第108話 「暴君ガルシア」
レムグランド首都、シャングリラ。
龍神族の族長パイロンの死を何も知らない国民達は、いつもと変わりない平凡な日常を送っていた。
そんな中、平凡な日常は突然にして非凡へと変わる。
「おい・・・、あれ何だ!?」
商店街を行き交う通行人の一人が、ふいに空を見上げてそう呟いた。
その声に反応したかのように一人・・・、また一人と空を見上げる。
すると遠く・・・遥か彼方の上空から何か黒い影が目に入る、最初は大きな鳥が飛んでいるものと思っていたが・・・
よく見ればそれは、鳥にしてはとても大きなものだった。
やがてそれが「絶対に鳥ではない」と、誰もがそう確信する。
目を凝らしていたらその物体は徐々に形を成していき、それがこの首都に向かって降下しているように見える。
首都に住む殆どの人々が上空を飛来する物体を目にして騒ぎ出した。
勿論それは城でも同じ状態だった、城の最上階から見張りをしていた兵士が先に気付き・・・すでに報告されている。
国王命令により将軍や騎士団が招集され事態を把握しようとしているが、一人・・・アシュレイだけは事の事態を推察していた。
自室の窓から空より降下してくる龍神族特有の馬車に目を瞠り、深刻な表情を浮かべている。
「・・・ついに始まったか。」
予想はしていた。
ガルシア国王の独裁政権により、いつかは龍神族が諌めに来るであろうこと・・・。
そしてそれが、恐らく最終警告にあたることを・・・。
しかしアシュレイの想像では龍神族が動き出すのは、光の神子であるザナハが光の精霊ルナと契約を交わし、アビスグランドとの間に道が出来て本格的な戦争が始まってからだと思っていた。
想像よりもずっと早く行動を起こしてきたことに、アシュレイはそれだけ時間が迫って来ていることを察する。
こうしてはいられないと、アシュレイは急いで謁見の間へと向かった。
上空から魔物が引く馬車が城内の中庭に降りてきて、城の兵士達はそれぞれ武器を構えて馬車に向けていた。
御者は武器を向けられても全く臆することなく手綱を置いて御者台から降り、客車の扉を開けて中の人物が出てくるのを恭しく迎える。
中から一人の龍神族の使いの者が出てきた、外見は勿論人間の姿をしており大体40歳前後、こめかみ部分から鹿の角のようなものが生えていた。
龍神族特有の礼服を着て、その顔には人間を見下すようなプライドの高い表情をしている。
将軍が前に出て龍神族の男に向かって言葉を投げかけた。
外見から龍神族の者だということは一目でわかる、問題は首都中を騒がせてまで城内に不法侵入したこと、そして何の目的で来たのかを問いただす為だった。
「龍神族の者とお見受けしたが、もう少し入城の方法をわきまえてもらいたいものですが・・・。」
白い甲冑に身を包んだ将軍の言い回しを無視するかのように、使いの者は顔色一つ変えることなく将軍を見下したまま用件を口にした。
「私は龍神族の里からの使者である。
本日この城に参ったのはガルシア国王に謁見し、元老院の言葉を伝える為・・・故に早急に謁見の準備に入られよ。」
何とも無礼・・・、真っ先にそう感じた将軍は顔を赤らめ怒り心頭に声を荒らげる。
「例え龍神族の者であろうと、このレムグランド国に対する非礼は許さぬぞ!!
