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アブソリュート・イモータル  作者: ぞのすけ
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035

「お目覚めですか?」

 アブソーバーとエキラドネの横にいた白衣姿の男性はそう尋ねた。その問いにアブソーバーは「あぁ」と答える。

「どこか体に異常はありませんか?」

「…特にはないわ」

「そうですか。ではルナから説明があった通り、二週間程、首輪のアップグレードを行うため、首輪を預からせてもらいます。その間は自由ですので。ただ、能力は使えないので考えて行動をしてくださいね。

 …それと、あとこれは個人的な質問なのですが、トルクの前任者とは一体、どんな人だったんですか?」

 白衣姿の男性がそう言うとアブソーバーは鋭い眼光で男性を睨んだ。

「あ、い、いや、気を悪くさせるつもりはなかったんです・

 そ、それでは、私はこれで…」

 男性はそう言うと首輪を持って部屋を後にした。男性がいなくなった後、エキラドネがアブソーバーに話しかけた。

「懐かしいわね。あなた、あの人のこと好きだったもんね」

「そんな昔のこと覚えてねぇよ」

 アブソーバーは遠い目をしながらそう言った。

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