時空魔法
さて、俺がフェンリルのテンザに出会ってから数週間が過ぎた。その間、俺はテンザからいろいろなことを教わっていた。テンザはただのフェンリルではなく、時空を操る力を持っている。そんな彼女が俺に興味を持った理由は、俺が幼くして魔法を使えるからだと言っていた。
---
【アマス】
**レベル**: 12
**HP**: 450/450
**MP**: 750/750
**力**: 120
**素早さ**: 150
**知力**: 210
**スキル**: [風魔法Lv.4] [時空魔法Lv.2] [召喚魔法Lv.1]
---
テンザの教えを受けて、俺は少しずつ時空魔法の力を伸ばしていた。しかし、テンザは常に言っていた。「お前の中には、まだ眠っている力がある。それを引き出さなければならない」と。彼女の言葉が正しいのか、俺自身もその予感を感じることがあった。
ある日、俺はテンザに聞いてみた。
「テンザ、どうして俺に教えてくれるんだ? お前はもっと強い奴を探すべきじゃないのか?」
テンザは鼻を鳴らしながら答えた。
「お前が面白いからだ。普通の人間ならこんな短期間で魔力を感じることすらできない。だが、お前は違う。お前にはまだ隠された力がある。私はそれを見てみたいのだ」
隠された力か…。俺にはまだ何か特別な力が眠っているのかもしれない。それを思うと、なんだかワクワクしてきた。
「でも、いつか俺が強くなったらどうする? 俺が世界を支配するような力を持ったら、お前は俺の敵になるのか?」
俺がそう尋ねると、テンザは少し考えてから答えた。
「その時は…お前が本当に危険な存在になるなら、私はお前を止めるだろう。だが、今はお前を育てることに興味がある。それに、お前が何を選ぶかはお前次第だ。私はそれを見届けるつもりだ」
テンザの言葉に、俺は少し考え込んだ。俺はこの世界で何を目指すべきなのか。ただ強くなるだけでなく、何か目的を持つべきだと思った。
その夜、俺は再び魔法の訓練を続けることにした。今回は、テンザに教わった時空魔法の応用を試みることにした。目の前にある小さな石を浮かせて、少しだけ時間を遅らせてみる。魔力を集中し、石に魔法をかけると、石はゆっくりと動き始めた。成功だ。
「よし、次はもっと大きなものを試してみよう」
そう言って、俺は近くにあった木を対象に選んだ。しかし、その瞬間、背後から気配を感じた。振り返ると、そこには見知らぬ人物が立っていた。黒いローブに身を包んだその男は、俺をじっと見つめていた。
「君がアマスか…噂に聞いていたが、まさか本当にこの歳で魔法を使うとはな」
その言葉に、俺は警戒を強めた。
「誰だ、お前は?」
男は薄く笑いながら答えた。
「私はサイテン王国の使者だ。君に興味があってね。少し話をしようじゃないか」
そう言って、男は手を伸ばしてきた。俺はすぐに魔法を構えたが、テンザの声が頭の中に響いた。
「アマス、気をつけろ。そいつはただの人間じゃない…」




