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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
訓練と成長
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戦争開幕

時間は経ち昼少し前となると辺りが騒がしくなり始めた。

帝国軍が近づいてきたのである。

僕は今最前線にいる。

さすがにマイやレクス達は連れてきていない。

初めに最上級の魔獣をすべて倒すためだ。

予想よりも数が多かったためこの形になった。

それにはほぼ確実に敵とは言え人を巻き込んでしまうだろう。

だが、これをしないと99%帝国軍が勝つだろう。

そもそも最上級が現れることも希なのである。

それが群れとなると事例がないレベルだ。

だからこそ自然災害と並べられるのだ。

日本は地震が多く世界有数の地震大国といわれていたが、ここまで最上級が現れたら最上級大国になるのはないだろうか。

冗談はおいておくとしてこの状況はまずいのである。

だから本当に序盤から僕の出番が来たのだ。

人をほぼ確実に殺してしまうため正直乗り気ではない。

しかし、誰かがやらなければならない。

周りからは止められたが僕自身の意思でここにいる。

これが平和への一歩と信じ。


少し経つと遠目ではあるが帝国軍を確認できた。

僕は魔法の準備を始める。

今回は魔方陣は使わず、自力で魔法を使うことにした。

理由としてはいくつかあるのだが、一番の理由は臨機応変に対応するためだ。

相手が何かしらの対策をしているかもしれないため打つ魔法を即座に変えられるようにしておきたかった。


今回使うのは効果範囲が広い爆発魔法。

それを同時に10個発動する。

この魔法で前線を崩壊させる。

この段階で多くの人を巻き込むことになるだろう。

残った魔獣には個別に魔法を撃っていく予定である。


そろそろ撃たなければならないのだが、ここに来て躊躇してしまっている。

元は日本人。

戦争とかは身近にはなかったし、自分が戦争に参加するなんて考えられなかった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

少しすると躊躇はなくなっていた。

そして、魔法を発射する。

魔法が等間隔で炸裂し大爆発を起こした。


このとき死神の目を知っている人が見ていたら必死に止めただろう。

カイの目は右目だけでなく両目が死神の目になっていた。

極めつけは魔法を撃った後の笑みだ。

それまで躊躇していたとは思えないほどの満面の笑み。

これを見たらさすがに死神の目を知らない者達でも異変に気づくだろう。

しかし、皆魔法の方に目を向けていたためそれに気づいたものはいなかった。

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