表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/26

20

 たどり着いた森神殿は、紅蓮の炎に包まれていた。

 見る影もなくひたすら燃え盛っている。

 

「これは・・・」


 夜邪狗はこの惨状を見て絶望感に襲われた。


「夜邪狗!まだだ。まだ諦めるな!」


「しかし・・・」


 神殿から脱出した巫女達は、無残にも何者かに命を奪われ、物言わぬ骸と化していた。

 多くの巫女がその場に倒れている。


「これでは・・・」


 夜邪狗は絶句する。

 難升米は自らを奮い立たせ、大剣を振りかざす。


「我らの希望!女王ぞ!」


 そう言うと、馬腹を蹴り、馬を走らせる。

 群れなす敵を瞬時で斬り伏せる。


 その刹那、遠くで女性の叫び声があがった。

 わずかな希望に二人は託す。


「夜邪狗!」


 難升米は叫んだ。


「ああ」


 夜邪狗は頷いた。


 彼等は声のあがった方へ馬を走らせる。

 眼前に立ちはだかる敵を鬼人の如く退けながら。

 希望を信じて。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