表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/10

02 名前

 

 真剣顔のアイネさんからの突然のお願い、


「私だけ呼び捨てじゃないのって、ちょっと悲しいな」


 そしてなぜか照れる、私。



「これで良いのか……アイネ」


 たぶん今の私はこの異世界に召喚されてから誰にも見せたことが無いほどに顔が真っ赤だ。



「ありがとう……モノカ」


 いかん、ギルドの歴史始まって以来の完璧美少女との誉れも高いアイネの恥じらいに染まる顔は私のような無骨者には凶器そのものだ。



「ササエさんに見せてあげたい光景ですね」


 なぜノルシェが王宮暮らしだった頃の私専属メイドの名を出したのかは分かり難いが、聞いた途端に頬の血流が増したのを感じる。



「ササエさんて誰なの?」


 聞くなマクラ。 私も良くは理解出来ていないが、それ以上の深追いは危険だ。



「以前王宮でモノカがお世話になっていた素敵なメイドのお姉さんです」

「今度王都に戻る機会があったら一緒に会いに行きましょう」


 ノルシェめ。 人が踏み外してはいけない道もあると言うのに、よりにもよってマクラをそっちへ引きずり込もうと画策するのか。



「楽しみだねっ」


 もう駄目だ、私のぼっち脳ではマクラも自分もこのアレな空間から救出も離脱も不可能だ。




 誰でも良い、今すぐにこの地獄のような天国から我を救い給えっ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