表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/49

正妃様代理の道三日目

「その前にお聞きした事があります、先ほどお願いされたことなど、文化など様々な事が違う世界なのを差し引いても、失礼ですが簡単に思いつくとは到底思えないのですが、何故先ほどの願いを思いついたかお聞きしてもよろしいでしょうか?」


言い分はもっともなもので、言われた蛍もまたたしかにと言葉に口にしながら頷いた、その様子にクルスは蛍がどう思っているのか気になったが、緊張している様子もないその表情からは、何を考えているのか、読み取ることはできなかった。


「まあ、疑われて当然ですよね。まずこの世界にも、創作された物語や歴史の本などがあると思いますが、私の世界では本に加えて映像で物語を見ることができるので、今この現実に起きてるようなお話が物語や映像の物語で見たことがあるんです、それを思い出したので、自分なりに出来る防衛を考えたわけです」


蛍の言い分には嘘が見えなかった、この時点でサフィロは真実しか語れないように術を施してもいたが、それをしなかったとしても蛍の言葉には淀みがなかった。


「申し訳ありませんでした、余りにも冷静だったので、そう言われれば納得できます、ちなみに年齢を若くさせたいのはどうしてでしょうか?」


「いや、普通に考えても19歳の王子に27歳の花嫁ってさすがに疑われると思いますよ、この世界の適齢期はわかりませんが、たとえ年齢だけ誤魔化しても絶対バレます。女性はそう言ったことに特に敏感ですから」


その言葉にミリアとフィアはうんうんと力強く頷き、リーリオは蛍の年齢に驚きついまじまじと眺めていた。


「あのまじまじと、人の事眺めないでください。そんな事をしたら誤解されますよ」


(たく、乙女?の肌をまじまじ見ないで欲しいな、すっごい恥ずかしいし、リーリオみたいに綺麗な肌なら良いんだけど……いやそこは違うって)


つい、自分もリーリオの肌を見てしまった瞬間、肌理の細かさと張りのある肌に内心でorzのポーズをとってしまった。良いな……若いって、男だけど……


どこか遠くを見るような表情の蛍にミリアとフィアはひっそりと同情の視線を向け、リーリオ達はそんな蛍の状況に首を傾げるのだった。


「納得していただけて良かったです、ではこれからの流れを説明して頂けますか?」


「はい、まずホタル殿には、セレジェイラ・アベリアとして私の館に滞在して頂き、後宮に上がる日までに、必要な事を勉強をして頂きます。ですがあまり時間がありません。そしてその間に正妃決定の告知を出す手はずになっています。殿下の正妃が決められ正式な式を上げるまでは婚約者の扱いにはなりますが、実質正妃として見られます。そこで後宮に上がるまでの間に殿下と以前より親しくしていた方がおり、その方が今正妃として候補にと噂を流しますので、殿下には何度かお忍びで我が館にお越し頂くことになっています。これが今決まっている内容の大まかな流れになります」


流れを確認してから蛍は必要な荷物を鞄におさめ、そのままクルスの用意してくれていた馬車に急ぎ乗り込んだ。馬車に乗ってからそんなに時間が経たないうちにクルスの館に着いたが、そこは王宮に比べたら小さいが、蛍にとってはその大きさに圧倒されながら館に足を進めた。


(学校の体育館並みの大きさだわ、さすが宰相様の自宅、でもこれでも都にある別宅だって言うんだから凄いわ)


そんな事を考えながら案内されたのは、二階の庭園に面した客室だった。

備え付けの家具には細やかな細工が施され、シックな装いに統一された室内に、蛍は興味深げに眺めていた。


「ホタル様、いえセレジェイラ様、すぐにお召し物を着替えませんと。そのお姿では怪しまれてしまいます」


苦笑しながら言うミリアの言葉に、自分がまだ来たときの服のままだと言う事を思い出し、急いで着替えることした。


さすがにすべてお任せは断り、慣れない部分をフォローしてもらいながら無事に着替えることが出来た。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