国王陛下への謁見を所望するならば、それ相応の手続きを・・・っ。」
そう言いかけた瞬間、使いの者が腕の裾の中から瞬時に短刀を取り出して将軍の目の前に突き立てる。
それを見た回りの兵士達は、すかさず武器を構え直して威嚇する。
将軍は片手でそれを制止すると兵士達はその合図を見て、武器を下ろした。
何の迷いもない使いの者の態度に将軍は「そこで少し待て」と告げて、兵士の一人に謁見を申し入れるように伝えて来いと命令した。
その間、将軍や一部の兵士達は彼らが妙な行動を取らないようにずっと回りで見張っている。
しばらくすると兵士が戻って来て、謁見の準備が出来たことを報告する。
将軍は不服そうな表情のまま使いの者にそれを告げて、謁見の間まで案内した。
使いには礼服を着た男が一人だけついて来た、先頭を将軍が歩き・・・使いの者の後ろには更に二人の兵士が見張りながら案内している。
謁見の間に着くまで、誰一人として口を開きはしなかった。
やがて謁見の間がある観音扉式の扉の前まで来たら、将軍は扉の前にいる兵士に向かって扉を開けさせる。
ぎぎぎぃっと扉が開くとそこには、ガルシア国王とアシュレイ殿下が玉座に座っていた。
将軍はそのまま前に進み出て、先程の騒ぎはこの龍神族の使いの者の馬車のせいだと国王に説明する。
国王がそれを聞いて不機嫌になっているのもお構いなしに、使いの者は一歩前に出て口を開いた。
「先程紹介があった龍神族の使いの者です。
私は龍神族の元老院より伝言を預かっております、まずは里で起こった不幸についてお知らせいたしましょう。」
淡々とした口調でそう告げると、国王は黙って聞いていた。
アシュレイもイスに深く腰掛けて、肩肘を突きながら使いの者の挙動を眺めている。
「先日・・・、我らが里の長であるパイロン様がお亡くなりになりました。」
それを聞いた瞬間、国王とアシュレイの顔色ががらりと変わった。
突然の訃報に二人とも予想だにしなかったのか、眉間にしわを寄せて信じがたいというような目つきで使いの者を見つめた。
しかしそれでも男は、淡々と言葉を並べるだけである。
「それに伴い、本日より数日間は龍神族の里では長い喪中に入ります。
しかし今回わざわざレムグランドへ参ったのは、族長の訃報を知らせる為だけではありません。
かねてより問題視していたマナ天秤について、我々が出した結論をお話するのが本来の目的であります。」
マナ天秤のことを出されて、国王はそれまで絶句していた顔つきから・・・不敵な、国王という威厳を最大限に放って男の話を聞いた。
「長年に渡りレムグランドの光の神子によって、マナ天秤は大きくレム側に偏っている傾向にあります。
それに伴い世界の均衡が崩れ、このまま行けばアビスグランドのマナが枯渇し・・・生活が著しく危険な状態に晒されることに
なりましょう。
我々龍神族は世界の均衡を保つ一族として、これを大きく非難します。
そこで龍神族が出した結論を単刀直入に申し上げますと、今回精霊と契約を交わす旅を続けている光の神子の役目を放棄させる
ことを要求いたします。
そしてマナ天秤が正常値を保つまでの間、レムグランドによる契約の旅を一時的に廃止。
これに従わない場合は強硬手段に出ることも辞さないと・・・、議会は全員一致で結論しています。
返答期間を3日間与えましょう、それまでに我々の出した要求を承諾すれば今後何の問題もなく里との交流は続けられます。
貿易や物資の売買もこれまで通り行なわれることになりましょうが・・・、もし万が一にでも我々の要求に従わないというなれば
先ほど申し上げた強硬手段により、レムグランド側からの里の出入りを禁止させることになります。
そしてアビスグランドからの救援要請に従い、レムグランドの契約の旅妨害の為にアビスからレムへの道を一時的に繋げるという
形を取らざるを得なくなります。」
一方的に用件を淡々と告げた男に対し、アシュレイは舌を打った。
ただでさえレムとアビスとの力関係はほぼ互角、龍神族が傍観者を決め込むことで何とかこの関係は続いていたようなもの。
しかしここで龍神族がアビス側に完全についてしまえば、その力関係はあっという間にレムの不利へと繋がる。
それだけは何としても避けたかったアシュレイだったが、決定権は国王にある。
ここで万が一龍神族の要求を飲まないという選択をしてしまえば、再びあの惨劇が繰り返されることになるだろうことは誰が見ても明らかだ。
どう考えても、この国が平穏なままで居続ける為には龍神族の要求を飲むしかない。
だがアシュレイにはその自信がなかった、国王が要求を飲むという選択をする自信が・・・。
ちらりと横目で国王の顔色を窺う。
・・・すでに答えは決まっているようで、アシュレイは唇を噛んだ。
「衛兵、そこにいる薄汚い無礼者の首を撥ねよ!!」
片手を振りかざし、国王は高々とそう命令した。
衛兵は一瞬戸惑って、国王とアシュレイの顔を交互に見ながら・・・それでも腰に下げていた剣を鞘から抜き取り、構えようかどうしようか迷っている。
使いの者は全く想定していなかった展開に、驚きながらも腕の裾から再び短刀を抜きだして構える。
しかし国王と使いの者の間に割って入ったのは、意外にも将軍であった。
「お待ちください国王陛下!!
