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「王女殿下、入ります」
侍女のエリーはそう言って扉を開けた。
引きこもり始めてから、早3ヵ月。一人で何もできないダリアは侍女が出入りする事を許している
下手な詮索もしてこない、
特にエリーは、王女が特別だった。
髪を結われながら、食事を摂るわたしに話しかけることもなくテキパキと去っていく
毎日のように自分が処刑される夢ばかり見るばかりで、
「いつ」「なぜ」「何のために」とグルグル考える内に疑心暗鬼になり、人との関わりを絶ってしまった。
ーーー『ダリア…許してくれ』
この言葉が忘れらないのだ。
「エリー、王女殿下のご様子は?」
下げた食事を持ち厨房に入ると、料理長が話しかけた
このやりとりは、もはや日常となりつつある。
半分程しか手の付けられていない食事に肩を落とした
「摂る量も減ってきているな」
「眠りにつくと酷く魘されるようで、寝不足が続き少しずつ食べられる量が減っています。何か少量でも栄養価の高いもので補うしか…」
「分かったよ、エリー。また教えてくれ」
料理長はふう、とため息をついた。
「ダリア様のご加減はどうだ?」
王妃付きの侍女頭が訪ねてきた。
この状況で王妃も心を痛めておられるようで
頻繁にダリア様の様子を聞きにくる。
ありのままを伝えているが、日に日に状況は悪くなっていくばかりで、まさに手も足も出せなかった。