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深窓の麗人  作者: Akumi
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3


「陛下…」



 マグノリア、王妃は静かに首を振った。

そうか、と一言返すと食事にしよう、と椅子を引いた。




 朝は王家が唯一食事を共にする。母の意向で、家族の時間を作りたいという願いからだった。




「ダリアはどうしてしまったのでしょう」




「ジェード」




 第一王子であるジェードはポツリと呟く。

賢王と呼ばれる父の血を色濃く継ぎ、父と同じ白銀の髪にブルーの瞳、整った目鼻立ちは社交界の淑女たちを虜にする。

性格は母に似て穏やかで、少々マイペースな所はあるものの、次期王となる為に公務に追われる日々。

 朝食では必ず顔を合わせていた妹に、一体何があったのか。小さい時はよく一緒に遊んだが、ジェードが社交界に出てからはあまり構ってやることが出来なかったが、今となっては顔を合わせることもない。




「おい、ロータス。何も知らないのか?」




「おいおい、我が妹は母上とすら顔を合わせようとしないのだぞ?わかるわけないだろ」




ロータス、第二王子はやれやれ、と首を振った。

 サンストーン王国の騎士団、第三騎士団の団長を務めている。日々の鍛錬で焼けた肌、鍛え抜いた肉体は、母上曰く「暑苦しい」そうだ。母上と同じプラチナブロンドの髪を短く刈り上げているが、父譲りの甘いマスクで、淑女から熱いラブコールが絶えない。



「父上と兄上が甘やかしすぎたのでは?」




「口が過ぎるぞロータス」



ダリアは王家唯一の王女として生まれ、

ジェードが10歳、ロータスが9歳の時に誕生した。

歳の差と、唯一の女児だったダリアは

蝶よ花よと育てられ、天真爛漫な明るい少女だった



サンストーン王国では16歳でデビュタントを迎える。

ダリアは今年で15歳になる。

来年のデビュタントに向け、レッスンや淑女教育も滞っている状態である。



ダリアがいた時はもっと明るくて、賑やかな食事だったと思うロータスはぼんやり考えていた。




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