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LinkRing  作者: やくも
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Episode5:今日の行方


 どういうことか分からないが、僕はどうやら自分の足で家まで帰ってきたらしい。

 らしい、というのは、僕自身の記憶の中にはそんなことが残っていなかったからだ。

 言われてみれば確かに、自転車を押しながら道の上を歩いていたような気もする。

 けれどやっぱりそれは気がするだけのことであり、果たしてそれが実際の僕の行動なのか、それとも記憶が混濁しているだけなのか、真

偽のほどは分からない。

 けど、どうやら母さんや唯の話を聞くところによると、僕は自転車で家を飛び出して一時間ほど戻ってこなかったそうだ。

 そう、出かけたのは覚えている。

 僕が自転車に乗って街外れの廃工場に向かったのは、紛れもなく僕自身の意思でそうしたからだ。

 そして僕は廃工場に辿り着き、敷地の中へと進入した。

 そしてそこには、今まで僕の生きてきた短い人生の中では決して巡り合うことのできないデタラメな光景が広がっていた。

 まず最初に、三人の男女の姿。

 それは遠目から見た僕の目にも、間違いなく人間の外見をしていた。

 だが、次の瞬間。

 僕のその見解は、改めざるを得なくなってしまう。


 ――三人のうちの一人の少女が、その手から雷の矢を放った。


 それは本当に、マンガやゲームの世界でしか見ることのできなかった光景だった。

 僕が暮らすこの現実世界……ノンフィクションの世界では、決してあってはならないような光景。

 けれど目の前には、確かにフィクションである仮想現実が映っていた。

 その、あまりに現実を跳び抜けすぎた光景に、僕は恐怖を忘れて見とれるくらいにその場で立ち尽くしていた。

 奇麗だった。

 少女の放ついくつもの雷の矢が夜の闇を裂いて走るたび、それはさながらに夏の夜空に浮かぶ花火を連想させた。

 その矢は、壁に触れれば跡形も残さず吹き飛ばし、地面に落ちれば容易く土を抉り返した。

 圧倒的な力だった。

 それこそ、やはりこの現実世界の中にはあってはならないほどの。

 少女は何者かと争っていた。

 敵と言う言葉で表現するのならば、標的は一つだった。

 とは言っても、僕から見ればその標的すらも一人の少年……つまり、人間の姿に見えた。

 もう一人の青年は、どうやら少女の味方のようだった。

 僕が呑気に見とれている間に、三人の戦況は著しく変化を遂げていた。

 少女がいくつも雷の矢を放ち、いとも簡単にそれを回避していた少年の姿が、突然凍りついたように動きを止めた。

 その瞬間、何が起こっていたのかは僕の目には遠すぎてはっきりとは分からない。

 だけどそれで、この三人の争いは終局を迎えることになる。

 迸る雷光。

 少女の手に集う青白い閃光が、やがてゆっくりと一対の弓矢へと姿を変えた。

 少女は弓を持ち、矢を構え、呪文のような言葉を詠うように呟いていた。

 その言葉に呼応するかのように、雷の集束がいっそう激しさを増した。

 ギリギリと、矢を引く音が僕の耳まで届くかのようだった。

 そして少女は、フッと力を抜くようにして矢を放った。

 それと同時に、再び呪文のような呟きを残して。

 直後に、もはや矢とは言いがたいほどの大きさ……まるで槍のような巨大な矢が、夜の闇を全て呑み込みながら音を超えて駆け抜けた。

 その瞬間に僕は、微かな耳鳴りを覚えていた。

 空気が震え、一瞬だけこの場所から音という音が全てかき消されたようだった。

 耳鳴りが収まる頃、僕の視界の先には三人いたはずの人影が二人に減っていた。

 残っているのは少女と青年の二人。

 そのうちの一人、青年の方が僕の存在にようやく気付いたようで、わずかだが驚きの表情を見せていた。

 青年は少女を呼んだようで、二人は揃って僕の方へと歩み寄ってきた。

 僕はこの瞬間、ようやく恐怖という感情を思い出した。

 二人が一歩近付くたびに、僕の寿命が削り取られていくようだった。

 殺される。

 そう思った。

 でも、逃げられない。

 足がすくんで動かない。

 どうすればいい?

 どうしたらいい?

