家畜から生まれた私は化け物呼ばわりされ酷い扱いを受け続けてきましたが、国の王子様に救われ溺愛されるようになりました(前編、後編)
家畜から生まれた私は化け物呼ばわりされ酷い扱いを受け続けてきましたが、国の王子様に救われ溺愛されるようになりました 後編
この作品は後編になります。よろしくお願いいたします。
馬車に乗って1時間、ルナリヤ帝国城に着きました。今まであんなに広いと思っていたシャルロット館を圧倒するかのような数十メートルの幅広い敷地と豪華な西洋風の建物がしっかりとした作りで立っています。
父上、母上、そしてカナタ、最後に私が降りると兵隊が地面に跪いて敬礼をしています。
「ヤタ王、ナギリ王妃、カナタ王子殿。城内務以上ありません」
「ご苦労様。それよりこの子に食事と傷痕の処置を」
「ヤタ王。その者は…」
「見て分からないか。この女の子こそ私達が探し求めていた当時王妃のお腹の中にいた二人目の本当の子だ」
「ま、まさか!? 王女という訳ですか!?」
「その通りだ」
「どうりでナギリ王妃に似ていると思ったら。王女様、ルナリヤ帝国城に入って下さい!」
「い、良いのかしら」
「当たり前です。王女様!」
「カデン、遠慮することはない」
「わ、分かりました」
「それでは中に入るか」
父上がそう言って私達は静かに歩いて通ります。
勿論、先頭は父上、母上です。
その後ろにカナタ、私と続いていきます。
こんなにたくさんの兵隊達が私達に跪いて敬礼をしているのを見たら本当にお偉いさんになったような気分になってしまうではないですか。
でも実際私はこのお城の王女様として仮に認められた訳なのですが、正式的な儀式はこれからになるのでしょう。
ルナリヤ帝国城の大きな正門の扉の前に到着すると、父上は持っていた鍵でお洒落な南京錠のロックを解除して扉を開きます。
ルナリヤ帝国城の中はとても広く下に敷いてある高級そうな絨毯、そして上に飾られているお洒落なシャンデリア、そしてたくさんの机や椅子があります。
「カデン、ここが食事会の場所だ。ルナリヤ村に住んでいる貴族達が集まってお話しをしたりして楽しむ場だ。恐らくあいつらも来るだろう…招待状は出してしまっているからな」
「わ、私もこの食事会に参加するのですね」
「うん。参加して貰いたいし、事情を話したいからな。妹であるカデンのことを」
「す、すごいですね。こんな広い場所で食事会されるのですね」
「まあ、すごいとは言っても他国の広さには全然勝てないけどね。食事と言えばカデン、お腹空かせているんだよな。すぐに用意させるように言うからな。後、部屋の案内もしてあげないと…おいで」
私はお兄ちゃんに腕を掴まれ引っ張られて階段に連れて行かれようとした時です。
「カナタ、いくら妹でも乱暴に引っ張ったりしちゃダメよ。弱っているし大事に扱わないと」
「わ、分かってるよ、母上。この俺が彼女を雑に扱うように見えるか?」
「信頼はしてるわよ。もしものことのため」
「母上、大丈夫だから」
そう言って彼は私と手を繋ぎ一緒に階段にのぼります。
一階から二階、三階に続く階段が意外と長く続いていてすぐにのぼれません。体力のせいでしょうか、のぼりきった時には私は息を何回かハー、ハー、ハーと少し吐いてしまいました。
さすがに彼の体力にはついていけません。これほど体が弱っていたなんて……体の治療をして、食事をして体力を回復させないと。そう思い私は何とか彼に付いていきます。お兄ちゃんに心配されますが、我慢して「大丈夫です」と言いました。
