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僕は悪くない

【僕は悪くない】


うーんどうしたものか、

僕は全力で胸を金属のやつで殴る。

僕は悪くない。


そんな考えが浮かぶほど僕は余裕があった。

歯を磨いて、

彼女が生きていたらベストカップルだっただろうなぁ

僕は自然な流れでゴキゲンな日曜大工をしていると彼女の声が聞こえた気がしてくる。


僕は近くに落ちてた肉をたたいて柔らかくする金属の奴を拾った。

足をのこぎりで切断して、

「周囲の迷惑にならないように小さくしてくれてありがとう」


僕は無心だ。

そう思うと内臓が食肉に見えてくる。

やばい。


サンドイッチは手が少し汚れていても食べれるから偉大な発明だなぁと思った。

僕は風景を見渡す。

僕ってなんていい彼氏さんなんだ…


昔はお母さんの手伝いでよく肉を切ってたなー。

「キビヤック」という料理が存在していること。

僕は少し疲れたし、時間がもうお昼過ぎで何も食べてなかったので冷蔵庫の中のサンドイッチを食べた。


こんなに充実した日なら僕は悪くないかもしれないなー

思った以上に内臓はグロいし汚い。

この肉塊を切り取った後どう処理しよう。

手をのこぎりで切断して、

何なら毎日のルーチンワークと変わらない。


その声を聞いていると僕までうれしくなってくる。

♪~

ここにある内臓をミキサーにかけておなかの中に詰めて結んで地下収納に保存しよう。

取り出した内臓の処理どうしよう…

僕も好きだったよ。


コーヒーを淹れて、

だいぶ骨ばった部分がなくなってきたので包丁を入れた。

僕は今まで彼女が好きなものは何でも好きでいようとしていた。

僕は悪くないからなにもやましいことなんてないんだ。

ゴツンゴツンゴツン


僕は興味があったのでキビヤックを作ろうと思った。

自然と僕も鼻歌が出てきた。

僕は内臓を取り出し始める。


事故だったかもしれない。

さっき言っていた歌、

めがねをかけて、

普通のカレーとは違う具材が入ってた。


内臓が無くなったころに僕はまた昔テレビで見たことを思い出してた。

気持ち悪いなぁ…

今日僕はひょんなことから殺人を犯した。

いままで僕の彼女だったものが、肉塊となり腐臭を漂わせ足元に転がっている。

食べ物、

内臓なんか汚くてさわれない。


動物、

これで骨を砕くか。

「私を殺してくれてありがとう」

やだ。

内臓?


そうしよう。

そうだそうに違いない。

でも僕は捕まるのが嫌な一心で胴体部にキリで穴をあけた。

あのカレーは特殊なカレーだったんだ。


血や脂を浴び明らかに切れ味が悪くなったので僕はのこぎりに持ち替えた。

この穴は小さいが、内臓を取り出す際に包丁を差し込んでグルグル回せば大きめになると思った。

おいしそうなキビヤックができあがるぞー


手足が取れた段階になってくると僕は昔テレビで見たことを思い出していた。

朝起きて、

どうしよう。

あ、そうだこれは内臓じゃなくて鶏肉だ。

これから僕はどうやって生きていこう。


今日は体中べたべただし念入りにお風呂に入らなきゃな―

それを食べて、

僕は悪くない

解体にどこの家庭にでもあるチャチな包丁を使っていたが、

実際にやってみたら骨がじゃまで包丁が回らない。


場所、

なんて考えが脳内を何度よぎっただろうか?

僕はそんな考えを振り払い、無心で肉塊にのこぎりを通す。

芸能人、

それを僕が生きるために先に殺しただけだ。


昔の記憶だから覚えてないけど大分おいしかった。

しかしいいアイデアは浮かばない。

僕は骨砕きを再開した。

今考えれば彼女は今頃生きていたら僕を殺そうとしてきたはずだと思う。

服を着替えて、

ゴツンゴツンゴツン


僕は人間キビヤックを地下収納に入れると満足感でいっぱいになった。

そうだよな何も変わらない。

僕は証拠隠滅のために泣きながら彼女の手足を切り離そうとしていた。


内臓取らないと僕捕まるの?

彼女が好きだったあの歌だ。

ゴツンゴツンゴツン


そうだそうだ。

かばんを持って

僕はそんな妄想をしながら内臓を取り除いていた。

トーストを焼いて、


お母さんのカレー本当においしかったなぁ…

刑事ドラマで「死体が腐ると内臓が匂う」と言っているシーンだ。

無心。

僕は悩んだ。

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