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第2話《回想》

今月は投稿数が増えそうです。

 ━━━━━

『産まれて数日後』

 俺が産まれて数日。ステータスはあまり伸びてはいない。

 うーん、どうしようか。ステータスを伸ばしてもいいが、スキルも気になるな。‥‥‥父さんのスキルに、《魔刃》があったな。魔力操作もあるし‥‥‥検証をしようか。


 検証をするにあたって、どうするかだが‥‥‥まずは魔力の纏わせ方。本来は魔力を斬撃によって飛ばす技だから、必要なのは、魔力の方向をどうやって操作するかだ。

 ‥‥やっぱり、魔力操作のレベル上げか?魔力を使うなら、絶対に必要だな。

 とりあえず、体内の魔力を動かす。

 ‥‥‥まあ、あまり変化はみられない。こればかりは慣れとレベルの高さだろうな。

(ちなみに変化量は数センチ。)

 仕方ない。しばらくレベル上げだ。


 ━━━━━

 あれから1ヶ月。《魔力操作》は一レベルが上がった。変化量は体外にも魔力を放出できるようにもなった。

 ‥‥‥そろそろ《魔刃》に挑戦してもいいかもな。

 じゃあ、復習だ。魔刃は、魔力を刃に纏わせる。これは腕に纏わせ代用しよう。次はどうやって魔力を刃に変換するかだ。‥‥‥これは検証しかないかなぁ。


 ━━━━━

 はぁ‥‥‥あれから3ヶ月。やっと《魔刃》が完成した。精神的疲労がやばい。やっと気を抜ける。


 さて、魔刃の効果確認だ。射程は‥‥‥いや、無理。ここ部屋だぞ?壁にあたって霧散するわ!‥‥‥コホン、気を取り直して‥‥‥。


 威力!大体木に傷を付けれる程度。やっぱ牽制用かな。

 連射力は‥‥‥まあ、今の俺はほぼゼロ。将来は期待出来るな。

(腕の振りで撃つため。俺はゼロ歳。あとは‥‥‥察せ。)


 次は魔刃を自由に操作出来るようにしないとな。‥‥‥後何ヵ月かかるんだ?


 ━━━━━

 結果発表〜はい、結果発表のお時間です。ここまで2ヶ月。まずは完成しました!自由に曲がる魔刃です!

 ついでに《魔力操作》と《魔刃》のレベルが上がりました。

 いや〜嬉しい。


 よし、なんか良いアイデアが湧くまで別のスキルを習得しよう。次のスキルは‥‥‥魔法かな?

 魔法を扱うための魔力と、魔力操作のレベルは足りてるはずだ。

 検証をしたらまた検証か‥‥‥。次の検証は魔法の使用方法だ。魔法はおそらくだが、魔力の変質によって起きる現象のはず。ならば、魔力の変質をするためには、どうするかを検証しよう。


 ━━━━━

 二週間。それが魔法発動にかかった時間だ。

 魔刃に比べりゃ短いな。

 まあ、これには理由がある。

 結論から言うと、魔法はイメージだ。魔力をイメージによって属性に変換、形状をイメージして魔法に変換させる。これが魔法の発動だと考えられる。


 おかげで、《火魔法》、《水魔法》、《風魔法》の3つを手に入れた。

 ‥‥‥次はラノベ御用達の多重詠唱に挑戦してみよう!

 ‥‥‥周りに前例がないからなぁ。とりあえず、多重詠唱はマルチタスク(多重思考)が前提のはずだ。

 でも、俺は多重思考より高速思考のほうが得意なんだよな。

『両方出来ないとは言っていない。by作者』

 ‥‥‥なんか変な文が流れた気がするな。

 まあいい。さて、俺は本来の多重詠唱にアレンジを加え、超高速詠唱による擬似多重詠唱を再現しよう。

 目指すは十重詠唱かな?


 ━━━━━

 2ヶ月経ちました。《思考加速》と《十重詠唱》をついに獲得!

 実はこれ、あまり難しく無かったんだよな。

 思考加速を入手する前から三重詠唱を使用出来てたんだが、思考加速を入手してからかなり楽に詠唱が出来た。あとはトントン拍子。かなり楽だった。

 ‥‥‥これからちょくちょく詠唱数を増やして行こうかな。

 さてさて、これからしばらく、レベル上げの作業かな。


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 3ヶ月経ち、そろそろ1年と言ったところ。順調にレベルが上がっている。

 今のスキルは‥‥‥


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 《スキル》


 《真理の魔眼》

 《成長限界突破》

 《模倣》

 《剣製》

 《魔力操作LV2》

 《痛覚耐性・弱LV5》

 《魔刃LV2》

 《火魔法LV2》

 《水魔法LV3》

 《風魔法LV3》

 《思考加速LV4》

 《二十重詠唱》


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 かなり頑張っただろう。頑張ったよなぁ!

 我を褒め称えよ!!!!

 ‥‥‥わかってる、わかってるよ。もう疲れたんだ。一年間ずっと同じ事をしてたんだ。そりゃ疲れるに決まってるわな。

 ‥‥‥何かしら新しいスキルとか開拓した方がいいかもな。

 例えば‥‥‥防御系スキルとか、な?

