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半分よりあと
家に隠れていた国民たちが外へ出ると空から何かがゆっくりと降っている。
それは灰だった。
「あ・・・俺の作った野菜に灰がかかっている・・・」
「灰で光が遮断されて暗いわ・・・こっちの心まで暗くなっているみたい」
人々は口々に文句を垂らし続ける。
灰はどんどん降り積もっていく。
「今後この灰がやむことはないんだな・・・」
何日もたったが灰はいよいよやまない。
どころか心なしかだんだん降る灰が多くなっているかにも思えた。
政府も手をこまねくのみで何もせず、国民に対しての触れ込みも行わぬ政府に国民らはいらだち始めた。
いらだちは無駄な争いを作る。すさみ険悪になった人々の仲とは得てして元には戻らないものである。人々は目に見えない何かにとりつかれているかの如く争い始めた。
国は見るも無惨な悲惨なものとなったとさ。
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さて、実は魔女は『灰を降らし、「何か」を消し去り、それを消された世界にその「何か」が戻るまで灰を降らす』魔法を使ったのだが、いったい何を消し去ったんだろうね?




