表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/12

旦那とお酒とお茶


 ウチの旦那は少しおかしい。本人は「今流行の理系男子だから」と誤魔化しているが、仮に理系男子だとしてもその中でもかなり特殊な人間だと思う。

 ……あと、もう男子と言う年ではない。世間から見れば中年のオジサンだ。

 旦那とわたしは所謂幼馴染みで幼稚園からの仲だ。しかしながら、娘を儲けて結婚十年目を迎える現在においてもイマイチ理解しきれていない。



◇◇◇◇



 ウチの旦那は普段お酒は飲まないし、タバコは一切吸わない。例外的に会社の飲み会の時だけ付き合いでちょっどだけお酒を飲む。

 実に健康的で、財布にも優しい人だ。


 旦那は大学時代にお酒を一滴も飲んだことがないと言うからビックリだ。初めて口にしたのは現在勤めている会社の新入社員飲み会だったらしい。

 そこで飲んでみた時以来、お酒が嫌いになったようだ。

「ビールは苦いし、日本酒は消毒液の匂いがする。ワインは渋いし、どこが美味しいのかサッパリ分からない」との言だ。

 不味いけれど、会社の付き合いの時は仕方なく飲むらしい。


 旦那は基本、子供舌だ。大好物が娘と同じで、わたしが作ったハンバーグだというから、その好みは推して量るべし。酒の美味しさなんて理解外なのだろう。

 だから、深酒なんてもっての外、旦那の酔っぱらっている姿を見たことはない。


 一方でわたしもタバコは吸わないが、お酒は嫌いではない。大学時代も飲んでいたし、今でも偶に飲酒する。酒豪ではないし、外に飲みに出かけるほどではないけれど。

 飲む量はたしなむ程度、ビール缶2~3本程度だ。

 しかし、水だとがぶ飲みできないのに、ビールだとあんなに飲めてしまうのか?


 旦那が言うには、ビールの成分は胃で吸収できるが、水は吸収しづらいらしく、胃に溜まってしまうらしい。その後も詳しいことを長々と説明していたが、面倒なので聞き流していた。詳しく知りたい人は自分でググって欲しい。


 わたしが晩酌する時、旦那はお茶で付き合ってくれるが、その飲む量がハンパない。はっきり言って尋常ではない。ビールをがぶがぶ飲んでいるわたしが言うのもなんだが、旦那はそれ以上のお茶を飲んでいる。

 1Lは当り前飲むし、2Lペットボトルを苦も無く飲み干してしまう。

 水(お茶)は胃で吸収しづらいから、がぶ飲み出来ないんじゃなかったのだろうか?

 実に謎だ。わたしには無理だ。だが、そんなに飲んでお腹を壊さないのだろうか。


 旦那に聞いてみると、お茶は体に良いイメージだが、やはり飲み過ぎは体に悪いらしい。

 そこで、旦那をよくよく観察してみると、朝お茶か牛乳を1L飲んでいる。聞いてみると会社で500mLのペットボトルを2本飲んでいるらしい。夜の分を含めると一日3~4L飲んでいる計算だ。

 そう云えば、旦那は隔週で近所のホームセンターでペットボトルを箱買いしている。


 お茶を飲む→利尿作用でトイレに行きたくなる→体の水分が減る→喉が渇いてお茶を飲む→トイレに行きたくなる→またお茶を飲む

とループするらしい。


 お茶を飲み過ぎると尿と一緒に血液中の電解質というモノが失われてしまうので体に悪いらしい。また、お茶には結構な量のカフェインが含まれているのでカフェイン中毒になる場合もあるそうだ。うんちくを語る本人はデメリットを把握しているけれど、改める気は一切ないらしい。

 旦那本人は小さい頃頃から飲み続けているので気にしていないが、それにしてもその量は絶対おかしい。既に中毒になってるんじゃないの?



 今日も今日とて、旦那はお茶を美味しそうにがぶ飲みしている。……今のところ、体調を壊した様子はない。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