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[元]面倒くさがりの異世界譚  作者: 空里
訓練と成長
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マイの条件

リーセスの話は前話までです。

今話からカイの話に戻ります。

ゆっくりと過ごす、そのはずだったのだがそれはとある来訪者によって崩れれた。

先に言うとその来訪者というのがレクスとローゼさんで用件は先日のお礼である。

レクスだけならそのままゆっくりしてても良かったのだが病み上がりで次期王妃のローゼさんまでいたためそうすることが出来なかった。

レクスも次期国王だって?

レクスは別に大丈夫でしょ。


狙われたローゼさんをよく連れてこられたなと思い訊いてみたのだが、

「ここは王城より安全だし快適だからな」

と言われた。

確かに初めの頃レクスが毎日来ていたので魔方陣を使って守りをガチガチにしたけれどだからといって王子が手軽に王城を出るものではない。

特に今は帝国が攻めてきているのだからいつ狙われるか分からないのだ。


お礼の後は談笑が続いていたのだが、

「そういえば本題を忘れていたな」

「本題って?お礼じゃなかったの?」

「それも1つだがそれだけではここまで来な……………来るかもしれないが今日はもう1つあってな」

多分ここまで来ないと言いたかったが来る可能性がある、何ならその可能性が高いため言い換えたのだろう。


「それで、もう1つの本題って?」

「ああ、父上からだ。もしもの時のためにお前に戦場の後方で待機しておいて欲しいそうだ」

なるほど。でもそう言うということは……………

「魔獣が確認されたってことか?」

「察しが良いな。そのとおりだ」

「でも、僕だけ?」

「そうだが、どうした?」

「僕は行こうと思うんだけどマイはどう思う?」

以前相談せずにここを去ろうとして怒られた経験をいかし、マイに意見を求める。

「良いけど条件があります」

何だろう。

訊いてみると即答だった。

「私を連れていくことです」

何となく察しはついていたがやはりそうなるか。

「僕としては危険な場所に連れて行きたくないんだけど……………」

「私も同じ気持ちなんです。だからこそ連れて行ってください。ダメなら行かないで」

そこまで言われると……………いや、でも……………

「この雰囲気、私もあてられてしまいそうですわ」

この話題になってから口を閉ざしていたローゼさんが一言。

「一応言っておくが同行者がいても良い。考える時間がいりそうだから今日は帰るとしよう。明後日までには決めてくれ。それによって作戦も変わる事があるからな」

「分かった」

「じゃあ、またな」

レクスとローゼさんは足早に帰っていった。

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