そして部屋の前に着いたお兄ちゃんと私。私の部屋はお兄ちゃんの隣みたいです。
(お兄ちゃんの隣だなんて凄く嬉しい…いつでもお兄ちゃんの部屋に遊びに行ける)
私の部屋の扉に付いているドアノブを下ろし、部屋を開けて入るお兄ちゃんと私。すると彼は私をベッドのところまで連れていきました。
「カデン、大人しくしておくんだぞ。すぐに食事や治療をしてくれる人達が来てくれるからな」
お兄ちゃんに頭を撫でられる私。
「お兄ちゃん!」
私は彼に抱き締めます。
「カデン、どうした?」
「私、お兄ちゃんのことが大好き!」
「うん、俺もカデンのことが好きだよ」
「じゃあキスして」
「えっ?」
一瞬、私の欲求に驚く素振りを見せるお兄ちゃん。でも「いいよ」と言う返事が帰って来たのです。私も冗談半分で言った訳ではありませんが、まさか本当に彼が私の欲求に容認するなんて思わなかったので私は驚きと共に心臓が大きく鼓動してしまったのです。
ほ、本当にお兄ちゃんと接吻…そんなことを考えると体が熱くなりそうです。一方のお兄ちゃんも頬を赤くしているようです。お兄ちゃんも私と接吻するのに心臓の鼓動を大きくしているのでしょうか?
私のことを妹だと自覚しているにしても恋愛の対象として見るのは普通ではあり得ないと思いますが。でも私は彼を恋愛の対象として見ているし、もしお兄ちゃんも私のことを恋愛の対象と見てくれたら嬉しい気持ちになりますし。でもそんなお兄ちゃんに婚約者がいるのは残念で仕方がありませんが。
お兄ちゃんと私は誰にも見られないように密かに接吻をしました。これは…禁断の恋と言う奴かもしれません。
私はお兄ちゃんと接吻している間、この状態が永遠に続いてくれたら良いのにって思いました。でもそんな都合の良いようにずっと接吻出来る訳ないですよね。お兄ちゃんとの接吻が終わってしまいます。
「ゆっくりベッドで休んでおくんだよ。その間もう少しお兄ちゃんもカデンのそばにいてあげるから」
もう少しお兄ちゃんと一緒にいれる…その彼の優しい言葉に私は嬉しくなります。
その時タイミング良くドア越しに女性の方がやってきました。格好を見る限りどうやらメイドさん見たいです。
お兄ちゃんと私に向かってお辞儀しています。
「ちょうど良かった。この子を見てやってくれないか?」
(えっ? この方が治療を見てくれる人? お医者さんの格好していませんね。でも左手に小さな入れ物を持っているみたい)
「カデン、驚いているみたいだね。召し使いの格好をしているけど、ルナリヤ帝国城の貴重な治癒が出来る人なんだ。治すのに時間はかかるけど確実に治してくれる」
「王子様、治療をして欲しいと言うのはその女の子でよろしいでしょうか?」
「うん。怪我が酷いから見てあげてくれ」
「分かりました」
その女性はそう言って部屋の中に入っていくと、ベッドで座っている私の目の前に行き小さな入れ物を開けると木で作られた可愛い動物が入っていて、その動物の背中には蓋が閉められています。
召し使いの女性は私の傷痕を観察しようとしゃがみ込みます。
「顔の傷痕が酷いですね。ちょっと治すのに1日くらいかかるかも分かりません。体の傷もあるなら見せてもらえませんか?」
「えっ? ここでですか?」
確かに体の傷痕はありますが、お兄ちゃんがいる前で裸になるのは私からしたら恥ずかしい。一体どうしたら?
