プロローグ
少し、リメイクしました。
2014年4月の桜が咲き誇る季節。
俺は今年この「名桜高校」に入学した新入生。
正直、高校に入ろうとは最初思わなかった。
でも、俺はある日、この高校のチラシを見て、ある文章に目がいった。
それは、名桜高校に古くからある伝統行事みたいなのを、全て乗り越えることが出来れば、何か凄いものが貰えるらしい。
俺は、その『凄い何か』の正体が知りたいって言う少し変な理由で、その高校に入ろうと思ったわけだ。
両親は揃って俺に無理だと言ってきた、でも俺はそれでちょっとやる気をだして勉強したんだ。
そして何故か奇跡的に合格。
「何か言われなかったのか」だって?そりゃいろいろ言われたよ。
まず両親はまるでまだ信じられないって顔でって、まあ当たり前だよな。
「そんな……馬鹿な…」
「冗談でしょ?……」
などと、決して合格を祝うような言葉では無かった。
中学の友人は、
「えっ?竜騎?名桜って…正気?」や
「け、健闘を祈るよ……」
と言ってきた、多分あの噂を耳にしたんだろう。
中学の担任教師は、合格の報告に行った時、
「えっ?受かったって、あの名桜に!?で、行くの?」
と、よく訳の分からない事を言ってきたので、
「え?いや普通に受かったんで行きますけど……」
と返した、すると教師は悲しそうな目で俺を見てきた。
「頑張ってね……先生は応援しているから…」
その言葉の意味を、俺は大体理解していた。どうせ伝統行事の事だろう、聞くに危ない噂しか無いからな。
とまぁ、戦場に死にに行くような感じで、見送られた俺だけども、これから新しい高校生活が始まる訳だ。例えどんな苦痛が俺を待っていても、俺は耐えて耐えて耐え忍ぶぜ!そして高校を卒業したら、俺…結婚するんだ。
あ、これ死亡フラグだ。でも、実際死ぬ訳じゃないしね。