 そんなとき、またあの超えが聞こえたんだ。


 ――我に身を委ねよ。力を求めよ。


 そして、僕は……。




 目が覚める。

 そこが自分の部屋のベッドの上だと気付くのに、そう時間はかからなかった。

「…………」

 体を起こす前に、僕は寝たままの姿勢で軽く拳を握ってみた。

 握っては開き、握っては開きを何度か繰り返す。

 痛みはない。

 体中が重苦しく、かぶせられている布団が鉄の塊とも思えるくらいだったけど、体は特に異常はないみたいだ。

「……うっ」

 そう思って体を起こそうとしたら、腰周りと腹部、それにふくらはぎの辺りから痛みが走った。

 筋肉痛のあの痛みだった。

 まるで体内に電流を流され、そのせいで各部位が麻痺してしまっているかのよう。

「って……」

 痛みに悩まされながらも、僕はどうにか上半身だけを起こす。

 カーテンも締め切られ、わずかに薄暗い部屋の中。

 今が何時頃なのかは分からないけど、少なくとも日付は変わって土曜日にはなっているだろう。

 目はしっかりと覚めているのに、対して体はあちこちにダルさが充満している。

 僕はとりあえずベッドから降りようと、机に右手を乗せて立ち上がろうとして……。

「……え?」

 それに気付いた。


 ――僕の右手の中指には、銀色の指輪がはめられていた。


 緩くもなくきつくもなく、サイズは推し量ったかのようにピッタリと合っていた。

 いや、そうじゃなくて。

 僕はその指輪を凝視する。

 それは紛れもなく、昨日学校で拾ってそのまま捨てるに捨てられなかったもの。

 指輪の割には装飾が何一つ無く、ガラス細工の宝石さえ彩られていない。

 指にはめられたままでは見ることはできないが、その指輪の内周には文字でも言語でも記号でもない不可解の羅列が刻まれている。

 まるで血のように強く深い赤で記されたそれは、知ることも読むことも叶わない歴史の中の影の残骸。

 だけど、僕はその何だか分からないそれを、何であるか知っている。


 ――クリムゾン・テキスト。


 僕の頭の中にある唯一の情報がそれだ。

 それが恐らく、この赤い記号のようなものの羅列の名称なのだとは思う。

 ……いや、そんなことはこの際どうでもいいんだ。

 僕が驚いているのはそんなことではなく、一体なぜ、この指輪が僕の指にはめられているのかということだった。

「そんな、いつの間に……」

 呟きながら、僕は思い返す。

 近づいてくる、二人分の人影。

 僕は逃げることもできずに、ただ立ち尽くす。

 殺される。

 逃げなくては。

 殺される。

 逃げなくては。

 殺される殺される殺される殺される殺される殺さ…………。

「……そう、だ……」

 思い出した。

 僕は他の誰でもない、自分の意思でこの指輪を右手の中指にはめたんだ。

 だけど、どうしてだろう。

 その後の記憶がプッツリと途切れてしまっていて、僕は何一つ思い出せない。

 この指輪を僕がはめたあと、一体何があったのだろうか。

 気が付けば僕は自転車を押しながら自宅まで戻ってきていて、玄関先で母さんと唯に見つけられたんだ。

 そして僕はそのまま意識を失って、倒れてしまった。

 自転車の倒れる音が、やけに鮮明に耳の奥に残っている。


 コンコン、と。

 部屋の扉を叩く音がした。

「大和? もう起きてる?」

 母さんの声だ。

「……あ、うん。今起きたよ」

「入るわね?」

 母さんがドアノブを握る音が聞こえ、僕は慌てて指輪を外して手の中に握りこんだ。

「どう? 体の具合は、もう大丈夫?」

「うん。平気だと思う。ちょっと筋肉痛みたいだけど」

「そう、ならよかったわ。でも、本当にビックリしたわよ。戻ってくるなり、いきなり玄関先で倒れこむんだもの」

「……何か、急に疲れちゃってさ。ゴメン」

「まぁ、幸いケガとかもないみたいだからいいけどね。でも、何かおかしいなって思ったら必ず言ってね? 精密検査とかは大げさかもし

れないけど、そうじゃないと分からないケガとかもあるかもしれないから」

「分かった。そうするよ」

「それで、もう起きてこれそう? もうすぐお昼だから、少しくらいは何かお腹に入れておいたほうがいいわよ」

「そう、だね。そうする」

