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三話目出撃

        ~諒視点~

「・・・はい、はい了解です」

「どうかしたの?」

「太刀風初出撃だってさ」

「本当!?」

「あぁ」

「でも艦隊指揮ちゃんと出来るのかな・・・」

「少なくとも沈めるような事はしないだろう」

「だと良いけど」

「大丈夫大丈夫」

「・・・まさか何かした?」

「さぁね」

       ~天龍視点~

「良し!出撃だー!」ダッ!

「待て待て待て待て!」

「え?天龍どうかしたの?」

「どうしたもこうしたもお前海の上歩けねぇだろ・・・」

「・・・?歩けるよ?」

「!?」

あれ?こいつ普通の人間だよな?

「・・・何もんだよ本当・・・」

「さ!速く出撃!」

「あ!ちょ勝手に行くな!」

そう言い追いかけていくと

・・・あれ?霧濃くないか?

「おーい!太刀風ー!?」

「どうしたの?」

「うわっ!?・・・びっくりした」

「霧濃いね」

「・・・だな」

何か悪寒もする・・・

ドォンドォン!

「敵!?」ガチャ!

「・・・まだ砲撃しちゃ駄目だよ天龍」

「え?」

「・・・多分相手はまだこっちの位置は完全につかめてる訳じゃないみたいだし砲撃せずに相手の砲撃方向を警戒して」

「・・・分かった」

・・・こりゃ総大将が提督にしたのも納得だな。

ドォン!ドォン!

ん?あれは・・・

「見えた!」ガチャ!ドォン!ドォン!

砲撃が直撃したようだ・・・だが

「・・・嘘だろ?」

居たのは戦艦級・・・近海での目撃情報は無いはずだぞ?

「フンナニカトオモエバケイジュンフゼイガ!」ガチャ!ドォン!ドォン!

「危な!太刀風!下がってろ!」バシャァ!ドォン!

「分かった!」

「クソゥ!チョコマカト!」ドォン!ドォン!

「・・・」ドォン!ドォン!

「ムダダ!」カン!カン!

装甲のせいで弾が弾かれるな・・・なら

「ウォォ!」ザー!

「トンデヒニイルナツノムシヨ!」ドォン!ドォン!

「グッ!まだまだァ!」ザー!バァン!

まだだもっともっと近づいて・・・

「クソ!」ドォン!ドォン!

「オラァ!」ビュン!

「ッ!?ギョライ!?クソ!ヨケラレナイ!」

ドカァァン!

「はぁ、はぁ・・・やったか?」

「グググ・・・」ボロ・・・

「嘘だろ!?」

「・・・」ザー!

え?撤退した?

「・・・何とかなったみたい・・・」

「はぁ~・・・どっと疲れが来た・・・」

「だ!大丈夫!?」

「何とかな」

「とりあえず帰ろう!」

       ~鎮守府~

「とりあえず天龍が無事で良かった!」

「そう言えばさっき外に何か居たぞ」

「え?」

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