当時、周辺の国々の君主に戦いを仕掛けては恥辱を与え、嘆き悲しませていた。

 彼に勝てる君主は一人としておらず、敗れた王は殺されるか、あるいはリトンの城に捕虜として繋がれるのだった。

 更にリトンは、倒した王が生きているにせよ死んでいるにせよ、彼らに恥辱を与えるために悪意を振りまいた。国王の誇りでもある髭を無理矢理に剃り落とし、それを自身の着るマントに縫い付けて飾り立てることが、彼の習慣だったのだ。

 数多くの国王の髭を縫い付けたマントを羽織り、リトンは計り知れないほどに自惚れを強めていった。そしてその自惚れは軽率さとなり、リトンは愚かにもアーサー王に挑戦したのである。

 リトンはアーサー王に手紙を送りつけていた。

 いわく、自ら髭を剃った上で、好意をもって巨人であるリトン王に献上するようにと。

 当時、すでにアーサーの名は誰よりも強く高貴な若き王として知れ渡っていたため、リトンはこの高名な王の髭を欲しがったのだ。そして、おとなしく髭を捧げるのであれば、アーサーの髭は最高の名誉をもって、マントの絹の部分に縫い付けることを約束する、などと伝えてきた。

 もちろん、アーサーの返答は否である。戦ってもいないうちから戦利品を与えることなど、ありえない。

 そして当然の成り行きとして、アーサー王と巨人リトンはお互いの身体をぶつけあうことで決着を付けることにした。すなわち、一騎打ちである。

 この戦いで敗れたものが、すべての髭を手に入れるという約定が交わされた。アーサーが負けたら彼の髭を、リトンが負けたら彼の持つすべての髭をマントもろとも。

 アーサーにとってはなんの益にもならない戦いだが、リトンの行為を黙って見ているわけにもいかず、アーサーはこの一騎打ちに承諾したのである。

 二人の王は東の果てのアラビア山と呼ばれる高地で対峙した。そして、一騎打ちの結果アーサー王はリトンを殺し、その髭をすべて剃り落として打ち捨て、この巨人の宝物となっていたマントに縫い付けられた髭も同じように引き裂いてしまったのだった――


「この巨人、ディナブックは……」アーサー王はベディヴェアとケイの前では恐怖などおくびにも見せなかったが、しかし、一言だけぽつりと告げた。

「最も若く力溢れていたであろうかのリトンよりも、更に強く巨大であった。……これほど恐るべき敵に出会ったのは、まさしくリトン以来であろうな」

 その言葉だけでも、ベディヴェアとケイにはこの巨人が如何に強かったかが推し量れようというものであった。

 誰にも殺すことの出来なかった恐るべき怪物、スペインから来たという醜悪な巨人ディナブック。この悪魔は、こういった次第でアーサー王によって討伐されたのである。

 海の上にそびえる聖ミカエル山での出来事だった。


 聖ミカエル山での戦いは終わりを告げ、彼らは大いなる喜びに包まれて、軍隊を待たせているバルフルールへと戻っていった。

 野営地に戻った彼らは、さっそく従者に運ばせてきた巨人の首を晒し、聖ミカエル山で何が起きたのか、そしてどのような結末を迎えたのかを誇らしげに伝えた。

 軍隊は彼らの成し遂げた偉業に驚き、そして目の当たりにした今までに見たこともないような巨大な頭に興奮し、口々にアーサー王を褒め称えた。

 だが、そんな中で、喧騒からひっそりと離れてうなだれている騎士がいた。

 他でもない、アーサーにこの話を持ちかけたホーエルである。

 土地を荒らしていた巨人ディナブックは討伐されたが、しかし彼の姪ヘレンを悲運から救うことは出来なかったのだ。ホーエルはヘレンに降りかかった恐ろしい運命に嘆き悲しんでいた。

 彼はこの悲しみを忘れぬためにと、二つの山のうち小さいほうの山の上に聖母マリアを崇拝するための教会を建てた。

 このため、この教会のある山はヘレンの墓と呼ばれたが、時代が過ぎたのちは、トンブレーヌ〔エレーンの墓〕として覚えられるようになり、この少女に思いを馳せるものはいなくなったのである。[3]


 ――聖ミカエル山と巨人ディナブック。この冒険に関して私に話せるのは、これですべてである。

 さて、次はアーサー王とその軍隊にどんなことが起きたのかを話すとしよう――


[1]巨人(giant)とありますが、果たしてどの程度の大きさの巨人なのでしょうか?

 参考までに、「Roman de Brut Giant」で画像検索すると、十四世紀に書かれた写本の挿絵が見つかります。

 これを見ると、アーサー王の背丈の二倍~三倍と言ったところでしょうか。

 作中でも婦人に狼藉を働いたり、アーサー王を上から押さえこんだりと、何十メートルもあるような巨人ではなく、どちらかというと「大男」と言った印象が強いですね。

 これに関連して、十九世紀の詩人ハインリッヒ・ハイネが著書「精霊物語」の中で面白い言葉を残しているので、ここで紹介します。


▼▼引用ここから▼▼


 ところで巨人というのはほんとにそれほど大きな体格だったのだろうか。たぶんおそろしさのゆえに実際より数エレ〔およそ3~4メートル〕は大きく考えられたことだろう。そういうことはよくあるものだ。十字軍によるコンスタンチノープルの征服を報じているビザンチンの男ニチェタスは、北方からきた鉄のよろいの騎士たちのひとりは、すべてを斬りふせてしまったのだが、その恐ろしい瞬間には身長が五十フィート〔およそ15メートル〕もあるように見えたとまじめに告白している。


▲▲引用ここまで▲▲


 もしも「スペインから来て聖ミカエル山に住み着いた巨人が周囲の土地を荒らした」という言い伝えが形を変えてアーサー王伝説に取り込まれたのだとしたら、かつてのノルマンディーの人々の目には、流れ着いたスペイン人の姿がまさしく「巨人」として映っていたのかも知れませんね。


[2]リトン(Riton)……突然リトンという巨人との戦いが語られますが、アーサー王がリトンと戦ったというのは、どの時期、どの場所の話なのでしょうか?

 ブリタニア列王史のジェフリー・オブ・モンマスによれば、アラビア山(Mount Aravius)はウェールズ地方のエリル山(現在のスノードン山、第六話でボルティゲルンが塔を建てようとして失敗した山です)の一部だそうで、ここに「髭を集める巨人」の逸話のモデルとなるリト(Ritho)という人物がいたそうです。

 これを当てはめると、アーサーがブリテン島にいた時期と考えられるので、アイスランドや北の国々への遠征が終わった後の十二年間の間と考えることが出来ます。

 しかし、ウェールズ地方だとすると、作中の「東の果て(in the far east)」という表現と矛盾してしまいます。

 あるいはワースの書いたブリュ物語では設定がフランスに移され、フランス統治の九年間に起きた出来事として解釈されているのかも知れませんね。


[3]トンブレーヌ(Tombelame)……モン・サン・ミッシェル島の約五キロほど北にある小さな島です。

 ここも干潮時には浅瀬となり、モン・サン・ミッシェル島から歩いて渡ることができるそうです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