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十話目見えぬ鎌(後編)

太刀風「近海に怨念!?」

大和「急がなくては・・・でも雪風さんが居るんですか」

長門「今はそんなことを言っている場合ではないだろう!行くぞ!大和!」

大和「・・・はい」

       ~鎮守府近海~

雪風「・・・敵はどこに」

天龍「霧が掛かってまともに見れねぇ・・・電探も逆探も引っかかんねぇし・・・くそ!らちが明かねぇ!突っ込むぞ!」

太刀風「駄目だよ!危ないよ!」

木曾「太刀風の言う通りだ!」

天龍「危ねえ危ねえ言ってたってどうにもなんねえだろうが!」ザァァ!

太刀風「・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

天龍「心配しなくても余裕だっつの・・・たく・・・」 怨念「・・・シズメ」ガチャ・・・ドオン!

天龍「!?砲撃!?避けられねえ!」

ドオン!バアン!

天龍「・・・砲弾が爆破した・・・?」

大和「全く・・・危ないですよ」

長門「大丈夫か?」

天龍「あぁ大丈夫だ・・・え~と」

長門「長門だ。」

大和「大和です。諒さんから話は聞いています。天龍さん」

天龍「・・・諒から?」

大和「はい。少々お調子者だと」

天龍「!?」

大和「・・・さて冗談はさておき・・・敵はどこでしょうか・・・」

怨念「・・・」

大和「見つけました!正面!」ドオン!

長門「主砲!全門斉射!(うて)ーい!」ドォォン!

怨念「ッ!」ボロッ

長門「もう一回!(うて)ーい!」ドォォン!

怨念「ッ!」ブクブク

太刀風『天龍!』

天龍「どうした!?」

太刀風『今すぐこっちに戻ってきて!』

天龍「どうしたんだ!?」

太刀風『こっちに怨念・・・ザザザザ!

天龍「おい!応答しろ!太刀風!くそ!」

長門「何事だ!?」

天龍「太刀風達のところに怨念が!」

長門「!すぐに向かうぞ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

木曾「くそ!近づくんじゃねえ!化け物どもめ!」ドォン!

怨念「シズメ!」

怨念「ワレラトトモニフカキウミヘト!」ドォン!

木曾「グッ!」

雪風「木曾さん!」

木曾「うるせえ!喋ってる暇が有るなら撃て!」ドォン!

上位怨念「アラガウナドムダナノニ・・・ナゼワカラナイノ?」ドォォン!

木曾「ッ!太刀風!危ねぇ!」

太刀風「ッ!避けられない!」

???「沈めなんかさせない!」バババババ!

チュドォン!

上位怨念「ナニモノダ!」

ベネット「遅くなったわね。」

諒「ふざけたやつらに絡まれちまってな。遅れた。飛龍!蒼龍!赤城!加賀!発艦しろ!」

空母組「了解!」ブゥン!

諒「月風!上位の怨念に雷撃!」

月風「了解!」シュン!

         ~数分後~

諒「怨念共の殲滅を確認した。各自被害状況を」

蒼龍「飛龍大破、加賀、赤城小破。航空機の内数十機が撃墜されました。」

諒「了解。飛龍は帰還次第、優先的に修理せよ。」

月風「こちらは木曾が大破後は被害無しです。」

諒「了解。月風とプリンツは飛龍の護衛を頼む。木曾の護衛は天龍達にしてもらう」

月風「了解」

雪風「・・・」

諒「・・・どうかしたのか?」

雪風「・・・いえ・・・」

赤城「・・・」

雪風「・・・あの何でしょう?」

赤城「・・・いえ別に」

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