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断罪イベント365ー王子編

断罪イベント365 ― 「王子が4股してた」

作者: 転々丸
掲載日:2025/09/08

さてさて、今日の断罪はどうなる?

豪奢な大広間。断罪イベント恒例の壇上に立った王子は、

胸を張って宣言した。


「本日この場をもって、彼女を断罪する!」


出た、定型句。

会場がざわつく――その時。


「ちょっと待って殿下!」


観衆が振り返ると、別の令嬢がドレス姿で駆け込んできた。

顔を真っ赤にして叫ぶ。


「その台詞、昨日はわたくしに言ったはずです!」


「な、何だと……!?」


王子が慌てる間もなく、さらに二人目の声。


「殿下! 一昨日は私と婚約の誓いを交わしましたよね!?」


三人目も負けじとドレスをひるがえし、封筒を高々と掲げる。


「この手紙は“わたくしだけへの詩”と

殿下がお書きになったものです!」


会場騒然。観衆は口々に囁きあう。


「詩人かよ」

「いや、ただの量産型だな」

「4股!? 殿下、株主か何か!?」


ツッコミが止まらない。


追い詰められた王子は必死に弁解する。


「ま、待て! これはその……交流の一環で!」

「外交努力だ!」

「練習試合だ!」


だが四人目の令嬢が、静かに立ち上がった瞬間、

空気が凍りついた。

 

彼女こそ、本来“悪役”とされていた婚約者である。


扇をゆるやかに閉じ、氷のような笑みを浮かべる。


「殿下。4股なさってまで、わたくしを断罪なさるつもり?」


観衆が一斉にざわめき、王子は額の汗をぬぐう。


「ち、違う! これは……誤解だ!」


令嬢は冷ややかに言い放った。


「誤解ではなく、誤数でしょう」


場内、大爆笑。


次々と突きつけられる証拠――指輪、手紙、ペンダント。

観衆は口々に合いの手を入れる。


「“唯一の証”が4つ!?」

「世界にひとつ、が量産されてるな」

「殿下の愛は大量出荷!」


最後に婚約者がゆっくりと歩み寄り、

王子を真っ直ぐに見据えた。


「殿下。浮気の罪状は、まずご自身にございますのでは?」


拍手と笑いの嵐。

王子のプライドは、雨漏りの屋根よりも早く崩れ落ちた。


ざまぁ!


王子、まさかの4股事件。


読んで頂き、ありがとうございますm(_ _)m

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