「いい人になりたい」「……なれたら、いいね」39
「みんなに夢を与えたい」
「き、きさま!」
「みんなに感動を与えたい」
「きさま、なにさまのつもりだ!」
「ずっと同じ人を好きでい続けることはできない」
「興味の対象ではなくなるからね」
「それが飽きるということだからな」
「それにずっと同じ人を嫌いでい続けることはできない」
「それが、飽きるってことなのか……」
「夢を見るのはいいが、叶えることを忘れてはいないか」
「夢見心地でいいんだよ」
「それでいいのなら好きにすれば」
「自分の相撲をとるだけです」
「相手が自分の相撲をとらせてくれませんでした」
「日本の野球をやれば勝てるでしょう」
「そうでしょう。日本の野球をさせてもらえなかったら負けるでしょう」
「ゼロからなにかが創れるわけがないだろ」
「ゼロとイチの間で創れるんだよ」
「なにを言ってるんだあんた」
「言ってないよ書いてるんだよ」
「打ち込んでるんだろ。キーボードを」
「頑張れ日本」
「お前も頑張れ」
「お前も頑張れ」
「お前は日本だろ」
「お前も日本だろうが」
「頑張れ日本」
「頑張れ日本」
「なにかだけを悪くすれば、ほかの全てが悪くないかのように錯覚できる」
「錯覚かどうかはわからないけどな」
「それはどういうことだ」
「おまえは言葉の曖昧さに逃げている。事実はいつも一つ。なにが悪いのかを証明することは可能だ。錯覚かどうかまでは、わからない」
「いや、事実、なにかを悪くしたら、ほかの全ては相対的に悪くなくなるけどな」
「わあすごい」
「すごくない」
「わあすごい」
「すごくない」
「意味があった」
「意味がない」
「意味がわかった」
「意味がわからない」
「意味があれば、意味がわかる」
「意味がなければ、意味がわからない」
「なぜミステリーは人を殺してもいいんですか?」
「現実ではないからです」
「現実でなければ人を殺してもいいんですか?」
「いいです」
「どこからが現実ですか?」
「現実がわかりませんか」
「わかりません」
「優しい人になりたいです」
「では、人に対して素直に接しましょう」
「どうしたら素直に接することができますか」
「正直に接することは簡単です。嘘をつかなければいいだけです。ですが、素直に接することは相対的に難しいでしょう」
「相対的に難しいのですか」
「相手の意図を曲解して、決めつける人が多いからです」
「多いのですか」
「正直ではない人に比べて、多いでしょう」
「頑張れって言われると頑張ろうって思える」
「それはいいね」
「頑張れって言ってくれる?」
「頑張れ」
「ありがとう」
「なにごとも楽しくやりたいよね」
「楽しいっていいよね」
「うん。でも、難しいよね。どうしたら楽しいのかな」
「無駄なことも、馬鹿馬鹿しいなって思いながら続けてみて、案外、そうでもなかったりしたら楽しいかも」
「それって、どんな楽しさなの」