 あとは‥‥‥そういえば、筋トレしてなかったな。ステータスに作用するし、やって損はないだろ。

 あっそうそう、俺に妹が出来た。俺に似ない可愛い妹だ。これから楽しみだ!!


 ━━━━━

 あれから1年、俺は悟りを開いた。

 ‥‥‥いや、冗談だ。正確には、開きかけただけだ。

 筋トレって素晴らしいな。2歳の肉体にはできないが。

 魔法は、新属性の開拓をした。雷、氷の2属性を覚え、《三十重詠唱》まで成長もして、思考加速もより成長した。

 あとは、簡単な言葉を喋れるようになり、両親を驚かすことに成功した。

 あの顔は忘れられないな。‥‥‥あーっはっはっ!!

 ‥‥‥よし、落ち着いた。

 次はなにをしようかな?


 ━━━━━

 更に1年、魔刃の多重使用をし、いくつもの魔刃を操作し続けたら、《刃界》というスキルを手に入れた。つか、このスキルを手に入れるのに、8ヶ月ぐらい費やしたな。

 このスキルの正しい入手方法を知ってたら、1ヶ月もかからなかったかもなぁ。

 あとは、最近は両親との交流も増えたな。

 威厳溢れる父と、とても優しい母の二人だ。

 俺はこの二人の子供であることに、誇りをもった。

 ‥‥‥こんなところだろうか。

『そして時は動き出すby作者』


 ━━━━━

 またまた1年。

 今年は主に詠唱数の増加を中心に訓練をした。去年は大体魔刃と刃界に時間を使いすぎたからな。だからこそ、今年中に、《百重詠唱》を完成させた。

 思考加速のレベル上げは、常時使用で解決した。簡単そうに見えても、実はかなりキツかった。普通、ずっと集中してられるか?前世だったら無理だと諦めてたかもな。

 一回、父さんが戦っている姿をみた。その時、父さんは両手剣を振るい、ガンガン敵を粉砕していっていた。まあ、俺はヤバいと思ったね。


 ━━━━

 最後の一年、俺がなにをしていたかを詳しく話そう。


 まず、起床して、朝の魔力操作トレーニングをする。魔法を使うのではなく、ただ、魔力を動かしている。

 両親と朝ごはんを食べ、筋トレをはじめる。これは最近始めたものだ。

 筋トレが終わると、百重詠唱を交えた魔法練習をし、それを昼まで行う。

 この時に、スキルレベル上げをしてる。

 お昼をはさみ、午後は‥‥‥俺独自の魔法を作成している。現在、雷と氷を中心にしているな。

 最後は‥‥‥やっぱり家族との交流だよな。

 前世から、俺は家族との交流を大切にしたいと思っていた。‥‥‥だからこそ、大切にするんだ。


 ━━━━━

 以上。これが俺の5年間‥‥‥かな?

 ‥‥‥意外と俺、悟り開きかけたり、魔法開発したり頑張ってたんだな。

 前世の俺からは考えつかなかったよ。

 ‥‥‥前世で思い出したが、あまり前世について思い出してなかったな。

 ‥‥‥よし、もう一度回想を始めよう。


 ━━━━━

 前世の俺こと蒼馬 蓮は、ゲーム好きの高校生だ。それなりに良い高校に行き、多くの交友を得た。

 順風満帆な人生だったと言えるだろう。

 初めてゲームをしたのは、2歳のころ。父がゲームをやっていたのがきっかけ。

 そして、俺もゲームにのめりこんだ。

 俺は、どんなゲームをやらせてもそこそこ強く、ゲームに関して言えば、羨望の目を向けられていた。

 昔は全国3桁以内に入ったゲームもあったな。

(割と有名なゲーム)

 あとは‥‥‥中学時代、部活が強制で、弓道をしていたな。俺は帰宅部で速攻家でゲームをしたかったのに(怒)。

 家族は、俺と父、母の三人。そのかわり、三人の幼なじみがいた。俺と幼なじみは、基本的にいつもふざけていたり、遊んだりしてたが、全員頭が良かったかな。あと、趣味がゲーム、ラノベ、アニメと、似通っていたこともある。


 ━━━━━

 ‥‥‥こうやって俺の幼なじみのことを回想していると、フラグが立っている気がするな。

 ‥‥‥なんか嫌な予感がする。

 簡単に回想するとこんなところだろう。

 さて、これからどうするかね。

 そういえば、両親はたまに生暖かい目線をしてたな。‥‥‥あれ?もしかして、俺のやってたことバレてる?





ちなみにですが、一般人はここまでレベル上昇が起こりません。主人公は転生ボーナスがあったので多少はましですが、あまり変わりません。(一般的には10〜20歳の間が成長ピークで、スキルが伸びやすい。)

15歳以降のゲーム本編時代ならば、主人公補正が影響して、三年位でスキルがいくつもカンスト出来ますが、今は無理です。それでもここまで成長したのは、《百重詠唱》のおかげです。


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