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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
訓練と成長
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スタール亭での説明

「戦場に行くだって!?」

「はい、すみません」

「いや責めているわけではない。少し驚いただけだ」

「マイも行くのね?気を付けるのよ」

「うん、分かってる」

お察しの通り今、スタール亭に来て二人に話したところだ。

もし、ダメだと言われても良いように初めに説明しに来たというわけだ。

学校でノインやレイにいう機会もあったけれどね。


ロヴァイトさんは少し難しい顔をしている。

やはりダメなのかもしれない。

「俺も同行しちゃいけねえのか?」

「え?」

思わず声が出てしまった。

これは予想外の展開だ。

「娘とその婚約者が戦場に行くっていうのに親が行かないのは違うだろ?」

それはロヴァイトさんの強さがないと無理だと思う。

当然のように言っているけども。

「一応同行者はいても良いとのことでしたけど…………………」

「なら行こう」

これはどうしたらいいのだろう。

「もう、あなたったら。もう若くないんだから程々にね」

ミサリーさんは少し釘はさしているものの行くことに反対はしていないようだ。

「お父さん、気を付けてよ」

マイも止める気はないようだ。

家族が良いと言っている以上僕が反対するのはおかしいだろうと思い同行をお願いした。


今は夕食時だが、大事な話だったため食事をしながらというわけにもいかなかった。

その話が終わったため夕食をとることになる。


食べ始めて少したった頃。

「そういえば子供は何人の予定なの?」

「っ!?……ゴホッ、ゴホッ」

ミサリーさんのぶっ飛んだ質問にむせてしまう。

「お、お母さん?まだ結婚してないから!」

「婚約してるじゃない?そういう話はしてないの?」

「まだしてないよ!」

「まだ?早めにしておいた方がいいわよ。あ、私は何人でも良いわよ」

「それはまた今後話すということで」

ごめん。未来の僕。

今はこうするしかなかったんだ。


「そういえば、ひとつ思い出したことがある」

突然そう言い出したのはロヴァイトさん。

少し間をおいた後、

「死神の使者の目も今思えばカイ君のあの目と似ていた気がするんだ」

「本当ですか」

「ああ、少したっているから曖昧ではあるけどな」

もし本当だとすると相当手強そうだ。

対人戦の強化みたいな効果があったはずだ。

戦う可能性もあるし充分に気を付けておこう。

「貴重な情報をありがとうございます」

その後食べ終わり家に帰ったのだった。

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