プロローグ
“目を開けなさい。クズリュウユウキ。”
“目を覚ますのです。”
ん・・・。なんだ?頭に響く・・・。
目を開けると眼前に広がったのは、澄み渡る青い空。見えるのは一面に広がる、美しい空だった。
・・・只一つ違うとすれば、地面がない。浮いているのだ。下には一面に白い雲があり上空はるか高くにいることがわかる。
「!?」
“どうしました、クズリュウユウキ。怖いのですか?”
「いや・・・これはどういう状況だ。」
“あなたは死んだのです、クズリュウユウキ。ウェネフィクスによって殺されたのです。”
「死んだ?ウェネフィクス?」
“そうです。あなたは今日死んだのです。”
わけのわからない状況にさらに混乱する。死んだ?
「・・・ははは。そんなわけあるかよ!俺は現に身体もあるし、足もあるじゃねーか!・・・まぁ少し?おかしいところもあるようだけど・・」
浮いていることを少し?でかたずけられるのだろうか。
“ふふ。現状がよく把握できてないようですね。いいでしょう。見せてあげますよ。”
「見せる?何を?」
混乱している俺をよそに目の前に対峙している白髪の少年は右手を俺の方へかざした。
「おい!ちょっと待て、何をする気だ!?」
“マインディクス”
少年の手が揺らめいて見えた。
記憶の渦へ深く深くいざなわれていった。
死んだ?
俺は何をしていた?
オレハイママデナニヲシテイタ?
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