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68 対決! 殺人マシン

「どうした、マモル? あいつは強いのか?」


 俺は微動だにしないマモルが気になり聞いた。


「あぁ、あいつは探知範囲で動く者を見境なく攻撃する殺人マシンだ。そして強い……俺一人なら倒せないだろう。」


 どうやら動かなかったのには理由があったらしい。


「なるほどな。探知範囲と言う事なら、探知範囲外から魔法で攻撃すれば倒せるんじゃないか? イーゼ頼めるか?」


「待て! ダメだ、危険すぎる。」


 それだけ聞いて、俺は安易にイーゼに攻撃魔法を頼むと即座にマモルが否定した。


「どういうことだ? あいつに魔法は効かないのか?」


「雷魔法なら確かにその手も有効だ……しかしそれは勇者にしか使えない。効かない訳ではないと思うが、他の魔法だとほとんど効果はない。奴の装甲は対魔法装甲になっているからな。それに探知外でも攻撃を受ければ襲い掛かってくるぞ。逆に魔法使いがターゲットになるからやめておけ。」


「ふむふむ、じゃあやっぱり俺が単独で攻撃するしかないか。よし、マモルはイーゼを守ってくれ。」


「そうだな、君の能力なら奴を倒すのは可能だろう。わかった、だが奴のボウガンにだけは気を付けてくれ、ああ見えて動きが素早く、剣とボウガンを同時に放ってくるからな。」


 遠近同時の連続攻撃か。

 確かにそれは危険だな。


「2回連続攻撃か。わかった、気を付ける。イーゼを頼んだぞ。」


 俺はマモルにそう告げると、奴が反応する前に一気に片付けようと駆け出した。

 殺人マシンは、俺が通路から広間に侵入した瞬間に目が赤く光り、やにわにボウガンを連続で三発放つ。


「おぉっと! ボウガンは一発じゃないのかよ。」


 俺はそれを当たる寸前にギリギリ躱すが、一発だけ頬にかすった。

 俺の素早さからすれば、矢の速度はそこまで早く感じなかったのだが、まさか三発同時だと思わず油断した。


「まずは、その厄介なボウガンを落とさせてもらうぜ!」


 俺は殺人マシンに近づくと、ボウガンを持っている左手を狙う。


「もらった!」


 ガキン!


 俺は、はじゃのつるぎを左手目掛けて切り付けると、激しい金属音と共に殺人マシンの左手が……落ちない。

 金属はかなり硬いみたいで切り落とすには至らなかった。

 だが、俺が攻撃を当てた箇所がバチバチと音を立てて帯電し、腕の周りが焼けこげて動かなくなる。

 どうやら電気回路がショートしたらしい。

 

 とりあえずこれで遠距離攻撃の心配が無くなった。

 後方で待機しているイーゼ達への危険が大分減った事になる。


「サクセス様! 危ない!」


 すると、突然イーゼの叫び声が聞こえた。

 俺は左腕を壊して安心していたところ、殺人マシンは右手に持つ巨大な剣で、俺の胴を目掛けて横なぎに斬りかかってきていたのだ。


 イーゼの声に反応し、咄嗟にジャンプする俺。

 俺の足の下を巨大な剣が通りすぎる。


 あっぶな!

 少し反応が遅れてたらやばかったな。

 イーゼのおかげで助かった。


 俺はなんとかギリギリ殺人マシンの攻撃を回避すると、空中から殺人マシンの脳天目掛けて、剣を振り落とした!


「お返しだ! メタル斬り!」


 俺は手に全力の力を込めながら重力に身を任せ、落下しながら剣を振り落とした。

 メタル斬りという技は知らないが、なんとなく格好いいから言ってみる。

 金属を斬ろうとするんだ、メタル斬りでいいだろう。


 ズバッ!


 俺の剣は殺人マシンの頭頂部から赤く光る目の部分まで食い込んだ。

 一刀両断にはならなかったものの、殺人マシンの赤く光る丸い目が真っ二つに割れる。

 

 ズドン!


 すると、目から光が消え、殺人マシン自体もそのまま崩れ落ちた。


「おっし! イーゼ、マモル、倒したぞ。」


 俺がそう言うと、二人は俺の下に駆け付ける。


「流石サクセス様です!」


「まさかあれほど簡単に、伝説級の殺人マシンを倒すとはな。やはり俺の目に狂いはなかった。」


 二人は俺が殺人マシンを単独で撃破したことに称賛を送る。

 しかし、言わせてもらおう。


「マモル、お前……目無いじゃん。」


 ……。

 マモルは沈黙した。


 マモルは全身緑のフルプレートの鎧であり、兜の中身は黒く、目はついていない。

 それでどうやって回りを見ているのかわからないが、まぁモンスターの事をいちいち考えても仕方ないだろう。

 どうやら自分がモンスターである事を忘れていたようだ。


「冗談だよ、さぁ先を急ごう。この扉の先が城の地下に繋がっているんだな?」


「あ、あぁ。ここから城の敷地になる。地下牢獄は死霊系の魔物が多いから気を付けてくれ。」


 俺からまさかのツッコミがあった事にフリーズしたマモルであったが、俺が質問をすると普通に答え始めた。

 どうやら正気に戻ったらしい。


「死霊系か、俺の装備は死霊に特化しているから安心してくれ。まぁ油断は禁物だがな。」


「何かあれば、私が体を張って守りますわ。」


 イーゼがなんか男前なセリフを吐いている。

 でも、女に体張らせて守られるなんて、格好悪すぎるだろ。

 イーゼが体を張るのはセクハラの時だけでいい。

 あれは……嫌いじゃない。


「なんかそれ、逆じゃね? まぁいい、何も無いように二人ともサポートを頼んだぞ。」


 俺がそう言うと二人は頷づき、そして全員無事に城の地下に繋がる扉へ歩き出すのだった。

ドラクエ6で初めてキラーマジンガと戦った時、クソ強かったなぁ……。

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