表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ウェイトレスの声を聞いてはいけない

作者: 白音 藍奈

 俺はいつも行ってる喫茶店へ足を運んだ。三月だというのにまるで桜が咲く様な暖かい日の午後だった。ウェイトレスが「何になさりますか?」と言うので、俺はオリジナルコーヒーを頼んだ。数分後、コーヒーが手元に置かれた。


 俺はコーヒーを手に持ち口元に近づける。すると何だろう?声がした。男性の声、よく聞くとそれはコーヒーの中から聞こえてくる。俺は「頭が変になったのか?」と思い、ウェイトレスを呼んだ。彼女は笑いながら「そんなこと、ある訳無いじゃないですか」とアッサリ否定した。ウェイトレスは続けて「そういえばこの付近で運送会社の人が襲われたそうですよ。その人はこのお店にも来てくれていた人なんです」と気味の悪い事を言った。俺は、「ヘェ、そんな事が?」と半ば半信半疑だった。


   その時、お店のドアが開いてチャイムが鳴った。「こんにちは。荷物をお届に来ました」と運送会社の人が荷物を持って入って来た。その時、俺は耳を疑った。それはさっきコーヒーの中から聞こえてきた声と同じ声だった。ウェイトレスはこっちを見てニッコリと笑った。俺の体は恐怖で震えていた。


 コーヒーの中から聞こえてきた声が言ったこと。「助けてくれ、女のウェイトレスに突然襲われたんだ。誰でもいいから、助けてくれ」だったのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