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異なる世界で見つけた○○!  作者: 珈琲に砂糖は二杯
第二章《右折と左折と直進と》
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第4話 『○○→問題!』


「ん、んー!っと良く寝たな……そう言えば昨日は結局、酒を飲んでなかったなぁ。

飲んでみたかった……まぁ今度飲めばいいか」


「お?おはようカトー、起きたみたいだな?」


「あ、おはよう。ルクータは早いな?」


「まぁな?だけどオレだけじゃないぞ?ほら……」


「キュク~」


「くぅっ、なんなんだ。この敗北感はっ!」


~彼等は昨晩遅く、斡旋所兼食堂から宿屋へ戻り、満腹のためか少し談笑すると、そのまますぐに眠りに付いて、今起きたところだった~


「さて、カトーも起きた事だし朝飯に……と言いたい所だが、女将さんが言うにはもう少しかかるそうなんだ」


「あれ?朝飯はここで食べるんだ?」


「どうやら昨日の話は基本朝晩の2回作ってくれるそうでね?

いらないと言わない限りは作ってくれるそうだから、まぁ有難くお願いさせてもらったよ。

カトーも後で会ったらお礼を言っておくといいだろうな」


「そうするよ、けどそれじゃ時間が結構あるなぁ。

……もう一眠り……いけるかっ!?」


「残念だが、それはオレが阻ませてもらう!」


「ぐはっ!って止めて止めて!布団を取らないで!分かったから!起きるから!」


「キュウ……」


――――


~彼等は少しの間、他の部屋に迷惑が掛からぬ程度に騒いだ後、朝飯を食べ、部屋へと戻ってきていた~


――――


「いや、驚いたな。

女将さんの料理はシンプルながら、昨日のアレに勝るとも劣らない……」


「うん、凄く美味しかった。

それ以上にご飯に味噌汁、種類は分からないけど、魚の塩焼きと……俺としてはなんていうか……堪らなかったよ!」


加藤かれは朝食を思い浮かべているのか、何故か嬉しそうな顔だ~


「ほぉ?獣人の主食はああいったものなんだよ。

カトーはコメとかが好きなのか、オレは前まではあまり好きなモノじゃなかったんだが、今日のが本当のコメなんだと分かったからな、全然違ったよ」


「あぁ、コメってのは炊き方でかなり違うからねぇ、それでじゃないかな?

ここには炊飯器なんてものないんだし、全ては作り手次第ってのだね」


「なるほどな、確かに作り手次第というのは頷ける」


「それでさ、ルクータ。今日は何するんだ?」


「そうだな、ここは一つ、この街をぐるっと回ってみるのも面白そうだが……」


「お、いいねいいね!大賛成だよ、やっぱり異世界に来たからには色々と体験しないとな!」


「ははっ、確かにカトーにとっては全てが珍しく面白いかもしれないな?

だが、その前に大事な事を教えよう」


「大事?これをやらなきゃいけない!とかやっちゃダメ!的な?」


「そうだな、それもある。

……それがどういった事なのか、どうしてそうなのかを今日は教えようと思う。

街巡りは明日のお楽しみということだよ」


「えぇ……まじで?別に良いじゃん、この世界の大体の事はもう分かったってば」


「そうかもしれない、カトーは頭がいいからな?

そういう事もあるかもしれないとは思っているかもな?

だが思っていた。と、知っている。は似ているようで全く違うということだ」


(またシリアスモードのルクータか、大事な事だろうし、街巡りは何時でもいいっちゃいいし、うん)


「それで?その教えてくれる事っていうのは?」


「あぁ、まずは昨日教えた事から順々に行こう。

昨日の話しで一番大事なのは4つのヒトがいるという点なんだ」


「まぁ、そうだろうね?確か普通のヒト、獣のヒトとかだろ?

なんか言っててごちゃごちゃしてるな」


「そうだな、だからかは知らないが、オレ達みたいなヒトを人間と言う。

そして獣を祖先としているヒトは獣人、これは言ったな?

爬虫類のヒトは竜人と言い、鳥のヒトは見た目そのままだ、有翼人と言う。……分かったか?」


「うん、なんていうか、まんまだからな」


「そうか?まぁいい……その大事な事というのは、4つのヒトに関係している、大きな問題だ」


(問題ね、なんとなく分かるけども)


「分かっていそうな感じだな?その問題の原因となっているものがある。

一つ目は、世界が一つになった時に起こった大戦争での事。

二つ目は、これもまた世界が一つになった時の事だが、こちらは戦争が終わり、ヒトが共存出来るという時に起きた事だ」


「原因もいいけど、その問題って何さ?」


「ん、そうだな。その問題は……差別だ」


「差別……、まぁ肌色どころの違いじゃないからな」


「肌色?まぁ、その原因がさっき言った事。

そうだな、まずは一つ目から、大戦争の時の事を話すとしようか?」



かとうは、こうして前の世界では既に過去のモノとなっていたモノの存在を知った~

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