対策
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ダッシュでレクスの部屋に向かう。
「マイ、レクス、ごめん」
扉を開いた瞬間に出た言葉だ。
突然過ぎて2人とも一瞬理解できなかったようだがすぐに理解したのだろう。
「次やったら許しません」
「仕事を放棄しようとした罰で減給と言いたいところだがローゼの説教を受けたから免除してやる」
何だろう。レクスから同情の視線が……………
「結局どうするか決めたのか?」
「ギリギリまでここで生活して本当にもう無理そうだったらその時は……………」
「分かった。その方針で動こう。となると殺意の対処を考えよう。ちなみに今はどんな感じなんだ?」
「……………あれ?今は全くないかも」
「いつから無いかわからないか?」
「そうだな……………あっ!マイのビンタを受けた後からかも」
「うん?その時に目も戻ったのだったな?」
「はい。そうです。暗かったですけど確かにその時に戻りました」
「ということはあの目と殺意には関連があるのかもしれないな。……………これが正しいとすると、カイ。簡単な対策法があるぞ」
「ちょっと待って。そもそも目って何のこと?」
「ああ、お前が制御しているわけではなかったのだな。言葉で説明するのは少し難しいが私が見た限りお前は相手が命を狙ってくる戦闘のときのみ目が変わるんだ。明るい感情を全て無くしたような目に」
「そんな目になってたの?」
マイに聞いてみると頷かれた。
そんな目をマイに見せていたなんて……………
何だろう思春期男子みたいなこの気持ちは。
体の年齢では思春期でもおかしくないのだが、中身は思春期なんかとっくに過ぎてないといけない年齢だ。
少し恥ずかしくなったので話を戻すことにする。
「それで対策って?」
「戦わない、だ」
「え?」
「情報をまとめると、お前は戦闘になると目が変わる。そして、その目が元に戻ると殺意が無くなった。つまり、元々目が変わらなければ良いわけだ」
「なるほど。元凶を絶つというわけか」
(待って。それではダメなんだ)
「え?ソラ?」
(時間がないから説明は後。皆手を繋いで)
「皆、とりあえず手を繋いでくれない?」
「どうした、突然?空がどうした?」
「ごめん。時間ないみたいだから早く」
急なことで皆疑問の表情だが僕も分かってない。
『あー、あー、聞こえるかな』
「え?誰?」
「どこから声が……………」
「……………もしやこの声は」
「うん。レクスとマイには話したことがあるけど僕を育てた小さき天使だよ」
……………こんな能力あったのね。
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