~二話~ 「初めて会う人達には愛想よく接すれば大概親しくなれる」
凄いです!凄いです!連続投稿ですよ!
イヤッフ~~~~
「それにしてもでかい校舎だな、おまけに綺麗だし」
ようやく俺がこれから通う学校に到着した、先輩に絡まれる前にそそくさと玄関に行った。
「君、新入生・・・だよね」
「・・・・・」
誰か(先輩と思わしき女子生徒)に声を掛けられて、俺は黙り込んだ。
『カ・ラ・マ・レ・タ』
その一言が頭の中をぐるぐると駆け巡った。
「あの!聞いてる?」
「あっ、はい!何ですか?」
「いやー、実は私ね吹奏楽部部長の3年、森下明海って言うんだけど」
『あぁ、なんだ、部活勧誘だな』
「部活勧誘」それは2~3年生の人が新入生を自分の所属している部活に誘うことを言う、スカウトとも言う。
「あなた、入りたい部活とかある?」
「え?いえ特に」
「だったら吹奏楽にいらっしゃい!誰でもすぐレギュラーになれるから!」
やっぱりな、新入生に声を掛ける先輩なんて部活勧誘が目的なんだから。
「ちょっと、ちょっと!!」
いきなり別の先輩が割って入ってきた
「この子は吹奏楽じゃなくて、文芸部に入るのよ!」
「ちょっと!待ちなさいよ!誰がそんな事決めたのよ!」
ちょっとした小競り合いが始まったみたいだ。
「誰が決めたかって?そりゃ、私よ!ワ・タ・シ!」
「アンタにそんな権利があるわけ無いでしょ!!」
「あの~・・・」
「だいたい、私がこの子と話をしていたのよ!話に入ってこないでよ!」
「~~~~~!」
二人が喧嘩をしている間に、俺は静かに校舎に入っていった。
児童玄関の前には、クラスの振り分け表が張ってあった。
「さて、俺のクラスは・・・・」
俺は最後から見ていく事にした。
4組・・・・・・違う。
3組・・・・・違う。
2組・・・・違う。
1組・・・違う・・・イヤ!!違わない!!
俺は1組かーーーー!トップの組になったかーーー!!
えーと、ちなみに名簿番号は・・・・5番か。
5、5、5、三つ揃えばファイズじゃん・・・・・・・
今スゲーくだらない事言ったな。
「まっ、いいか、これで何処に行けばいいのか分かったぞ」
「あれ?あの子居ない!」
「本当だ!!」
ヤバいぞ、勧誘組の彼等が、俺が逃げた事に勘付いたようだ。
あばよ!!先輩!!残念だけど俺は生きなきゃいけないんだ!!
~★☆★☆★☆★~
ふう、やっと教室に到着したぞーい。
ここは慎重に・・・・慎重に・・・・
あ、でもまだ心が・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・。
よっしゃ~~~!!行ってやるぜー――!!
俺は勇気を出して、教室のドアに手を掛けた。
次回予告
「~三話~ 友達ってなんだろうね?自然に出来るものなのかな?自分の力で作るものなのかな?どっちだろうね?」
これからも宜しくお願いしまーす!!