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ーー『ダリア、女神様だ。ご挨拶なさい』
いやよ、お父さま。
『この国には素敵な殿方がたくさんいるのね』
『わたし、貴方の兄達が欲しいの』
『言う事が聴けないの!?』
ヒステリーに叫ぶ女、顔が霞んで見えない。
また場面が変わる
ーー『ダリア、なんてことを…』
胸をギュッと掴まれたかのようにせつない気持ち
ポロポロと涙を流してるいる…わたし?
暗転し場面が変わる
見たこともない部屋にわたしは座っていた。
山積みの書類に、薄い本のような黒い物体。アルファベットが羅列してある…
『ねぇ、京香。あれ やった?』
ーー誰だろうこの人…不思議な服
京香?わたしの名前…? あれ とはなんだろう
『やっぱさぁ、最高だよね!"サンストーンの麗人"
乙女ゲーム市場ではぶっちぎりよ〜』
サンストーン…我が王国の名前だ。
『なんか、ザ・下克上!って感じでいいのよね〜
身分を超えた、愛!って感じでさ』
『とりあえず王子ルートは攻略して、妹の最後の断罪イベントまではいったのよね』
『王子様の妹って、女神召喚から段々おかしくなりはじめて、主人公に嫌がらせしまくるの!
あんな綺麗な顔してさぁ…もったいなくない?』
ね、京香。
断罪イベント…?まさか。
『ねぇ百合、王子様の妹はどのようにして断罪されたの?』
『たしか、民衆の前で首を吊られるんだったかな…?』
ーーそれはわたしだ。
ハッと目が覚めると目には入るのは天蓋だった。酷い汗だ。
乙女ゲーム、断罪イベント、攻略、女神、
何を意味するのか私はやっと分かったのだ。
近いうちに、女神が誕生する
わたしは数々の嫌がらせを仕掛け、自らの命をもって罰される。
これは、死亡フラグが立ってしまったようだ。
薄い本のような黒い物体。アルファベットが羅列してある…
パソコンです( ¨̮ )