仮にもこの者は龍神族の代表として使わされた者、彼に何かあってはそのまま龍神族への敵対行動として取られてしまいます!
ここはひとつ穏便に・・・っ!!」
将軍の言葉にも全く耳を貸さない様子で、国王は怒り狂ったように玉座から立ち上がり・・・衛兵が命令を聞かないのならば自分が首を落とすという勢いで進み出ようとしていた。
相手は国王・・・、いかな将軍といえども忠誠を捧げる主に対して剣を向けることは死んでも出来ない。
どうにかなだめようと両手で制止しながら、それでも将軍は一歩も引かなかった。
がしっ・・・と、国王が剣の柄に手をかけた時・・・その手を掴んで制止したのはアシュレイだった。
「いい加減にしろ親父・・・、それ以上すればただの暴君だぞ。」
国王を睨みつけながらアシュレイがそう諌めようとする・・・が、それ以上の気迫で睨み返した国王はアシュレイの掴んだ手を払いのけて自分に逆らう全ての者に対して敵意を露わにしていた。
「まだわからんか・・・このうつけ者が。
これはアビスと龍神による宣戦布告なのだ・・・っ!!
3国間で最も至高とされるこのレムグランドを妬んで、我らを失墜させようとしておるのだぞ!!?
このまま黙っておっては国王の名折れ・・・、それこそレムグランドの国王はただの腰抜けと罵られるわ!!」
国王の傲慢な発言に、アシュレイも負けじと反抗する。
「親父こそ目を覚ませ!!
今ここで安易に龍神族と敵対関係になっても、オレ達には何の得にもならないんだぞ!?
マナ天秤や戦争のことだけじゃない・・・、このレムグランドは確かにマナに溢れた豊かな国かもしれんが、それでも資源の約
6割は龍神族の里から貿易されているものばかりで・・・そのどれもがレムの生活には必要不可欠なんだ!!
完全な鎖国状態になればレムグランドは衰退の一途を辿る可能性だってある、そこにアビスから進軍が来てみろ!!
レムグランドは完全に終わるぞ!!」
拳を握り締めながら、アシュレイは必死になって国王である父親を説得する。
どうあっても・・・馬鹿な選択だけはしてほしくなかった、・・・この国の為にも。
アシュレイの言葉に一瞬、国王は眉根を寄せて苦しそうに呻いた。
動悸が激しくなって胸を抑えるような仕草をして、アシュレイは何事かと思い・・・思わず手を差し伸べていた。
ガッ・・・!!