「わ、私! 裸になんてなれません!」
「カデン、見せるんだ! 見せないと傷痕が治らない」
「何か見せれない理由がありますか?」
「そ、それは…」
私がずっと黙っていると、突然彼女が言いました。
「大変申し訳ありませんが王子様は部屋から出てください!」
「ちょ、ちょっと待てそれは一体どういうことなんだ?」
「治療するのに王子様が部屋にいては邪魔になるだけなのです!」
「どうして俺がいたら邪魔になる?」
「良いから出てください! それから治療中は絶対にこの部屋を開けないで下さいね!」
「分かったけど、何でなんだよ?」
もうお兄ちゃんったら私と接吻しておいて全然気持ちに気付いてくれないのかしら? もしや私のこと恋愛対象として見ていませんね。婚約者のことで頭がいっぱいなのかしら、お兄ちゃんは!?
「あの…良く分かりましたね。お兄ちゃんがいるから裸になれないって」
「何となくですよ。女の感です。ねえ、ひょっとしてあなた…王子様のこと好きなのですか?」
「わ、私は別に。お兄ちゃんに意識なんて…」
「正直に答えないのなら治療しませんよ。そのままの傷でいて下さい」
彼女が立ち去ろうとした時、私は「ちょ、ちょっと待って」と言って彼女のスカートの裾を離さないように掴みます。
私は彼女に正直に打ち明けました。お兄ちゃんのことが好きだと言うことを。兄妹でありながら恋愛対象として見ているということを。でもお兄ちゃんには婚約者がいて私を恋愛対象として見ていないのではないか? とか私は彼女と色々お話をしました。彼女と言っていますが名前はアイと言っていました。
アイさんは優しく顔の痣、体の傷痕を治療してくれました。木で作られた動物の背中にはクリーム色の薬が入っていて塗られた時には体に痛みを感じましたが、薬の効果が効いているらしく放置しておけば自然と良くなるらしいです。
アイさんにもお話ししました、この傷痕のことを…シャルロット一族が私のことを家畜から生まれてきた人間だからと言って化け物呼ばわりして虐待したり、食事を与えるにしてもイジメで葉っぱや雑草、虫等を与えていたりしていたことを。
確かに事実として私が家畜から生まれてきた人間だったとしても化け物呼ばわりされたり、人間的扱いをされないのはおかしいと思っておりましたし、お兄ちゃんだってそのことを言っておりました。
そのことをお話しするとアイさんは私のことを理解してくれましたし、同情もしてくれました。服を着て治療が終わると彼女は笑顔で私に小さく手を振って部屋を出ます。お兄ちゃんが待っていてくれたのか部屋の外にいます。
彼はお洒落な服を左腕にぶら下げて部屋の中に入ってきました。
「カデン、この服、母上が持ってきてくれたお下がり。着て見ると良い。きっと似合うんじゃないか?」
「あ、ありがとうございます」
お兄ちゃんは私に母上のお下がりの服を渡してくれました。その服装はとてもお洒落なワンピースで今すぐにでも着てみたい気持ちになりました。
私はお兄ちゃんに目を瞑るように言いました。この母上のお下がりのワンピースを着て彼に見せたいからです。
私はお兄ちゃんに見られないように着替えます。母上のお下がりのワンピースが私から見てもぴったり似合うようです。
彼に見せると褒めてくれました。
私は大好きな人に褒めて貰えてとても嬉しいですし、心から満足しました。そうしてお兄ちゃんと仲良く過ごしている内にあっという間にパーティーの日が来ました。
その日は中々緊張して寝付けなかったので結構眠いです。
私が王女としての正式的な儀式はその前日に急遽、シェアト王族のみで行われました。
私が主役のことでしたので凄く緊張して全然食事に集中出来ませんでしたが、でも何事もなく無事に過ごすことが出来て私からしたらとても良かったです。