「じゃ、私は下にいるから」

 そう言うと、母さんは踵を返して部屋を出て行った。

 僕も続いて立ち上がるが、やはり筋肉痛のせいだろうか、なかなか体は言うことを聞いてはくれない。

 それでもまぁ、歩けないほどひどいものではなかった。

 足取りは少し危なっかしかったけど、僕も母さんに続いてすぐにリビングへと顔を出した。

 テーブルの上からは食欲を誘ういい匂いが流れ、僕は今更ながらに空腹を覚える。


「あ、大和……」

 すると、なぜか僕の背中から母さん以外のもう一人の声が聞こえてきた。

 振り返るまでもなく、僕はその声の主が誰であるかすぐに分かった。

 そして振り返ってみると、案の定、そこには予想通りの声の主である唯がいた。

「唯? あれ、何でここにいるの?」

 と、僕は素直に疑問をぶつけてみる。

 いや、別にそんなに驚くようなことでもないんだけどさ。

「何でって……そんなことよりも、体は大丈夫なの? まだ寝てたほうがいいんじゃないの?」

「ん、ちょっとあちこち筋肉痛で痛いけど、それだけ。大したことじゃないよ」

「……そっか。なら、いいけど……」

 一安心したようで、唯はホッと小さく息をついた。

 なので、僕はちょっとからかうように言ってみる。

「……もしかして、心配してくれてた?」

「……あのね、当たり前でしょ? いきなり目の前で倒れられたら、そりゃ私だって心配するわよ!」

 なぜか怒鳴られた。

 嬉しいのやら、そうでないのやら。

「ゴ、ゴメン……」

「……別に、もういいよ。大したことじゃなかったみたいだし」

 そうして、唯はようやく肩の荷が下りたように小さく笑った。

 幼馴染としての年月は長いから、僕にはその笑みの意味がよく分かる。

 それに今だって、休日の昼間から唯はこうしてここにいる。

 それはつまり、少なくとも僕が起きてくるよりも早い時間からやってきてくれたということなのだろう。

「……ありがと」

 と、聞こえないように僕は呟いてみた。


 昼食を食べ終え、それが疲労に拍車をかけたのか、僕はまた眠気を覚え始めてしまっていた。

 病み上がりという言葉は適切ではないけど、今の僕はまぁそれに似たような体調なのは確かだ。

 どの道この体では何をするにも負荷がかかりすぎるし、今日もこれといって得にする予定はない。

 というわけで、僕は見舞いに来てくれた唯を玄関先で見送った後、また部屋に戻ってベッドの上で天井を見上げて寝転がっていた。

 開けたカーテンの向こう側には、カーテンの閉まったままの唯の部屋の窓があった。

 午後からは出かけると言っていたから、今は恐らく家にいないんだろう。

 僕は視線を戻す。

 再び見上げる天井と僕の顔の間に、ぼんやりと自分の右手をかざしてみた。

 五本の指の真ん中に、銀の指輪が輝きもせずにはめられている。

 それを外して、ジッと内周に刻まれた模様を見る。

 相変わらず意味も規則性も何もかもが分からない記号の羅列。

 もしこれが文字だとしたら、やはりそこには意味があるはずだと僕は思う。

 頭の中に残る、クリムゾン・テキストという言葉。

 もしもそれがこの記号の羅列のことを指し示しているのなら、これがテキスト……つまり文章ということになる。

 文章というものは、単語の集まりだ。

 となるとやはり、この記号一つ一つに文字としての機能が割り当てられていると考えていいだろう。

 そうだとしたら、ここには一体どういった内容の文章が書き記されているのだろうか?

 僕はそれが気になって仕方がなかった。

 それに、頭の中に直接話しかけてくるようなあの声。

 力を求めろとか、身を委ねろとか、受け入れろとか。

 力っていうのは、一体何のことなんだろう?

 知力、体力、適応力、判断力などなど。

 力と一口に言われても、そこにある種類はまさに千差万別だ。


 だとしたら、僕はその中からどの力を選び、求めるだろう?

 知力を得て世間一般が言う天才にでもなるのか。

 はたまた、体力を得てオリンピックの金メダリストにでもなるのか。

 こうして考えると、そのどれもがあまりにも現実的だった。

 もっとこう、現実離れしたような力を望むとすれば、それはどんなものなのだろう?

