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13「有能な厄介者はいたら便利なのです」

 許可貰えませんでした。


「駄目?」

「駄目です。貴女を他所の大陸の学校に送る何て、我が国の品格が疑われます」

「でも建て直したの私の実力だよね。私の我が儘を訊いて叶える義理があるよね」

「駄目です」


 くそっ、無駄飯食らいが。

 私がお母様にお願いしているのは、勿論留学。

 アリーシュから詳しく聞いたところ、イベル大陸の内陸にある学校らしい。アリーシュはまあ、勉強出来るので補助金を受けてあの学校に入る……とかいうのは、まあどうでもいい。

 重要なのは……汽車に! 駅弁に! 蛙肉に! そして泡盛! もう想像しただけでヨダレずびっ、よ。

 ぶっちゃけ、もう婚約者とかどうでもよくなってきている自分がいる……。


「いいんじゃないのーお母様、ボクも行く訳だしさ。ちゃーんとお姉さまの面倒は見るよ〜♪」


 私が弟に面倒を見られるのか。

 でもまあ(当然ながら)お母様は、首を縦に振らない。

 まあ、ラストをホモビッチにしたのは私のせいなんだけどもさ。あれか、向こうの男もこうしてしまう事を懸念しているのか。さすがに私も弁えるぞ。むしろラストの方が要注意人物なってるですだわよ、そうしたの私だけれども。


「駄目ですラスト。バルカがいなくなったら、誰がこの国を護るというのですか?」

「既に彼等も、お姉さまには敵わないものの強くなっています。いつまでも、あの弱い軍隊ではありません。今や世界最強と言っても差し障りない軍力となっております。少しは、我が国の兵士を信じてみてはいかがでしょうか? ねっ、お母様」


 うんうん、そうだよラスト。私の軍もかなり強くなってきているし、防衛の方は大丈夫だよね。戦争はまだちと不安があるけれど。

 侵略戦争? これ以上広げたら統治するの面倒になるのよね。だから当分はやらないと思うわ。多分。

 ……宗教戦争消せたのは大きいわねぇ。


「それに、バルカだと向こうで何をやらかすか……」

「私が行かなきゃ、多分ラストは全員の童貞狩ると思いますわよお母様」

「お母様、ボクはお姉さまが学校行くの反対です!」


 この野郎速攻で掌返しやがった!? 卑しい男ずい……。

 というか、向こうでも男を食いまくるつもりかこのビッチ。

 つかラスト留学するの、私聞かされてないんだけど……。あれっ、もしかして私ハブられてる!?


「……いいでしょう。バルカ、くれぐれも、くれぐれも大人しくしているのですよ」

「私が? ラストは」

「自由? 自由なの? 自由なんでしょ!?」

「……ラストの面倒もお願いしますね」


 ……面倒なのを押し付けられたけれど、留学出来るようになったよ! やったねバルカ!

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