「う・・・ぐっ!!」
手を差し伸べたアシュレイの首を片手で掴むと、人間の力とは思えない程の握力でアシュレイは呼吸が出来なくなる。
何とか両手で国王の手を払おうともがくが、呼吸が出来ない状態では力が入らなかった。
「陛下・・・、おやめください!!」
将軍が慌てて国王に掴みかかるが、またしても国王は片手で軽々と2メートルはある巨体を突き飛ばした。
アシュレイの両足が大理石の床から離れて・・・、宙に浮く。
脳内が酸素欠乏によりぼんやりとしてきて、アシュレイは意識がだんだんと遠のいて行く感覚に襲われた。
回りにいる衛兵達もどうしたらいいのかわからない様子で、おろおろとうろたえている。
そこにようやく考えがまとまってきた龍神族の使いの者が短刀を構えて、叫んだ。
「おのれ・・・っ、さてはディアヴォロの影響をその身に受けているなっ!?」
同時に男は短刀を国王めがけて投げつける・・・が、国王は空いている片手で素早く剣を抜き取ると投げた短刀を薙ぎ払った。
カラン・・・っと、音を立てて短刀が床に落ちる。
すぐに腰のベルトに備え付けていた脇差に手を伸ばそうとすると・・・、一瞬男の体が揺らいだかと思ったらポタポタと床に真っ赤な血がしたたり落ちる・・・。
「がは・・・っ!!」
首を掴む手がほんの少し緩んで大きく息を吸い込んだアシュレイの目に映ったのは、国王が投げた剣が使いの者の心臓に突き立てられた光景だった。
片手で投げられた国王の剣は、龍神族の男の胸を一突きにして・・・深く突き刺さっていた。
そこから大量の出血と共に床一面が血の海となっている。
奥歯を噛みしめながらアシュレイは目の前が真っ暗になった、・・・最悪の事態が起きてしまった。
・・・起こさせてしまった。
自分が側についていながら・・・、それを止められなかった!
国王はアシュレイの首を掴んでいた方の手を離すと、突然血液の流れが全身に回ったように感じて力が入らないままアシュレイは床に転げ落ちた。
衛兵はようやくアシュレイに駆け寄って抱き起こそうとする、少し離れた場所ではやはり将軍がアシュレイと同じような苦悶の表情を浮かべながら悔んでいる様子だ。
国王は何事もなかったかのように龍神族の男の元へ歩いて行き、胸に突き刺さった剣をあっさりと抜き取って・・・剣にべったりと付着した血を見て・・・残酷な笑みを浮かべている。
しゃっ・・・と剣を薙いで血を払うと、そのまま鞘に収めて冷たく衛兵に命令した。
「そこに転がっているゴミを片付けておけ。
それからアビスと龍神との戦いに備えて、いつでも出兵出来るように準備をしておくんだ・・・!!」
それだけ言って・・・、国王はそのまま謁見の間を足早に出て行って・・・自室へと向かった。
後に残されたアシュレイは倒れた男の遺体を見つめたまま、考えを巡らせた。
これでもうアビスと龍神族との戦いは避けられないものとなった。
男の話によれば交渉が決裂すれば、アビスからレムへと通じる道が繋がれると言っていた・・・。
それは恐らくアビス側から一方的に進軍されるという意味だろう。
つまり・・・先の大戦とは逆に、今度はこのレムグランドが戦場となるのだ。
自分の非力さを悔いながら男の遺体を黙って見つめるアシュレイの側に、将軍が歩み寄る。
「大丈夫ですか、殿下!?」
壁に強く体を打ったのか、将軍は少し苦しそうな表情を浮かべながらアシュレイの心配をする。
「オレなら大丈夫だ・・・、それより今すぐあの男の処理を任せたい。
こうなってしまってはいくら弁解しようとも無駄だろう、・・・男の遺体は丁重に葬り里へ帰せ。
ただしこちらからの使いはやるな、男の遺体を見れば答えは嫌でも理解するだろうし・・・今度はこちらの使者が同じ
道を辿ることになる・・・。」
「はっ・・・、承知しました。」
アシュレイの命令を聞いた衛兵は、目の前で男の処理にあたる。
