悪魔を題材にした物語を書いた裏側で
こんばんは、おはようございます、こんにちは!
こちらは「魔物と育った彼は求愛を受け入れたら番になると思っていたようです。~悪魔は借り物の姿でした~」の裏話などです。
どのタイミングで公開するべきなのか分からず、お待たせしていましたら申し訳ありません。
初めの方は書いた経緯を説明しています。
よろしくお願いいたします。
私は日頃から思っていました。何故悪魔は必ず「悪」として書かれるのだろうかと。「善良な」悪魔がいてもいいのではと。
魔物も怖がられ常に殺されます。恐怖の存在として書かれすぎだと思ったのです。違う解釈があってもいいのではと考えました。
そんな思いからできた作品が「魔物と育った彼は求愛を受け入れたら番になると思っていたようです。~悪魔は借り物の姿でした~」です。
もちろん魔物や悪魔は物語を進めるうえの名悪役です。ですが今回は「善なる存在」として扱いたくなりました。
見た目はともかく考えが読めないからより恐怖心をあおります。悪にもそれなりの背景があります。そこで「言葉が通じれば分かりあえる」話に持っていきました。
ここから先は本編についての裏話などです。
「とんでもないことになった」の作中で空に投げ出されるシーンを書いているのですが、これは実体験を元にしています。
主に「息苦しいほど風を感じる」の部分です。
何故「息苦しい」表現になったか。
私にはタンデムスカイダイビングの経験があるからです。
いざ自分の番になって飛行機から飛び降りると、息苦しくなったんです。地上約4500mから下降を始めてすぐです。これが「酸素の薄いせい」か「顔面に風を受けると上手く呼吸できなくなるせい」かは不明です。
風を感じるときの表現は一般的には爽やかですが、この経験を踏まえてそのような表現になったわけです。
ちなみに今なら笑い話になりますが、そのとき「事故が起こっても主催者側は責任を負いません」と記載してある同意書にサインもしました。
初めは苦しくて何も考えられなかったのですが「もしかしてここで私……同意書のサインはこういうことか」とよぎりました。
曇りだったので上空はグレーで視界が悪く、より最悪の事態を想像してしまったんです。
雲を抜け街並みが近づくと呼吸は楽になりました。余裕が生まれ景色も楽しめました。
ただし、もう二度とやりません!
私は高所恐怖症でもあるからです。またとない機会だからと同意して挑戦したまでです。
よく決意したと思います。大丈夫だとそそのかされましたので!
それに脳が安全だと認識すると意外と大丈夫なんです。脳をだますと苦手も克服(?)です。これは本当に不思議でなりません。
幸い無事(?)でしたから。
ついでにダイビング中の様子を撮影してもらうオプションを申し込んでいたんです。
するともがき苦しむシーンがバッチリ。同伴者は最初から最後まで楽しかったと言っていました。「この落差は何だ」と恨めしく思いましたよ。
映像を見た人たちは、それはもう大爆笑。私は苦笑い。
経験にまさる表現はないです。
そして少しギャグ要素を入れたくなり「一難去ってまた一難①」の作中に入れました。
これは危機的状況を演出するために作った話です。旅人のフリした悪者がテーブルを蹴飛ばした反動で後ろに倒れる部分です。
この話を入れ込んだのは、私が椅子に座り損ねてゴロンと床へ尻もちをついたからです。ちょうど執筆にいそしんでいるときだったので、そこから着想を得て出来上がった話です。
いたずらで椅子を引いてしりもちをつかせる話を聞きますが、危ないと思いつつも笑ってしまいますから。
コントでもありますし。
される側はそれどころではないでしょうが、これは使えると思ったのです。
それから「始まりに過ぎない再会」で光の縄で捕縛されるシーンを書いていますが、若葉が武器に触れて発動する展開も考えていました。
ただそうなると、若葉が隔離された状態で話が進むことになります。術者しか魔法の解除が出来ない設定です。主人公が蚊帳の外になるのは違うと思いやめました。
「消された歴史」は、とんでもない展開を演出する狙いがありました。私はこの手の話が好きです。隠された真実を知るのは魅力的にうつりますから。書きながら一人で盛り上がりました。
あっと驚く予想外は続きを見たくて仕方なくなりますので。
「融合」でのアランが消えるシーンは切なくも美しく、私の好きなシーンでもあります。
イメージは「砂がキラキラ光りながら弧を描くように消えてなくなる」です。
アランとコルドの融合は我ながら突拍子もない展開でした。
理由はあります。実は、アランの方がキャラ的に好きだからです。
私は当て馬キャラを好きになる確率が高く、主人公との恋を応援したくなるタイプです。気がついたら似たような展開になっていました。
アランを当て馬の立ち位置にすることで若葉とコルドを幸せへと導ました。結果的にアランが不憫になる。
とはいえアランも幸せにしたいと思っていたら……魂がひとつになりました。
それなら「アランと結ばれてもいいのでは」という声も聞こえてきそうですが「すれ違いや勘違いの上で結ばれる」を表現をしたいと思っていましたので。
アランの豹変ぶりは書いていて楽しかったです。
そして「ラズマンとライルに出会った日」に出てくる魔物は、当初ラズマンにする予定はありませんでした。コルドが幽閉から解放される話の流れを作るためだけに考えたものです。
ただ関連づけた方が話がまとまりやすいと思い役割を与えました。
クルーシー王国の名前は「魔物の被害で苦しんでいる国」から来ています。苦しい→クルーシーとなりました。
マカーレ国は魔物の世界→魔世界→魔界をもじってつけました。
さらにラズマンを犬の姿にしたのは、使い魔をイメージしてです。単純に犬が好きで登場させたかっただけの話でもあります。
今回の作品はプロローグを足したり消したり、タイトルも数度変更したりと迷走気味でした。
続編を書く予定はないですが、何かいいアイデアが降ってきたら取り組むつもりです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
初めて作品の裏話などをエッセイとして書きました。
また別の作品でお会いできれば嬉しいです。




