表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
訓練と成長
80/304

決断?

祝累計5000PV 、ユニーク1500人突破!!

本当にありがとうございます。

3日前位には達成していたみたいなのですが気付いていませんでした。

今後ともよろしくお願いします。

レクスが帰ってからマイとの会話が極端に減り必要最低限なものになっていた。

実はもう翌日の夕方になっている。

学校ではいつもと違う雰囲気に喧嘩したのかとコソコソ訊いてくる人もいたほどだ。

正直まだ迷っている。

この家にいても多分この王都の人達はなんとか守れるだろう。

しかし、それでは警備軍の人達や帝国と王都の間の地域に住む人々を見殺しにしてしまうかもしれない。

だからといって後方とはいえ戦場にマイを連れていくとなると少なからず危険がある。

僕は1人の命の危険と数がどれ程になるか分からない人達の命を見殺しにする可能性とを天秤にかけている。

僕の中ではマイの命の危険の方に傾きつつあるのだが、見殺しにするという罪悪感があるのが今もまだ決まっていない理由だ。

一般的に見ると僕は間違っているのかもしれない。

いや、間違えているのだろう。

普通なら多くの命の危険に対処すべきだ。

それは分かっている。

分かっているが、よくラノベではヒロインが主人公の身代わりになって死んでしまう事なんて結構見る方だ。

一緒に行くということはその可能性が高いわけである。

何なら一緒に行くと決めた時点でフラグが立ちそうで恐い。


一応そうなってもなんとかなるかもしれない魔法がありはするのだが、試した事がない。

危険すぎて試せないのだ。

しかもやろうとしていることが神様でも出来るのかどうか怪しいほどのものなのだ。

魔法を使えば理論的には可能なのだが……………


そんなわけで絶賛悩み中で考えていたのだがマイが僕をジッと見ていることに気付く。

「どうしたの?」

「……………何でもない」

あれ?なんか敬語にはなってないけど怒ってる雰囲気だ。

どうしようかと考えていると先にマイが口を開いた。

「私がついて行く事はそんなに嫌なんですか?」

「だって危険だし……………」

「その危険な場所に1人で行こうとしてるんでしょ?」

「いや、もうその選択肢は無くなっているよ」

「本当に?いざとなれば移動魔法で戦場にとんでいくつもりなんでしょ?」

な、何でそれを……………

確かに王国側が不利もしくは最上級が出現したとなればすぐにでも行くつもりだった。

それでも不利、最上級が出現したのを知ってからだから見殺しにしているのは変わらないが……………せめて最小限にしたいのだ。

「覚えてますか?私の移動魔法って絶対カイ君の前に行くんですよ」

あ!確かにそうだった。

最近使ってなかったから忘れていたけど…………ということは僕がもし1人で行ってもついてこれるということか。


今まで悩んでいたのが馬鹿馬鹿しくなってきた。

どうせ来られるのなら初めから連れて行った方が得策だ。

こうして丸一日考えていたことが一瞬で結論に至ったのだった。

面白いと思って頂けましたらぜひ★評価、ブックマーク、感想、レビューをよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