私は身分は王女になって間もないので全く慣れないことばかりか分からないことだらけで戸惑いますが、周りが助けてくれているので私は助かっております。
王女になったのだからしっかりしなくては! そして私を助けてくれている周りの人にも感謝の気持ちも忘れずに。せっかくシェアト王族の王女になったのだからそれに相応しい振る舞いをしようと私は自分に言い聞かせます。
さて、夜になるのは早いもので用意されたパーティー用のお洒落なドレスを着た私は一階の食事会に向かうために階段を降りて行きます。
高価なヒールを履いた私は三階から二階に降りて行くと一階には貴族の方がたくさん集まっているのが見えました。皆様どの方も相応しい服装でこられてますね。あの前で私はシャルロット一族にされたことを証言するのでしょう。
それだけでなく、今まで包み隠してきたことを正直に打ち明けることで多分私だけでなく、父上や母上、お兄ちゃんも緊張すると思いますが仕方がありません。
私が一階に降りると夜のパーティーが始まりました。皆様に隠してきた事実を打ち明けるために父上、母上、お兄ちゃんと私がパーティー会場の場に立つと皆様の目線がこちらに集中致します。
まずは父上が貴族の皆様に向けて挨拶すると、夜のパーティーに来てくださったお礼と隠していた事実を打ち明けなければいけないことを皆様の前で言いました。
まずは父上は説明として私を本当は母上から生まれてこなければいけなかった二人目の子で何らかの原因により胎児どうしの入れ替わりが発生。
そのことにより母上は家畜の赤ちゃんを一方の家畜は私を生んでしまったことを正直に貴族の方々の前で打ち明けました。
今まで二人目の存在を隠していたことを貴族の皆様に謝罪した父上。その事実にパーティー会場はざわついています。信じられない事実を聞かされて動揺しているのでしょうか?
そして王女になった私の出番がきました。その中での出番に滅茶苦茶緊張しましたが、私は軽く自己紹介とシャルロット一族にされたことを包み隠さずに皆様の前で証言しました。
「初めまして私はカデンと申します。王女に昨日、正式になったばかりです。父上の言う通り、私は当時家畜から生まれてきた人間です。私は生まれてすぐにシャルロット一族に預けられますが、小さい頃から虐待や家畜から生まれてきた人間だからと言って化け物呼ばわりされたり、雑草や葉っぱ、虫等を無理矢理食べさせられました。私は今まで我慢して生きていましたが、もしカナタ王子が私を救ってくれなかったら私はどうなっていたか分かりませんし彼には感謝しかありません」
私の証言を聞いた貴族の皆様は驚きを隠せない様子で私に同情したのです。
私が言い終えると再び父上が場に立って言いました。
父上が言ったのはシャルロット一族を貴族としての立場を剥奪すること…館の没収、そしてこの国から追放をすることを父上なりの権力を使って言いました。
さすがにお兄ちゃんが言っていた雑草や葉っぱ、虫等を食べさせると言ったことは父上は言いませんでしたが……。
その父上の考えに全員の貴族の方々が賛成しました。
全てを言い終えた父上、母上、お兄ちゃんも今まで抱えていた心のモヤモヤが取れて安心しているのではないでしょうか。
緊張していた私もホッと一息しましたから。
そして夜のパーティーが始まりました。父上、母上が楽しそうにお話ししています。
でもお話ししている相手の方々が普通の貴族の方々ではなさそう。
どこかのお偉いさんでしょうか? 私はそう思いじっと見ていると、肩を叩かれました。お兄ちゃんです。そして隣には豪華な服装を着た綺麗な女性がいました。もしかしてこの方がお兄ちゃんの婚約者?
