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煌めく雪に包まれて

作者: 日下部良介

 日下部さんからスキーに誘われた。

 まさか彼からスキーに誘われるとは思わなかった。


 小雪舞う夜のゲレンデ。

 光に照らされてとてもきれい。

 雪上を滑降しながら受ける風が心地いい。

 そして、すぐ横を滑る彼。 

 うっとりした瞬間、彼が派手に転んだ。

 舞い上げられた雪が煌めいて私を包む。

 

「きれいだね」

「ダイヤモンドダストね」

「よしのさんだよ」

「えっ?」

「よしのさんがいちばんきれいだ」


 真っ白な世界で私の顔だけが赤く染まった。





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― 新着の感想 ―
[一言] ナイトスキー。いいですね(^^♪ 超ロマンチック。女子短大出身で、こういう場面どころか男子に縁のなかった私。小説の中でだけ、恋愛女子にもどりました。
[一言] 読ませていただきました。 雪がほんとうにきらきらと輝いているようで。 二人の世界が素敵です。 「ダイアモンドダストが消えぬ間に」がリフレインして止まない(笑)
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