23「女子(+α)同士の交流なのです」
女子寮交流会、寮内の人たちと交流を深める為の会。うんまんまだな。
まあそれはともかく、私はその席で、どういう訳か両脇を女子に囲まれながらワインを飲んでいた。えっ、両脇を女子が囲んでいるのは普通じゃ無いかって?
そうね、こういう風に
「はいバルカ様、あーん❤」
「バルカ様、お飲み物をお持ちしました」
こんな王女様みたいなことをされてなかったらね。いや私王女だけれども。
というか、どうしてこうなった。
アリーシュ助けて。お願いアリーシュ、アリー……目を背けないでアリーシュちゃん。
ラストは……
「ねえラストさん、本当に男の子なのですか? とてもそういう風には……」
「うわっ、すっごいモチモチ! うわー、すごい。うわー」
「男の子だよ-。でもなんでかここなんだよね-、何でだろう? あと、くすぐったいよー」
あいつ女に囲まれてやがる。しかもなんかあいつ、私より馴染んでない? 男の方が女である私より女っぽいって、どういうことなの……。
「バルカ様……これはお嫌いでしたか?」
「ああ大丈夫ですわ、ちょっと考え事をしていただけですのオホホのホ。あーん、うん美味しい」
金髪ツインドリルのお嬢様がショボンとしていたから、慌ててフォローを入れる。つかマジで美味いなこれ。平打ちパスタの間に挟まっているのは、ミートソースとジャガイモかしら? うん、美味い。ちょっとピリ辛だけど、唐辛子が少々入っているのね。
料理人、良いセンスだ!
「では! では次はこれを!」
「んむっ、……美味しい」
牛タンねこれ、薄く切ったタンでレモン塩を薄く塗っただけ。なのにこんなに、犯罪的に美味いのか……!!
労働牛とは違う、食用として飼育された牛。味が、凝縮されていやがる……!!
「……あの、私にばかりではなく、貴女たちも自由に食べてよろしいのですよ?」
「いえ! 私たちは貴女様に忠誠を尽くすと決めたのです!」
どこで打ち合わせしたのか一斉に跪く。あの、中には他国の王女の姿もあるんだけれど……どうなってんのかしら。なんで普通の王女が私に跪くのよ。しかも臣下の礼だし。
しかもなんか視線が……その、恋する乙女というか、白馬の王子様的なのを見る目なのよね。えっ、もしかして私王子様扱いされてる? 王子様他にいるのに?
「朝に洗顔料使ってる? 駄目だよ、朝は水だけで済ませるんだ。あとお酢を飲むと美肌になれるよ」
「そうなんですか!? 早速、明日から試してみます!」
おいこら王子様。