「カデン、紹介する。この女性は隣国の王女様。名はセリンさんだ」
「は、初めまして」
私は彼女の前で緊張してお辞儀をしてしまいます。するとセリンさんは笑顔で「そんなに畏まらなくても大丈夫だから」と言ってくれました。
「あの…もしかして、お兄ちゃんの婚約者ですか?」
私の質問に答えるように笑顔でセリンさんは頷きました。
すると彼女は
「私、カナタさんに会えたことは嬉しいけど、本当はあなたに今日出会えたことが心から嬉しいの。だから一緒にお食事しながら色々お話ししましょう」
私はセリンさんに手を引っ張られて専用のテーブルに座って食事しながら彼女と色々お話ししました。
セリンさんは気配り出来る方ですし、とても優しい方です。何とお兄ちゃんに話かけるよりも私に良く積極的に話かけるのです。
何だかお兄ちゃんが空気になっているような気がしてなりません。良いのかしら…お兄ちゃんに悪い気が。
後でお兄ちゃんに謝っておきました。でもお兄ちゃんは私が楽しんでいるのを見てとても心が穏やかになったと言ってくれたのです。
私は安心しました。セリンさんは私にばかり興味を持って話しかけていたので逆にお兄ちゃんの邪魔になっているのではないかと思い気にしておりましたので。
あまりにも楽しいパーティーももう終わる時が迎えてしまいました。私はセリンさんとお話し出来て良かったですし、私はとても楽しめました。
しかしパーティーが終了しても結局シャルロット一族は一度も姿を見せませんでした。
お兄ちゃんが私を保護した時よっぽど不服に思ったのでしょうね。
でもあのマリアの顔が見れずに住んだのは私からしたら良かったです。
今まで私を虐げてきた人の顔を見るなんて嫌ですから。
もし仮に姿を見せていたら気分が悪くなって途中でパーティーを抜けていたかも分かりませんし、また逆上したマリアに何をされるか分かったものではありませんから。だからこれで良かったのです。
あれから五年後の月日が立ちました。私はと言うとルナリヤ帝国の王女から女王に地位が上がりました。
父上、母上のアドバイスを聞きながら跡継ぎになったのです。
争いごとが起きないように隣国の方々と仲良くしたりして日々過ごしています。
一方のお兄ちゃんとの恋愛はどうなったかって。そりゃ私はお兄ちゃんが大好きでしたし、手放したくなかったですから。婚約者の人がいても反対したかったですが、隣国の王族とのお付き合いも深めていかないといけなかったので婚約は仕方がありませんでした。
お兄ちゃんが結婚した相手は勿論セリンさんですよ。
出席した私は嫉妬はありましたが、彼が幸せになるならそれで良いと思い、涙を流してお兄ちゃんの結婚式を見送りました。
シャルロット一族はどうなったかって?
噂によるとあの一族は今は地位も何もかも失って何処かの国で葉っぱや雑草を食べている生活をしているとか何とか…過去に女王である私にそんなことをした天罰が下ったのでしょうね。永遠にそのままでいて下さい。
そうそうシャルロット一族と言えばあの魔術の本です。あの本は今は手元にありまして私が当時王女の時に同行者と一緒にシャルロット館まで取りに行きました。
不在で人影もなかったですが、中は不気味でしたしホコリがたくさんあって汚れていました。
あまり彼らの屋敷には行きたくありませんでしたが、この魔術の本だけはどうしても欲しい気持ちでしたので何とか取りに行くことは出来ました。
あの館はシャルロット一族が出て行ってから現在は誰も住んでいなくて空き家になっています。
一体誰が住むのでしょうね? 分かりませんが。
それよりも気になるのはやはり私が家畜から生まれてきた謎です。
一体誰が何の目的で母上の胎児(私)と動物の胎児を入れ換えたのか、筆者のカデンという方も謎です。
この方がどうやってこの魔術を知り得たのか。ルナリヤ帝国城の中にもたくさん本はありますが、この魔術に関して詳しく書かれている本はこの本しかありません。
いつか私はその魔術を持った者とお会いしたい、どうしてそんなことを行ったのか? そのことを父上、母上が生きているうちに報告する義務が私にはあるのですから。
―完結―
前編、後編をここまで読んでいただいてありがとうございました。作者は読者の皆様がこの物語が好きになってくれたらそれだけで大変嬉しい気持ちになります。
それといつの日かこの物語の連載版をしてみようと思っておりますので。
短編と連載版は大分違う設定になると思いますので、謎が明らかにならなかったことは読者の方には大変申し訳なく思っております。
お付き合いありがとうございました。