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黒い鳥が飛ぶ時空(そら)に  作者: sena
輝金光の反逆者
1/5

プロローグ

 「……ねぇ黒夜」

陽が傾き始めた空の下、ひとりの少女が呟く。

「あたし普通科にしようかな?」

「……なに言ってるの?だとしたら俺は入学すら許されない地位になるけど」

「やだな。あたしは、あえて一般人を装おうと――」

「……無理でしょそりゃ」

切り捨てられた少女は、む、と口を噤む。

 「特殊科でも隠すことは出来ると思うけど?コントロール・アンド・アシスタンスプレートの能力が、校内で使用できる能力の限界」

「アシスタンスか…。それだけなら、あたしは普通科だよ」

「う…。でも、駄目。姫妃の能力が普通科にいちゃ駄目」

「逆に、アシスタンスで言うなら黒夜は特殊科以外ないね」

「…」

なんとも言い難い表情をする黒夜を、少女はニヤニヤ笑って見つめる。

「でも、学院長のことだから、黒夜が普通科であたしが特殊科にするんだろうね」

「それが妥当だからね」

二人は少し悲しげな表情をしているが、そこには諦めの色があった。



 何十年も前から、何百年も前から、そこは存在していた。

 異世界であり異空間であるもの。

 世界の重要機関で密書として語り継がれ、今や存在すら認識されていないように見えるもの。

 しかし、それは確実にあって、最近の数十年でやっとメジャーになってきたもの。

 ここに、異空間がある。





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