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深窓の麗人  作者: Akumi
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7


 いつものようにエリーが運んだ朝食を食べていた。

髪を結いながら「ダリア様の御髪はいつも美しい」と褒めてくれる。




「ねぇ、エリー」




エリーの肩がビクリと跳ねた。

ここ数ヶ月間、ダリアは誰とも言葉を交わさず、何も語ろうとはしなかったのだ。




「ダリア様…」




「わたし、城の外に出て、誰も知らない土地に行きたいの」




窓から見えるサンストーン王国の街を見つめながら、ポツリと呟くダリアは、あまりにも美しく、切ない表情をしていた。



エリーはダリアに従順な侍女だ。幼少期から共に育ち、仕えてきた。ダリアが部屋に引きこもり始めてからも、唯一入室を許したのはエリーだけだった。

ダリアの切実なる願いをエリーは叶えなければらない。




「…おおせのままに」



エリーは静か膝をつき、最上の忠誠を誓った





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