大理石に座り込んだままあぐらをかいて、その様子をじっと見つめながら・・・アシュレイは難しそうな表情を浮かべた。
将軍はそんなアシュレイを横目で見ながら・・・、他の衛兵に聞こえないような小声でそっと訊ねる。
「殿下・・・、龍神族の者が最期に放った言葉・・・あれは一体どういう意味だったのでしょう!?」
将軍の質問に、アシュレイは男が放った言葉を思い返す。
『おのれ・・・っ、さてはディアヴォロの影響をその身に受けているなっ!?』
ディアヴォロに関しては、本当にごく一部の者にしか知らされていない。
城下町で度々起こっていたディアヴォロの負の影響を受けた人間を尋問したのは、全てアシュレイとヴィオセラスから派遣された
宮廷魔術師が行なっていたのだ。
それ故、将軍がディアヴォロの影響について知らないのも当然だった。
ディアヴォロに関しては最重要機密事項で、知っているのは王族に連なる者とヴィオセラス研究機関の上層部だけである。
「キャラハン将軍・・・、それについてはいずれオレから話す・・・。
だから・・・今は他言無用に頼む。」
「・・・了解しました。」
そう返事した将軍はアシュレイに対して恭しく頭を下げると、そのまま退室していった。
目の前で血の跡を片付けている衛兵以外は誰もおらず、アシュレイは込み上げてくる怒りを拳に集めて・・・床を殴り付けた。
力一杯込めて床を殴り・・・、手の甲は床を殴り付けたせいで傷つき・・・手の平は強く握りしめたせいで爪が食い込み、血が滲んでいる。
しかしそんな痛みでは、この怒りが晴れることはなかった。
気が紛れるわけでもなかった。
アシュレイは決心する。
やはり・・・、以前オルフェにだけ話した極秘の計画を実行せざるを得ないと。
オルフェのことだ・・・、恐らく計画実行の為にすでに色々と行動を起こしているに違いない。
アシュレイは自室に戻ると、そのままベランダに出て行って・・・空に向かって口笛を鳴らす。
黙って待っていると遠くの方から、不思議な光を放つ青い鳥がアシュレイめがけて飛んで来た。
その青い小鳥はベランダの縁に止まり、アシュレイに向かい合う。
「伝えてくれ。
近い内レムグランドは、全勢力をかけてアビスグランドに侵攻すると・・・。
それまでに必ず光の精霊との契約を成功させて、レムからアビスへと続く道を作っておく。
我々の軍がアビスグランドの首都クリムゾンパレスまで進軍した時・・・、約束していた計画を決行する!
・・・もう、決意した。」
青い小鳥に向かってそう告げると、伝言を承ったかのように青い小鳥は再び飛び立って・・・見えなくなった。
完全に姿が見えなくなるまで見送ったアシュレイは、遠い眼差しで・・・心を痛めている様子だった。
もう・・・誰にも止められないだろう、男の遺体が龍神族の里に辿り着いた時・・・すぐさまアビスからレムへ続く道が作られて、
そこからまずはアビスに生息する魔物がレムグランドに押し寄せてくることになる・・・。
アビスもただ闇雲に攻めてくるはずはない、恐らく魔物に国王軍の相手をさせておいて・・・主戦力はザナハ達にぶつけてくるだろう。
オルフェやミラ・・・、それにジャックが付いているのだから・・・向こうの心配は無用か。
問題は国民の避難や護衛・・・、これに限るな。
この城塞都市にレムグランドに住む国民全員を避難させることは、まず不可能だろう・・・。
恐らく親父は国民から徴兵するつもりだろうが、その前にこちらで事前に作戦を練っておいた方が良さそうだな・・・。
アシュレイは頭の中でこれから起きる事態を想定して、万全の態勢を整えられるように目算を立て・・・行動に移した。
そして時は戻り・・・、レムグランドへ再び戻って来たアギトとリュートは現在起きている状況を知ることになる。
大量の魔物に襲われている洋館に戻って・・・、すぐに。