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ランプの精  作者: 音寒琴
3/6

第一章 銭湯での事件2

髪と身体を、ササッと洗うと、銭湯独特の、ちょっと熱めのお湯に


ジャボンと一気につかった。熱くて最初はちょっとヒリヒリもするが、


慣れてくるととても、いい感じだ。一日の疲れが吹っ飛ぶ。


マルチャン3号を(プラアヒル)お湯に浮かべた。(浮きます)


(なごむ。。。)マルチャン3号をほや~と見つめつつ


少し浸かって、1心つくと、元さんの事を思い出しを探し始めた。


乙宮が探しているのは、蔵人元太御歳70歳の、銭湯仲間だ。


人生経験が豊富で、いつも、お風呂に入っている時はおしゃべりする


(あぁ今日は、仕事がいつもより遅かったから、

時間かち合わなかったのかな。まあしょうがないか)


元さんも見付からないので、湯船の淵にヒジを載せ一曲歌ってみる。


「いっい湯だなぁ~はっはっはんいい湯っだぁな~るるるぅ」


頭のタオルとこの歌がベストマッチだ。


気持ち良く歌っていたら、肘に置物か何かがあたった。


倒れて無いかと、後ろを振り向くと、一番最初に目に入ったのは、


木で出来た。目が恐ろしく怖い、なんかにらまれているようにも感じる、


どっかの民族の工芸品の人形があった。


(おっおやじ、これはまた奇妙な物を・・。)


でも肘があたったのは、これではなかったようで、


金属にあたった感じだったので、


見回していると、あたったものと思われるものを発見した。


「よかったぁ~壊れてねえ、セーフ。」


それは一つのランプだった。


まさにアラジンの魔法のランプに出てくるような形の、


銅のような物で出来た、ランプだった。細部をよく見ると、


とても細かく、細工が施してあった。読めない暗号のような文字も


所狭しと並んでおり、不思議な魅力がある。


(おやじもたまにはいいものも、探すものだな。)


もっとジックリと見ようと手にもつと、ずしっと重かった。


(なんか汚れてる)


ランプは、すすのようなもので汚れていて、乙宮は少し考えた後、


頭の上に載せてたタオルで拭いてみた。一回拭くと、


拭いた所がきらりと輝いた。銅のような色に見えていたのは、


すすのせいだったのか、どちらかといえば、金色に近く、


(これが金だったら凄いけど。まさかね~。しかしきれいだな。

おやじもちゃんと磨いてやればよかったのに・・。)


と思いつつ、もう一度拭いた。(きゅ)


(それにしても汚れが綺麗に落ちるな、

なんかちょっと前にスチームクリーナーがはやったよな、

湯気で汚れが浮きでてんのかな?)


もう一度拭こうとして、ふと一瞬手を止めた。


(アラジンの魔法のランプって、3度磨いたら

ランプの精が出てきて、三つの願いをかなえてくれるんだったな、

俺なら・・。)


上の空で考えながら、もう一度磨いた(きゅ)


大分綺麗になったかなっとランプに視線を戻した。


「よしよしきれいになったな。なんか輝いてるみたいだ。ん?

いやこれは、なんぼなんでも、輝きすぎじゃないか!?

ひっ光ってる!?」


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