色々あったっていうお話
二人は久しぶりのデートを満喫したようで。
出先でもいちゃいちゃしていたのでしょうか…
夜の予定とか話していたら家も近付いてきたところで、、、、、
ーーー黄昏時。街での買い物も終え、手を繋いでの帰り道。
こうして2人で歩くのは実に10ヶ月ぶりで、
手を繋ぐのはもちろん雷華の体温を感じることも長らくなかった………
「〜〜〜♪」
雷華は口笛を吹きながら私に肩を寄せてきた。
「…………………っっっ」
駄目だ。泣きそう。
会えなかった月日を埋めるように、いっぱい喋って、沢山笑って、本当に楽しかった。
………でもそんな時も終わり。
今日明日とまだ一緒にいれるのに、それでも今まで耐えてきた物が今にも溢れそうで。零れそうで。。。
必死に堪えても目頭は熱くなるばかりで一向に収まる気配がない。雷華を困らせたくないのに………。
やっとまた2人で、こうして手を繋いでいるというのに心は満たされるどころか、寂しさが心臓をギシギシと締めつける。
「……とは?言葉!!??大丈夫!?」
私の異変に気付いてしまった雷華は私の顔に両手を添えて真っ直ぐと目を見つめてくる。
「んぐっっっっ…うぅぅ…ひぐ」
文埜ダムは決壊した。
最早抑えることの出来ない涙は、ただひたすらにアスファルトの地面に玉模様を作っていった……
「………言葉…ごm「また、いなくなってしまうの?」
………沈黙。
雷華の謝罪を遮った私の問いかけに、台詞を選んでいるようだった。
ーーーーーーーーーー。。。
どうしてこうなったのか。
雷華は何を考えているのか。
次から色々見えてくるのかな?