 それこそ、僕はすぐに思いつくのはマンガやゲームの世界のことばかりだった。

 例えば……そう。

 誰もが一度は恋焦がれたことがあるだろう、魔法のような力を手に入れたいと。

 炎を操り、水を操り、風を操る。

 もちろんそんなことは現実には不可能だけど、だからこそ人間は空想するのかもしれない。

 ああだったらいい、こうだったらいいと。

 もしもそういう心がなければ、この世界は夢も希望もなくなっているのかもしれない。

 しかし、そうだとすると……。

「昨日のあれは、一体何だったんだろう……」

 間違いなく僕は昨夜、その空想の中でしか起こりえないであろうものを目撃した。

 雷の矢を放つ少女と、その少女と行動を共にしていた青年。

 そしてもう一人、恐らくはもうこの世には存在すらしていないであろう、三人目の少年。

 どういうわけか知らないけど、昨日見た構図はまさに戦いのそれだった。

 実質的な二対一の戦いの結果、僕の目の前で少年は殺されていた。

 いや、僕がその生死を確認したわけではないけど、あれは確実に殺されている。

 少女の放った巨大な雷の矢に、少年は貫かれた。

 跡形も残っていなかった。

 そして次に、僕が見つかった。

 向かってくる二人分の影。

 殺されると、そう思った。

 そして……。


「……あれ? その後、どうなったんだっけ?」

 僕の記憶はそこでプッツリと途切れている。

 しかし、こうして今生きているということは、僕はうまく逃げ延びることができたということだろうか?

 それとも、殺されずに済んだのか。

 どちらにしても、その間の記憶だけがスッポリと抜け落ちているというのは不気味だ。

 何か、一番大切な部分を見失っているようで、すごく居心地が悪い。

 思い出せ。

 あのとき僕は、何を思ったんだ?

「……あのとき、また声が聞こえたんだっけ」

 力を求めろと、誰かの声がした。

 だけどそのときの僕は、そんなことになりふり構っている余裕なんてこれっぽっちもなかった。

 情けないことに、ただ逃げることだけを考えていた。

 だって、殺されてしまうと思ったから。

 でもそんなことはお構いなしに、あの声はしつこく僕に語りかけてきた。

 録音されたカセットテープの声みたいで、催眠術をかけられているかのよう。

 ……そうだ。

 その声があまりにもしつこく僕を呼ぶので、僕の意識も一瞬だけその声に向かったんだ。

 力を求めろという声。

 その声に応えるかのように、僕は無意識のうちに求めていた。

 力を。

 それは、どんな力?

「……逃げ延びる。いや、違う。僕が、求めた力は……」

 あのとき、僕は心の中で叫んだんだ。


 ――生き抜く力が欲しい、と。


 そうしたらまた、頭の中にあの真っ赤な記号……クリムゾン・テキストが流れ出して。

 だけど、そのときは違った。

 今まではただの記号にしか見えなかったそれらが。

 あの時の僕には、こう、ちゃんと……一つ一つが意味を持つ、文章として理解することができたんだ。

 だから僕は、そのテキストを読み上げた。

 心の中で、静かに呟いたんだ。


 ――我は世界に流れる者。決して掴めず、決して見えず、決して消えぬ。されど我は、何よりも疾き者なり。汝、我が力を求める者か?

 求めるならば、我が名を呼ぶがいい。古の契約の下に、我は汝に我が風の力を授けよう。


 そして、僕は確かにその名前を呼んだ。

 知るはずのない、その名も無き風の名前を。


 「――シルフィア」


 瞬間、僕の指にはめられた指輪が呼応するかのように輝き始めた。

「え……?」

 眩いほどのその光は、青と緑が折り重なったようですごく奇麗だ。

 見るものを圧倒させるほどのその光は、しかしまるで僕に恐怖を感じさせない。

 それどころか、僕はその光に包まれて守られるような、そんな妙な安心感さえも抱いてしまう。

 やがて光は音もなく収束し、何事もなかったかのようにただの銀色へと成り下がった。

 僕は体を跳ね起こし、食い入るように指輪を眺める。

 目で見た限りではおかしなところは見当たらない。

 どこからどう見ても、それは単なる銀色の輪に過ぎない。

 そうして僕がもう一度ベッドに体を預けて寝転がった、そのときだった。

「…………」

 ふいに僕は、自分の体に起こったその異変に気付いた。

 おかしい。

 こんなことって、あるのだろうか……。


 ――先ほどまでの筋肉痛が、まるでウソのように何一つなくなっていた。


 腰周りも腹もふくらはぎも、もう何も感じない。

 これは、一体どういうことだ?

 これじゃまるで、本当に魔法みたいに……。

 そう思った瞬間、僕の脳裏を映像が横切った。

 そして同時に、僕はなくしたままだった昨夜の記憶の一部を完全に思い出していた。

「……そうだ、僕は、あのとき……」

 歩み寄る二人を目の前に、僕は生き抜くための力を求めた。

 そうしたら今みたいに、光に包まれて、それで……。


 「――僕は、彼らと……戦っていた……?」


 確かめるように呟いて、僕はもう一度その銀の指輪を見つめ返した。



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